更新日: 2024.10.10 働き方
月給16万円の条件でバイト先から「正社員へのお誘い」をいただきました。現在のバイト代「8万円」からは大きくアップするのですが、扶養を外れるのがネックで悩んでいます…
今回は正規雇用と非正規雇用の具体的な差や、それぞれのメリットやデメリットについてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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正規雇用と非正規雇用には具体的にどのような差がある?
まず正規雇用と非正規雇用の違いを知るには、どのような雇用形態が当てはまるのかを理解しておく必要があります。正規雇用は正社員のことを指し、非正規雇用はそれ以外の形態で雇用されている人を指すようです。具体的には契約社員やアルバイト、パート勤務などがあげられるでしょう。
正規雇用と非正規雇用のおもな違いとして、雇用期間の有無が考えられます。正社員は雇用期間が設けられていないため、会社の倒産や、自身で退職の意思を示すことがない場合は、そのまま働き続けられるでしょう。
対して非正規雇用は、一定の期間で契約更新するケースが多いようです。雇用期間が不確実であり、勤務先の状況によっては、途中で契約解除になってしまう可能性もあるようです。
また、給与形態にも違いが設けられているケースがあり、正社員は月給や年俸制を採用している固定給制が多いようです。対して非正規雇用の場合は、時給制での勤務がおもに採用されており、実際の労働時間によって給与が変動するといえるでしょう。
正規雇用・非正規雇用のメリット・デメリット
正規雇用と非正規雇用には、それぞれメリットとデメリットがあります。ここではそれぞれにどのようなメリット・デメリットがあるのかを見ていきましょう。
正規雇用の場合
正規雇用で働くメリットとして、安定性の高さが考えられます。毎月一定の収入が決まっていることから、欠勤をしない限りは毎月同じ額が手元に入ってくるため、生活コストの計算もしやすいでしょう。
また、福利厚生が整っていたり、非正規雇用に比べて給与が高い傾向にあったりするのもポイントとされています。このような要因から、厚生労働省の「正規雇用へ転換した方の特徴と影響」では、非正規雇用から正規雇用に転換した人のうち、42.8%が満足していると回答していました。
対して、転勤や異動の可能性が生まれたり、残業や休日出勤を頼まれたりする可能性があるのはデメリットといえるでしょう。また、非正規雇用のように働く時間を自分で決められないため、自由度を求める場合には適さないかもしれません。
非正規雇用の場合
非正規雇用で働くメリットとして、自分のライフスタイルや生活リズムに合わせて働ける点があげられます。
例えばアルバイトの場合は、日勤や夜勤など、さまざまな時間帯で募集されているため、自分に合った仕事先を選びやすいでしょう。正社員の場合は勤務時間が定められているケースが多いことから、どうしても仕事を優先しなければならない場面もあるでしょう。
また、仕事を掛け持ちしやすいのも非正規雇用の特徴といえます。仕事先に影響しなければ、ダブルワークを認めている職場も珍しくないようです。
ただし、正規雇用と比較すると、どうしても安定性には欠けてしまいやすいでしょう。また、キャリアアップが難しかったり、転職の際に不利に働いたりするケースもあるようなので、これらの部分には注意が必要です。
正規雇用と非正規雇用にはメリット・デメリットがあるため、自分に合った方法を選ぶ必要がある
正規雇用と非正規雇用には、それぞれメリットとデメリットがあると考えられます。今回のケースだと、収入はアップするものの、扶養内でおさめるのは難しくなるため、どちらを優先すべきかがポイントといえるでしょう。
扶養から外れると、住民税や所得税などの負担が増えてしまいます。そのため、これらを差し引いて、バイト代以下にならないかを計算しなければなりません。扶養以外の部分も内容を比較し、どちらが自分に適しているかを判断するといいでしょう。
出典
厚生労働省 労働経済分析レポートNo.1 正規雇用へ転換した方の特徴と影響(6ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー