更新日: 2024.12.09 その他家計
「ハロゲンヒーター」「カーボンヒーター」一番お得に利用できるのは?各種電気ヒーターの電気代と特徴を徹底比較
そういった狭い空間でも手軽に使用できる暖房器具として電気ヒーターがありますが、ハロゲンヒーターやカーボンヒーター・オイルヒーターなどさまざまな種類があるので、どれを選ぶべきか迷うこともあるでしょう。
本記事では、電気ヒーターの種類ごとの電気代と特徴を比較するとともに、賢い暖房器具の選び方についてもご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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電気ヒーターの種類と仕組みについて
今回の事例では「ハロゲンヒーターとカーボンヒーターではどちらがお得か知りたい」ということなので、まずはこの2つの違いをご紹介します。
どちらも電気で稼働する暖房器具ですが、暖まる仕組みが異なります。ハロゲンヒーターは電源を入れると内部にあるハロゲンランプから遠赤外線が放出され、周りの空気を暖める仕組みです。一方のカーボンヒーターは炭素繊維に電気を流すことで遠赤外線が放出され、周囲を暖めます。カーボンヒーターの方が遠赤外線の放出量が多いため、暖めるスピードが速いという特徴があります。
電気ヒーターにはほかにも、オイルヒーターやパネルヒーター・セラミックファンヒーターなどがあるので、それぞれの特徴を確認しておきましょう。
・オイルヒーター:電気で温められたオイルが本体内部で循環して部屋全体を暖める
・パネルヒーター:パネルで覆われた電熱線から出る熱で暖める
・セラミックファンヒーター:発熱体をセラミックで包み、電気で熱を放出する
電気代だけでなく暖められる範囲やスピードなどもそれぞれ異なるため、確認してから購入するといいでしょう。
電気ヒーターの電気代を種類ごとに比較すると?
電気ヒーターの種類ごとに、電気代を計算してみましょう。電気ヒーターの1時間あたりの電気代は「消費電力(キロワット)×電気料金単価」で計算するため、商品カタログなどで消費電力を確認する必要があります。電気料金単価は公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として定めている「31円/キロワットアワー」を使用します。
ハロゲンヒーター・カーボンヒーター・オイルヒーター・パネルヒーター・セラミックファンヒーターの電気代の目安を表1にまとめました。
表1
1時間あたりの電気代 (弱運転) |
1時間あたりの電気代 (強運転) |
|
---|---|---|
ハロゲンヒーター | 10.23円 | 31円 |
カーボンヒーター | 13.95円 | 27.9円 |
オイルヒーター | 15.5円 | 37.2円 |
パネルヒーター | 18.6円 | 37.2円 |
セラミックファンヒーター | 19.84円 | 36.27円 |
※筆者作成
ハロゲンヒーターは弱運転した場合の1時間あたりの電気代がほかの暖房器具より安いですが、強運転した場合の電気代はカーボンヒーターの方が安くなっています。このように、使用状況によって電気代は変わると考えられるため、どちらがお得かは一概にはいえないでしょう。
どのような状況で使用する機会が多いかを考えたうえで、暖房器具を選ぶことをおすすめします。
使用状況によってどの暖房器具がお得かは異なる
寒くなってくると、ハロゲンヒーターやカーボンヒーターなどの電気ヒーターの利用を検討する人もいるでしょう。電気ヒーターにはさまざまな種類があるので、それぞれの特徴や電気代を購入前に確認しておいた方が安心です。
「弱運転だとハロゲンヒーターの方が電気代は安くなるが、強運転だとカーボンヒーターの方が安い」ということもあるので、どのような状況で暖房器具を使用するのか、よく考えたうえで選びましょう。
出典
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A Qカタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー