更新日: 2024.12.09 その他家計
年末年始に30代の娘が帰省しますが「滞在費を払うから家事を全てやって」と言われています。どれくらいお金をもらえばいいのでしょうか?
家事への対価も含めて滞在費を渡すケースもありますが、もらう側としてはどの程度の金額が妥当なのか迷うところです。
そこで、本記事では家族の帰省に際し、家事の代わりに滞在費をもらう場合の金額設定について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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滞在費はもらうべき?
株式会社小学館が運営する「kufura」では20代~50代の既婚男女242人に対し、実家や義実家へ帰省する際に滞在費などを渡すかどうかについて、アンケート調査を行っています。
アンケート結果によれば、12.4%にあたる30人が、家族で実家ないし義実家に宿泊を伴う滞在をする際、滞在費を渡したことがあると回答しました。少数派ではありますが、家族間で滞在費を渡すケースもあることが分かります。
滞在費を渡す主な理由として挙げられているのは、以下の通りです。
●実家や義実家の経済的負担を減らすため
●気兼ねなく滞在するため
●実家や義実家への金銭的援助も兼ねて
なお、同アンケートで「滞在費を渡す」と回答した30人のうち、27人は金額を明記しています。平均額は1回の滞在につき2万4556円となっており、2万5000円前後が滞在費の相場のひとつといえるでしょう。
ただし、滞在費をそもそも渡すべきかどうかも含めて、滞在費の金額は、それぞれの家庭次第です。滞在期間や人数、実家との関係性などはそれぞれで異なるものであり、滞在費における明確な決まりや相場は存在しないといえます。
家事代行サービスの料金相場
家事をする代わりに滞在費をもらう場合、金額の参考になるのは家事代行サービスの費用相場でしょう。
言及するまでもありませんが、家事代行サービスの料金は会社やサービスによって異なります。なお、家事代行サービスにおける利用料金の内訳は基本料金や延長料金のほか、交通費、鍵預かり料金などです。
基本料金は1時間当たり2000円~4000円前後が相場とされており、2~3時間単位で依頼するケースが一般的です。つまり、4000円~1万2000円前後が費用相場となるでしょう。なお、延長料金は30分ごとに2000円前後、交通費は1000円ほどになるケースが多いとされています。
上記を参考にして滞在費をもらうなら、家事にかかる時間に基本料金の3000円程度をかけた金額をもらうのがひとつの選択肢になるでしょう。
家政婦の料金相場
家事をする代わりの滞在費を考える場合、家事代行サービスだけでなく、家政婦を依頼する場合の料金相場も参考になるでしょう。
家政婦の料金形態には時給や日給、住み込みなどがあります。なお、家政婦においても家事代行サービスと同様、料金は会社やサービスごとに異なります。
料金相場は時給の場合で2500円~3000円ほど、日給では1日8時間ほどの労働で1万3000円~1万5000円ほどになるようです。住み込みになると労働時間が長くなり、12時間を超えるケースも少なくありません。そのため、2万円~3万5000円とやや割高になることが多いようです。
また、上記の基本料金に加えて、交通費や家政婦紹介サービスへの紹介手数料などがかかるケースもあります。
家族に滞在費を請求する場合には、上記の時給や日給を参考にすると分かりやすいでしょう。時給は家事代行サービスと同じく、家事にかかる時間に時給の2500円~3000円ほどをかけて計算します。
もっと簡潔にするのであれば、滞在日数分の日給を請求するのが分かりやすいでしょう。
滞在費は人それぞれ
家族の帰省において、滞在費を渡すケースは少なからずあります。しかし、金額に明確な決まりや相場はないため、それぞれの家族次第だといえます。関係性を悪化させないためにも、双方が納得できる金額に落とし込むとよいでしょう。
今回参照したアンケート調査において、実家への帰省時に滞在費を渡すと回答した中での平均額は、1回の滞在につき約2万5000円でした。
また、家事の代わりに滞在費をもらう場合は、家事代行サービスや家政婦の料金相場が参考になるでしょう。時給は両者とも3000円ほどが相場のため、家事にかかる時間に3000円をかけて計算できるかもしれません。また、家政婦における日給の相場である、1万4000円ほどを滞在日数分もらうという選択肢もあるでしょう。
出典
株式会社小学館 kufura 実家への帰省で「滞在中の費用」は渡すべき?渡す派・渡さない派、それぞれの理由も調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー