現在27歳で「年収350万円」ですが、無駄遣いしていないのに収支がほぼ同じです…さすがに貯金ゼロはマズいでしょうか?
配信日: 2024.12.12
今回は、20代~30代の平均支出や、「無駄遣いが少ないつもりだが支出が多い理由」についてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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20代~30代の平均支出はいくらくらい?
もし年収が350万円で、賞与額を考慮しない場合は、月収に換算すると約29万円になります。一般的に「税金や社会保険料が引かれると手取りは75%~85%程度になる」とされているため、おおよその手取り額は21万円~25万円になるでしょう。
総務省統計局が2023年に実施した「家計調査 家計収支編 単身世帯」によると、単身かつ勤労者世帯で34歳以下の場合、1ヶ月の平均消費支出は16万7633円でした。もし、年収が350万円で支出と収入がほぼ同じである場合は、世代平均よりも支出が多いといえそうです。
無駄遣いが少ないつもりなのに支出が多い理由
「ぜいたくをしていないのにお金が足りない」という場合は、無意識にお金を使いすぎている可能性があります。
例えば、好きなアーティストのファンクラブに加入したり、音楽のサブスクリプションに入ったりすると、毎月の支払いが必要です。もしファンクラブが月額換算で500円、音楽のサブスクリプションが月額1000円だとすると、1年で1万8000円の出費になります。
また、勤務日にコンビニで200円のコーヒーを購入する生活を月に20日、1年間続けると4万8000円が出ていく計算です。ファンクラブやサブスクリプションの費用と合算すると、1年間で6万6000円を支払っていることになります。
このように、つい支払ってしまう費用が増えるほど、年間の支出も大きくなるでしょう。
支出額を少しでもおさえるためには、まず自分の収支を把握することが大切です。収支を把握できなければ、漠然と「なぜかお金が足りない」と思う状態が続くでしょう。
もし、支出をおさえても収入とあまり変わらない場合は、年収自体が足りていない可能性があります。この場合は、収入を上げなければ貯金ができないままになるでしょう。
収入を上げる方法は?
収入を上げるには、さまざまな方法があります。今回は、以下の3つをご紹介します。
・副業
・スキルアップ
・転職
副業
副業は、自分の得意分野を生かしてできる点がメリットです。隙間時間を利用できるため、会社で今まで通り働きながら、収入アップが望めます。
ただし、会社によっては副業が禁止されているところもあるため、始める前に必ず就業規則を確認しましょう。会社に黙って副業をすると、後日トラブルの原因になる可能性もあります。
スキルアップ
スキルアップは、仕事で必要な資格を取得したり、多くの実績を獲得したりすることで昇給を目指す方法です。
資格の場合は、会社から取得に応じた手当が出る可能性があります。ただし、すぐには昇給につながらないこともあるため、留意しておきましょう。
転職
会社の現状に問題があったり昇給が見込めなかったりする場合は、転職も選択肢のひとつになります。
ただし、転職をしても収入が上がるとは限りません。転職時には、前の会社での経験やスキルが重視されるケースもあるため、ある程度経験を積んでからの方がよいでしょう。
貯金ができるように、無駄を減らしたり収入を上げたりする必要がある
年収が350万円で支出と収入が同じくらいの場合は、同世代の平均と比較すると支出が多いといえます。収支が同じで貯金ゼロの状態が続くと、将来は生活に困る可能性があります。支出をおさえるなどして、少しでも貯金をしましょう。
支出をおさえるためには、つい支払ってしまう費用を把握することが大切です。支出費目を把握することで、お金を多く使ってしまう理由や原因が分かりやすくなります。
また、支出をおさえても収入とあまり変わらない場合は、収入を上げる方法を見つけましょう。会社や自分の状況によって、向いている方法は異なります。自分に合った方法を見つけると、年収アップにつながるでしょう。
出典
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 年次 2023年 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 表番号2 男女,年齢階級別
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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