肌寒くなったので毎日「湯船」に入っています。でも毎日シャワーと湯船を使っていると、かなり光熱費がかかりますよね……。1日の「入浴コスト」はどのくらいですか?

配信日: 2024.12.19

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肌寒くなったので毎日「湯船」に入っています。でも毎日シャワーと湯船を使っていると、かなり光熱費がかかりますよね……。1日の「入浴コスト」はどのくらいですか?
寒い季節になると、湯船にゆっくりつかって温まりたいと思う人も多いでしょう。しかし、毎日湯船にお湯を張り、シャワーも使っていると光熱費が気になります。
 
本記事では、1日あたりの「入浴コスト」を具体的に解説し、シャワーとの比較や節約術も紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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湯船につかると、1日の入浴コストはいくら?

湯船にお湯を張る場合、ガス代や水道代がかかります。以下の条件で、1日あたりのコストを具体的に計算してみましょう。

<条件>

●水量:200リットル
●給湯温度:42度
●水道水の温度:20度
●ガス代単価:(1立方メートルあたり)都市ガス160円、プロパンガス500円
●水道代単価:(1立方メートルあたり)0.16円
●ガス熱量単位:都市ガス1万1000キロカロリー、プロパンガス2万4000キロカロリー
●熱効率:80%

 

1. ガス代の計算

お湯を沸かすためのガス代は、次の計算で求められます。
「ガス代= 水量×水温差÷(ガス熱量単位×熱効率) ×ガス単価」

●都市ガス:200リットル× (42度-20度) ÷(1万1000キロカロリー×80%)×160円=80円
●プロパンガス:200リットル × (42度-20度) ÷ (2万4000キロカロリー×80%)×500円=114.6円

 

2. 水道代の計算

水道代は、以下の計算で求めます。
「水道代=水量×水道単価」
 
200リットル× 0.16円=32円
 

3. 総コスト

ガス代と水道代を合計すると、湯船1回あたりのコストは以下の通りです。

●都市ガス:ガス代80円+水道代32円=112円
●プロパンガス: ガス代114.6円+水道代32円=146.6円

 

シャワーだけの場合と湯船とのコスト比較

シャワーを使う場合も、水道代とガス代がかかります。シャワー使用時間が10分、水量が120リットル、ほかはお風呂と同じ条件で1回あたりのコストを計算してみましょう。
 
1. ガス代の計算
・都市ガス:120リットル× (42度-20度) ÷(1万1000キロカロリー×80%)×160円=48円
・プロパンガス:120リットル × (42度-20度) ÷(2万4000キロカロリー×80%)×500円=68.75円
 
2. 水道代の計算
120リットル× 0.16円=19.2円
 
3. 総コスト
・都市ガス:ガス代48円+水道代19.2円=67.2円
・プロパンガス:ガス代68.75円+水道代19.2円=87.95円
 
<湯船とのコスト比較>
・都市ガス:湯船 112円-シャワー 67.2円=44.8円
・プロパンガス:湯船 146.6円-シャワー 87.95=58.65円
 

光熱費を抑えるための入浴節約術

湯船を毎日使いたいけれど光熱費が気になる方は、以下の方法でコストを抑えることができます。
 

(1)お湯の温度を下げる

42度ではなく、40度程度のお湯でも十分温まります。温度を下げることでガス代を節約できます。例えば、1人5分(50リットル)のシャワーを使用したとき、お湯の温度を42度から40度に下げると、1日あたり約8.1円、年間で約2900円の節約になります。
 

(2)残り湯を再利用する

洗濯や掃除に残り湯を使うことで、水道代の節約になります。また、洗濯機にかかるガス代も節約できます。
 

(3)追いだきを減らす

追いだきはガス代がかかるため、お湯を張ったらすぐ入るようにしましょう。家族で続けて入浴するのも効果的です。毎日2時間放置して、4.5度低下した200リットルの湯を追いだきする場合と比較すると、1年間で約6190円の節約になるそうです。
 

(4)シャワーは必要以上に流しっぱなしにしない

シャワーを流す時間を、短縮するだけでも節約になります。45度のお湯を流すのに1分間短縮した場合、年間でガス代が約2070円、水道代が約1140円節約できるそうです。特に必要のないときは、シャワーを止めるようにしましょう。
 

(5)節水シャワーヘッドを使う

シャワーの水量を減らすことで、ガス代と水道代の両方を抑えられます。節水シャワーヘッドを使うことで、水の量を30〜50%減らすことができ、ガス代と水道代の両方を節約が可能になります。
 
こうした工夫を取り入れることで、湯船にかかるコストを大幅に抑えることができるでしょう。
 

毎日の入浴を楽しみながら節約しよう

湯船に毎日つかると、シャワーのみよりも光熱費が高くなりますが、リラックス効果や健康効果は魅力的です。光熱費が気になる場合は、お湯の温度を下げたり、残り湯を再利用したりすることで、節約しながら入浴を楽しむことができます。寒い季節だからこそ、工夫して快適なバスタイムを過ごしましょう。
 

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約 風呂・トイレ
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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