「ドラム式」VS「縦型」選ばれているのはどっち?長く愛用するためにできること
配信日: 2024.12.19
この記事では、ドラム式と縦型、それぞれの特徴について解説します。また、洗濯機を長く愛用するためのコツをまとめましたので、参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ドラム式より縦型を選ぶ人が多い理由
一時期、ドラム式洗濯機のブームが起こり、ドラム式の出荷量が増加しました。しかし近年は、縦型洗濯機を選ぶ消費者が多い傾向にあります。縦型の洗濯機が選ばれる理由は、以下の通りです。
●ドラム式は価格、洗浄力、大きさに問題があるため敬遠する人が増えた
●縦型で懸念されていた騒音や振動の問題が改良された
●ドラム式を置く場所が確保できない
上記のような理由で、ドラム式から縦型にシフトチェンジする人が多いようです。
ドラム式と縦型を徹底比較
ドラム式と縦型の洗濯機が持つ、それぞれの魅力や懸念点を見ていきましょう。なお、今回は1日に1回洗濯機を使用すると仮定して計算を実施しています。
表1
ドラム式 | 縦型 | |
---|---|---|
本体価格 | 7万円〜10万円台 | 3万円〜7万円台 |
消費電力 | 約68ワットアワー | 約98ワットアワー |
1ヶ月(30日)のランニングコスト (水道代・電気代) |
726円 ※水道代660円+電気代66円 |
1613円 ※水道代1200円+電気代93円 |
設置場所 | フタを開閉することを考えて置く場所を選ぶ | コンパクトな製品が多く、場所を取らない |
洗浄力 | ◯ | ◎ |
節水力 | ◎ | △ |
洗い方 | ・たたき洗い ・もみ洗い |
・こすり洗い ・もみ洗い |
よい点 | ・洗濯物が傷みにくい ・洗濯物の出し入れがしやすい ・本体の上に物を置ける |
・洗浄効果が高い ・ドラム式に比べて安価 |
悪い点 | ・色移りがしやすい ・縦型に比べると価格が高い |
・衣類が傷みやすい ・衣類が絡みやすい |
※筆者作成
表1の結果から見ると、ランニングコストを抑えたい人にはドラム式洗濯機が適しています。縦型と比べて本体価格は高い傾向にありますが、毎日洗濯する場合、水道代や電気代は1ヶ月で900円程度節約できるようです。また、使いやすさを重視する人や、衣類を長持ちさせたい人にも適しているでしょう。
本体価格を抑えたい人には、縦型洗濯機の方が適しています。ドラム式と比べると4万円ほど安く購入できるため、初期費用を節約できます。ドラム式よりもスペースを取らないため、設置場所が狭くても問題ありません。洗浄効果もドラム式より優れているため、洗浄力を重視する人におすすめです。
洗濯機を長く愛用するためのコツ
洗濯機は高額なため、そう簡単には買い替えられません。しかし、ポイントを抑えて丁寧に扱うと、長く愛用できるでしょう。ここからは、洗濯機を長く愛用するためのコツをご紹介します。
異物の混入を防ぐ
洗濯機の中に異物が入ると、故障の原因になります。よくあるのは、ポケットの中にティッシュや小銭、アクセサリーなどを入れたまま洗濯してしまうケースです。ティッシュを一緒に洗濯すると、ふやけて細かくなり、衣類に付く可能性があります。
衣類に付着している汚れがひどい場合も、故障の原因になります。異物や汚れは、排水部分やホースが詰まる原因になるため、注意しましょう。
洗剤や柔軟剤は適量を守る
洗濯するときは、洗剤や柔軟剤の量にも意識を向けましょう。適量よりも少ない場合は、洗剤や柔軟剤の効果が薄れるようです。さらに、衣服に汚れが残ったり、よい香りが残りづらかったりといったトラブルにもつながります。
一方で、量が多いと、洗濯槽に雑菌やカビが生える原因となるでしょう。頑固な汚れを落としたい、よい香りを衣類から漂わせたいなどの理由で入れすぎると、洗濯機に悪影響を及ぼすため注意が必要です。
また、洗剤や柔軟剤の適量を守ると、水道代の節約にもつながります。逆に洗剤や柔軟剤を入れすぎると、洗濯にかかる時間も長くなり、結果として無駄な水道代がかかってしまうでしょう。このような観点からも、適量を守ることが重要とされています。
掃除をする
洗濯機は、フィルターや洗濯槽に汚れがたまりやすく、放置していると故障を早める原因になりかねません。洗濯槽には雑菌やカビが繁殖しやすいため、重曹や洗濯槽クリーナーを使って掃除をしましょう。
フィルターには、洗濯機のゴミや糸くずが集まります。ゴミや糸くずがたまると、衣類に付着するため、こまめに掃除をしましょう。洗濯槽は月1回程度の掃除でも問題ありませんが、フィルターはこまめにチェックする方がよいかもしれません。
洗濯機は縦型が人気!長く愛用するなら日々の掃除や使い方に細心の注意を払う必要がある
縦型洗濯機の方が安価で、ドラム式よりも設置スペースを取らないため、利用者が多い傾向にあります。しかし、ドラム式も、以前のような人気を取り戻しつつあるようです。
また、洗濯機は高額であるため、多少の不具合では買い替えられません。故障を防ぐには原因となるゴミや汚れを取り除き、洗剤の量を守ることが大切です。適切に使用して、長持ちさせましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー