更新日: 2024.12.06 その他家計
ママ友のマンションは「床暖房」付き。一度は憧れますが、エアコンより電気代が高くなるのでしょうか?
この記事では床暖房とエアコンの電気代を比較し、費用差を明らかにします。床暖房を使用した場合の電気代を節約する方法も解説するので、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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床暖房にかかる電気代
まずは8畳用の床暖房にかかる電気代を見ていきましょう。紹介するのはヒートポンプ式と石油ボイラーのタイプです。あるメーカーの8畳用の床暖房を1日8時間連続使用した場合に1ヶ月にかかる電気代は、以下の通りです。なお、電気代の単価は31円/キロワットアワー、灯油単価は112円/リットルとして計算しています。
●ヒートポンプ式:約3400円
●石油ボイラー式:約4600円
ヒートポンプ式は電気タイプです。電気の力で空気を圧縮し、発生した熱で沸かしたお湯を床下に循環させることで、温めます。石油ボイラー式は、ボイラーで沸かしたお湯を床下に循環させて温める仕組みです。
上記の結果から、床暖房にかかる電気代はヒートポンプ式の方が約1200円安いことが分かりました。
エアコンにかかる電気代
ここからは、8畳用のエアコンにかかる電気代をご紹介します。エアコンの電気代の単価も31円/キロワットアワーとして計算しています。8畳用のエアコンにおける暖房使用時の消費電力が440ワットの場合、8時間当たりの電気代は約109円です。
1ヶ月(30日)に換算すると、約3270円となります。このことから、電気代は床暖房よりもエアコンの方が130円~1330円程度安いことが分かります。
床暖房にかかる電気代を安くする方法
床暖房を使用した場合、エアコンよりも電気代が高くつく可能性があることが分かりました。ここからは、床暖房の電気代をおさえる方法をご紹介します。
床暖房のオンとオフを繰り返さない
床暖房をこまめにオフすると、次にオンにしたときに部屋が暖まるのに時間がかかるケースがあります。時間がかかる分消費する電力も多くなるため、電源のオンとオフは頻繁に繰り返さない方が電気代の節約につながる可能性があります。
外出する際はオフにしても問題ありませんが、在宅時はオンのままにしておいた方が電気代を節約できる場合があるためぜひ試してみてください。
カーペットや家具などをなるべく置かないようにする
カーペットや家具があると床暖房の熱が遮断されるため、なるべく置かないようにしましょう。なぜなら、床暖房の熱が遮断されると、部屋全体が暖まりにくくなるためです。さらに、熱がこもって床材を傷めてしまう可能性もあります。
床暖房の熱は部屋全体を暖める効果があるため、大型家具などで遮らないように注意しましょう。
省エネモードにする
床暖房には省エネモードが搭載されているタイプもあるため、長い時間使う場合はぜひ活用してみてください。省エネモードにすると、床暖房の温度センサーが適温を察知し、効率よく部屋を暖めてくれます。
省エネモードを活用すると無駄な電気を使わずに済むため、電気代をおさえられるでしょう。
電気代は床暖房よりエアコンの方が安い可能性がある
今回の試算によると、床暖房にかかる電気代はエアコンと比べると、1ヶ月当たり約130円~1330円高いことが分かりました。さらに、床暖房だけで見ると、石油ボイラーのタイプよりヒートポンプ式の方が1200円ほど電気代が安くなる可能性があることも分かりました。
床暖房の電気代をおさえるには、カーペットや家具を置かないようにしたり省エネモードを活用したりと工夫が必要です。どうしても電気代が気になる場合は、エアコンのみの使用に切り替えるのもよいでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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