「電気ヒーター」VS「石油ストーブ」コストをおさえられるのはどっち?

配信日: 2024.12.09

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「電気ヒーター」VS「石油ストーブ」コストをおさえられるのはどっち?
寒い季節になると、暖房器具を使用する機会が増えてくる家庭もあるでしょう。暖房器具にもさまざまな種類があるため、何を使うべきか考えるにあたって、電気代や灯油代などのコストを重視する人もいるはずです。
 
本記事では、電気ヒーターと石油ストーブを比較した場合、どちらの方がコストをおさえられるか、調べてみました。
 
さらに、暖房器具の選び方や節約方法についても詳しくご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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電気ヒーターにかかるコストは?

電気ヒーターの電気代は「消費電力(キロワット)×使用時間×電気料金単価」で計算できます。消費電力は製品によって異なるため、カタログなどで確認しましょう。電気料金単価については、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が目安としている31円/キロワットアワーを使用します。
 
たとえば、消費電力が1000ワット(1キロワット)の電気ヒーターを使用した場合、1時間あたりの電気代は以下のようになります。
 
1キロワット×1時間×31円/キロワットアワー=31円
 
仮に、1日8時間電気ヒーターを使用したとすると電気代は248円、1ヶ月(30日)に換算すると7440円です。
 

石油ストーブにかかるコストは?

次に、石油ストーブにかかるコストを計算しましょう。石油ストーブの場合は灯油代と電気代がかかるため、両方を合計する必要があります。
 
灯油代を算出するための計算式は「燃料消費量×使用時間×灯油代単価」です。燃料消費量は石油ストーブのカタログなどに記載されているはずなので、確認しておきましょう。灯油代の単価は経済産業省資源エネルギー庁の「石油製品価格調査」より、2024年12月2日時点の価格である117.2円/リットルを使用します。
 
たとえば、燃料消費量が0.554~0.120リットル/アワーの石油ストーブで1時間あたりの灯油代を計算すると、以下のようになります。
 
0.554~0.120リットル/アワー×1時間×117.2円/リットル=約14~65円
 
一方、電気代については電気ヒーターと同様に計算します。上記の石油ストーブは大火力時の消費電力が191ワット(0.191キロワット)なので、強で運転した場合の電気代は「0.191キロワット×1時間×31円=約6円」です。灯油代と合わせると1時間に約20~71円のコストがかかる計算になります。
 
1日8時間使用したとすると約160~568円、1ヶ月に換算すると約4800~1万7040円となり、使い方によっては電気ヒーターよりコストが安く済む場合もあれば、1万円ほど高くなる可能性もあります。
 

暖房器具にかかるコストをおさえるコツ

暖房費を節約するためには、部屋を効率的に暖められるような工夫が必要です。窓や玄関につながるドアに隙間があると、暖めた空気が逃げてしまうだけでなく、冷たい空気も入り込んできてしまいます。
 
隙間対策をしっかりと行うとともに、部屋のドアをこまめに閉めるなどして空気の流れを遮りましょう。ただし、石油ストーブ使用時は定期的に換気を行ってください。
 
また、部屋が広い場合は全体を暖めようとするよりも、人がいる場所だけを暖めるようにすれば、暖房費をおさえられます。暖房器具は種類によって部屋全体を暖める効果があるものと、部分的に暖めるのに向いているものがあるため、上手に使い分けましょう。
 

どちらのコストが安いかは製品や使い方によって異なる

冬の間の暖房費を少しでも節約するために、できるだけコストの安い暖房器具を選びたいという人は多いでしょう。
 
今回の事例にある「電気ヒーター」と「石油ストーブ」では、選ぶ製品や使い方によってコストが変わるため、どちらが安く済むかは一概にはいえません。
 
使用時間や使用状況を踏まえたうえで、できるだけ節約できる方を選びましょう。また、隙間対策をしっかり行うなど、部屋を効率的に暖める方法を実践していくことをおすすめします。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A Qカタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
経済産業省資源エネルギー庁 石油製品価格調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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