更新日: 2024.10.28 その他家計
毎月スマホ代を「6000円以上」も支払っています。友人に「格安スマホにしたら?」と言われましたが、「大手キャリア」よりいくら安くなりますか?
格安スマホは「大手キャリア」と何が違うのでしょうか。また、料金がいくらくらい「格安」になるのかも、気になるところです。当記事では、格安スマホのメリット・デメリットや、大手キャリアとの価格差について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
携帯電話の毎月の支払額は平均「約5824.8円」
総務省「情報通信白書令和3年版」によると、固定電話通信料と携帯電話通信料を合わせた「電話通信料」が消費支出に占める割合は「4.35%」であり、前年から0.25%ほど上昇傾向にあるようです。
また、総務省事務局が公表した資料「携帯電話の料金等に関する利用者の意識調査(概要)」においては、携帯電話の毎月の支払額は令和3年3月時点で推計平均「約5824.8円」となっており、家計にとっては依然として大きな負担であることが分かります。
「格安スマホ」とは?メリット・デメリットも解説
現在携帯電話通信料において、注目を集めているのが「格安スマホ」です。
格安スマホは格安SIMとも呼ばれ、総務省「携帯電話ポータルサイト」によると「通信設備を持つ会社から、ネットワークを借りて携帯電話サービスを提供しているMVNO(Mobile Virtual Network Operator : 仮想移動体通信事業者)と呼ばれる事業者のサービス」を指すことが一般的と説明しています。
自社でネットワークを持たず回線を維持するコストもかからないことから、いわゆる「大手キャリア」より通信料が圧倒的に低価格です。一方、通信品質は大手キャリアに及ばない、実店舗が少ないため手続きはオンラインが中心といったデメリットもあります。
「格安スマホ」と「大手キャリア」はいくらくらい料金が違う?
大手キャリアから格安スマホに乗り換えた場合、携帯電話通信料はいくらくらいの節約になるのでしょうか。ここでは、ある「格安スマホ」と、「大手キャリア」の料金プランを例に、具体的な違いを見ていきましょう。
まずは、ある格安スマホの料金プランを表1にまとめました。
表1
通信容量 | 音声通話+データ通信 (デュアルタイプ) |
データ通信のみ (シングルタイプ) |
---|---|---|
1ギガ | 1298円/月 | 880円/月 |
5ギガ | 1518円/月 | 1265円/月 |
10ギガ | 1958円/月 | 1705円/月 |
20ギガ | 2178円/月 | 1925円/月 |
※参考資料を基に筆者作成
※上記価格はすべて税込みです。
続いて、ある大手キャリアの料金プランをまとめると、表2のようになります。
表2
プラン | 通信料量 | 月額料金 |
---|---|---|
ミニフィットプラン+ | 1ギガ | 3278円/月 |
2ギガ | 4378円/月 | |
3ギガ | 5478円/月 | |
メリハリ無制限+ | 無制限 | 7425円/月 |
ペイトク無制限 | 無制限 | 9625円/月 |
※参考資料を基に筆者作成
※上記価格はすべて税込みです。
通信容量が同じ「1ギガ(音声SIM)」のプランで比較すると、上記2社の差額は1980円です。大手キャリアから格安スマホに乗り換えることで、年間2万3760円の節約となります。
大手キャリアの「サブブランド」という選択肢もある
通信品質やオンライン手続きに不安がある方は、大手キャリアの「サブブランド」という選択肢もあります。サブブランドとは、メインのブランドより廉価な料金プランやサービスを提供する際に使用されるブランドです。
ネットワークはメインブランドと変わらないため、通信品質の低下といった問題もないでしょう。一部の料金プランはオンライン手続きが必要ですが、キャリアショップでサポートを受けられるサブブランドもあり、通信品質を維持したまま通信料を抑えたい場合はおすすめです。
まとめ
今回は格安スマホについて解説しました。格安スマホとは、自社でネットワークを持たず、大手キャリアから借りてサービスを提供している事業者です。通信品質は大手キャリアに及びませんが、通信料が圧倒的に安いというメリットがあります。通信品質やオンライン手続きに不安がある方は、大手キャリアのサブブランドを選ぶのもおすすめです。
出典
総務省
令和3年版 情報通信白書|電話通信料
事務局 携帯電話の料金等に関する利用者の意識調査(概要)(2ページ)
携帯電話ポータルサイト 5.格安スマホ/格安SIMってなに?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー