食費節約のために外食をやめて「弁当生活」を始めることにしました。「5日分」冷凍するのですが、「衛生面」の問題はありますか?

配信日: 2024.11.07

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食費節約のために外食をやめて「弁当生活」を始めることにしました。「5日分」冷凍するのですが、「衛生面」の問題はありますか?
節約と健康を考えて、昼食で利用していた外食から手作り弁当の持参を始める方がいるでしょう。仮に1週間分の食事を前もって準備し、5日分を冷凍保存する方法は時間の節約にもなりますが、衛生面が気になるかもしれません。
 
この記事では、実際に昼食で利用していた外食から、手作り弁当の持参へ切り替えた場合の食費を解説します。食品を長期間冷凍保存する際に起こりうるリスクもご紹介するため、参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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外食した場合と弁当を持参した場合にかかる食費を比較

株式会社SBI新生銀行が行った、2024年会社員のお小遣い調査では、男性の1日の昼食代が709円、女性の1日の昼食代が694円という結果が出ています。また、一般的に手作り弁当を作るときにかかる1食あたりの費用は、200〜300円程度といわれているようです。
 
昼食で外食を利用した場合と弁当を持参した場合にかかる食費を、実際に計算します。今回の条件は、以下の通りです。

●昼食で外食を利用した場合にかかる食費:700円
●手作り弁当を作るのにかかる食費:250円
●日数:20日間

計算結果を、表1にまとめました。
 
表1

1日あたり 1ヶ月あたり 1年あたり
外食 約700円 約1万4000円 約16万8000円
手作り弁当 約250円 約5000円 約6万円
差額 約450円 約9000円 約10万8000円

※筆者作成
 
表1から昼食で利用していた外食を手作り弁当へ切り替えると、年間で約10万8000円の食費を節約できるといえるでしょう。
 
食料品の価格はお住まいの地域により差があり、また変動もありますので、参考程度にしてください。
 

5日間冷凍しても衛生面の問題はない?

一般社団法人日本冷凍食品協会によると、冷凍食品の保存温度は、マイナス15度以下~マイナス18度以下とされています。
 
食品をマイナス15度~マイナス18度以下で保存をしていれば、食中毒の原因となる微生物の増殖がおさえられて、長期間の食品の品質の保持が可能です。家庭用の冷凍庫でも適切な使用であれば、2~3ヶ月は食品の品質が維持されます。
 
ご家庭で作ったおかずを弁当に入れる場合は、品質が保たれる期間が2~3週間とされています。工場のような衛生環境で作ることは難しいので、上記の期間を目安に食べるようにするとよいでしょう。
 
以上のことから、食品を冷凍保存する場合は5日間程度であれば、衛生面の問題はないといえます。しかしドアポケットなどの外気に触れやすい場所にある食品は、期間が1ヶ月程度短くなる可能性があります。特に開封後の食品は、早めに摂取するようにしてください。
 

長期間冷凍した場合に起こるリスク

未開封の冷凍食品であれば2~3ヶ月程度、作り置き食品の場合は2〜3週間程度の間は食品の品質は保たれます。しかし、以下のような状態の場合は、食品が劣化している可能性があるため注意が必要です。

●パッケージが膨張している
●食品に霜がついている
●食品が乾燥している

以上のような変化が食品に見られる場合は、食品の品質が低下していたり、傷んでいたりする可能性があるため、処分した方が安全と考えられます。一度解凍したり開封したりすると生鮮食品と同じ状態になるので、早めに食べるように心がけましょう。
 

マイナス15度〜マイナス18度であれば、食品を5日間冷凍しても衛生面の問題はない

昼食で利用していた外食を手作り弁当へ切り替えると、年間で約10万8000円の食費を節約できることが分かりました。
 
冷凍食品はマイナス15度~マイナス18度以下で保存をしていれば、食中毒の原因となる微生物の増殖がおさえられて、長期間の食品の品質の保持が可能です。
 
家庭用の冷凍庫で手作りのおかずを保存する場合は、2~3週間は食品の品質が維持されることから、5日間程度であれば衛生面の問題はないといえるでしょう。
 
冷凍庫を適切に使用していても、食品の変化があります。パッケージが膨張していたり、食品に霜がついていたりする場合は、食品の品質の低下や傷みなどが考えられるため、処分するほうがよいでしょう。
 

出典

一般社団法人日本冷凍食品協会 冷凍食品Q&A|冷凍食品の基礎知識 Q11.冷凍食品の保存温度は食品衛生法では-15度以下となっているのに、-18度以下と表示されているのはなぜですか?
株式会社SBI新生銀行 企業情報 ニュース 男性会社員のお小遣い額は39,081円、女性会社員は34,921円 「2024年会社員のお小遣い調査」結果について (12ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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