更新日: 2024.10.10 その他家計

最近、ニッチな節約にハマっています。テレビのリモコンで使用する乾電池を「充電タイプ」の電池に変えた場合「何回」充電して使用すれば元が取れるでしょうか?

最近、ニッチな節約にハマっています。テレビのリモコンで使用する乾電池を「充電タイプ」の電池に変えた場合「何回」充電して使用すれば元が取れるでしょうか?
テレビのリモコンを使用する際は、おもに乾電池を使用しますが、充電池も候補の1つです。しかし、一般的に乾電池よりも充電池の方が、価格が高いため、あまり使用していない方もいるかもしれません。乾電池から充電池に変更した場合、何回充電すれば元が取れるのか気になる方もいるでしょう。
 
今回は、乾電池や充電池の価格相場や、乾電池から充電池に変更した場合に何回充電すれば元が取れるかについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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充電池(ニッケル水素電池)とは

充電池として流通している「ニッケル水素電池」は、長時間使用しても性能が落ちにくいことが特徴です。
 
商品価格は、通常の電池よりも高い傾向にありますが、充電して何回も使用できるため、環境や経済的にもやさしい電池として知られています。
 

充電池の生産金額が伸びている

電池の生産金額は、使い捨ての乾電池よりもニッケル水素電池のような充電池の方が年々伸びているようです。
 
経済産業省の調査によると、電池の構成比は2002年の乾電池23%・充電池77%に対し、2019年には乾電池8%・充電池92%となっており、充電池の需要が広がっているようです。ニッケル水素電池の生産も、2012年から2019年まで1500億円から2000億円程度を推移しており、好調を維持しています。
 
近年は、携帯電話やノート型パソコン、電気自転車、電気自動車など、さまざまなものに充電式の電池が使用されているようです。充電して使用することが当たり前といえる時代となり、使い捨ての乾電池も充電池にシフトチェンジしていく可能性があります。
 

乾電池の相場

テレビのリモコンなどでは、単三電池が使用されているケースが一般的であるため、今回は単三電池の相場を確認してみます。
 
メーカーにより異なりますが、乾電池(4本)の価格は、150円〜400円程度となっているようです。また、テレビのリモコンの電池寿命は、おおよそ1年程度といわれています。単三電池を2本使用するタイプが多い傾向にあるため、テレビのリモコンに使用する乾電池のコストは年間で200円程度となりそうです。
 

充電池の相場

充電池(4本)の相場は700円〜2100円程度と幅が広く、大手メーカーの商品は比較的高めの設定になっているようです。
 
充電池の場合は、充電をすることで繰り返し使用できます。繰り返し使用できる回数はメーカーや商品によって異なるものの、150回〜600回程度、商品によっては1500回程度使えるものもあるようです。
 
また、使用状況などにもよりますが、6ヶ月に1回の充電を推奨されています。その場合、1年間で2回の充電で済むため、長期間で考えると通常の乾電池よりもコストパフォーマンスがよくなる可能性があるでしょう。
 

乾電池から充電池に変更した場合、何回の充電回数で元が取れる?

充電池の充電にかかる電気代は、4本の充電で1回約1円といわれています。仮にテレビのリモコンに充電池を2本使用する場合は、1回約0.5円かかることになります。
 
今回は、充電池(4本)を2000円程度で購入して、使い始めの1年間は充電なしで使用できる場合で考えてみましょう。
 
1年目のテレビのリモコンの電池にかかるコストは1000円程度です。1回の充電で0.5円の電気代がかかり、1年で2回の充電が必要なため「0.5円×2回=1円」で、1年1円の電気代がかかります。乾電池の場合は、年間で約200円のコストであるため、5回程度充電すると元が取れるでしょう。ただし、使用状況により充電回数はこの通りではない可能性がある点には注意が必要です。
 

充電池は5回程度充電すると元が取れる可能性がある

テレビのリモコンを乾電池から充電池に変えた場合、5回程度充電すると元が取れることが分かりました。ただし、使用状況により充電回数はこの通りではない可能性があります。
 
充電池は購入価格が高いものの、何度も再利用でき、長期間使用できます。一方で乾電池は、購入金額は安いものの、テレビのリモコン用で使用すると1年程度で処分しなければなりません。
 
乾電池は購入の手間がかかり、毎回ごみが出るため、使用期間と環境面を考慮すると充電池の方がお得に使える可能性があるでしょう。
 

出典

経済産業省 現代の生活に欠かせない電池の生産;乾電池は縮小、繰り返し使える蓄電池が成長をけん引
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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