エアコンとファンヒーターと電気カーペットで、コスパがよいのはどれ?1日「12時間」使用した場合、1ヶ月で電気代がどれくらいかかるかを比較
配信日: 2024.12.19
そこで今回は、「エアコン」「ファンヒーター」「電気カーペット」を同じ条件のもとで使用した際にかかる電気代を試算のうえ、比較します。暖房にかかる電気代を抑える方法も、あわせてご紹介しています。寒い季節をお得に暖かく過ごしたい方は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
「エアコン」「ファンヒーター」「電気カーペット」を使用した際にかかる電気代
「エアコン」「ファンヒーター」「電気カーペット」を、それぞれ1日12時間稼働で、1ヶ月(30日)使用した場合にかかる電気代を試算します。
電気料金単価として、公益社団法人「全国家庭電気製品公正取引協議会」が定めた目安単価「1キロワットアワーあたり31円(税込み)」を使用します。電気代の計算式は以下の通りです。
電気代 = 消費電力(ワット)÷ 1000 × 使用時間× 31(円/キロワットアワー)×1ヶ月(30日)
エアコンを暖房として使う場合にかかる電気代
エアコンを、暖房として使う際にかかる電気代を計算します。エアコンは、使用状況や製品によって消費電力が異なるようです。
ここでは8畳用のエアコンで、暖房にかかる消費電力が620ワットの製品を使用した際の電気代を計算します。1日12時間の稼働で、1ヶ月にかかる電気代は6919.2円になります。
ファンヒーターを暖房として使う場合にかかる電気代
ファンヒーターには「電気ファンヒーター」「石油ファンヒーター」「ガスファンヒーター」などさまざまな種類があります。ここでは、電気を熱源とする「セラミックファンヒーター」にかかる電気代を計算します。
ただし、セラミックファンヒーターも、製品や強弱のモードによって消費電力が異なる点にご留意ください。
消費電力が「強モード」で1170ワット、「弱モード」で640ワットの製品を1日12時間、1ヶ月使用した際にかかる電気代を計算すると、強モードで13057.2円、弱モードで7142.4円の電気代がかかります。
ただし実際は、強モードと弱モードを組み合わせたり、電源をつけたり切ったりしながら使用するため、かかる電気代はこの通りではないでしょう。
電気カーペットを暖房として使う場合にかかる電気代
電気カーペットも、製品や規格によって消費電力が異なるようです。ここでは、2畳用と3畳用の電気カーペットにかかる電気代を計算します。2畳用と3畳用電気カーペットの消費電力は、それぞれ490ワットと710ワットです。
それぞれ1日12時間、1ヶ月使用した際にかかる電気代は2畳用で5468.4円、3畳用で7923.6円です。ただし、常にこの電力量が使用されるわけではありません。自動で温度を調整したり、運転モードを切り替えたりしているため、実際にかかる電気代は上記と異なる可能性があります。
暖房にかかる電気代を抑える方法
暖房にかかる電気代を抑えるために、すぐにできる方法としては、以下のようなものがあります。
・設定温度を上げすぎない
・ドアや窓の開閉回数を減らす
・厚手のカーテンを使って、窓から熱が逃げるのを防ぐ
・扇風機やサーキュレーターを活用して、暖まった空気を循環させる
・必要なときだけ暖房をつける
・早めに電源を切り、余熱を利用する
・エアコンの室外機周辺にものを置かない
・エアコンやヒーターのフィルターを、適切に手入れする
・電気カーペットは人のいる部分だけ温める
このように、暖房にかかる電気代を抑える方法は数多くあります。すぐにできるアイデアを取り入れて、上手に節約しましょう。
「エアコン」「ファンヒーター」「電気カーペット」の電気代は状況によって異なるため、上手に使い分けて暖かく過ごそう
本記事では、「エアコン」「ファンヒーター」「電気カーペット」の電気代について解説しました。また、暖房にかかる電気代を抑える方法も、あわせてご紹介しました。
暖房器具にかかる電気代は、製品や規格によって消費電力が異なるため、どれが安いと一概には決められません。寒い冬を暖かく快適に過ごすためには、これらの製品を上手に使い分けつつ、電気代を抑える方法を活用するとよいでしょう。
出典
公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会 よくある質問(その他の質問)|カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー