「待機電力」が多い家電を紹介!最も電力を消費する意外な家電とは?
配信日: 2024.12.19
今回は、待機電力が多い家電製品をご紹介します。それぞれにかかる待機電力の割合や電気代もあわせてご紹介するため、待機電力について気になる方は参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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待機電力について解説
家電製品の中にはコンセントを差し込んでいる間、いつでもすぐ使えるようにスタンバイしているものがあります。このような状態で使われる電力を待機電力と呼び、製品を使用していなくても多少の電力を消費しています。家庭で年間に消費する電力の5.1%は待機電力とされ、年間消費量の平均は約230キロワットアワーと言われています。
待機電力が多い家電製品
家電製品によってかかる待機電力の量は異なるようです。一般的に待機電力が多くかかると言われている家電製品には、以下のものが挙げられます。
●パソコン
●トイレの温水洗浄便座
●HDD/ブルーレイ/DVDレコーダー
ほかにもガス温水器やエアコンなどは、待機電力の消費が多いようです。ここでは「パソコン」「温水洗浄便座」「HDD/ブルーレイ/DVDレコーダー」の3つの家電製品の待機電力について解説します。電気料金は、公益社団法人「全国家庭電気製品公正取引協議会」が定めた目安単価1キロワットアワーあたり31円(税込み)を使用して算出します。
パソコンにかかる待機電力
パソコンの待機電力は、デスクトップパソコンやノートパソコンなどパソコンの種類によって異なるようですが、家庭で発生するすべての待機電力のうち4パーセントほどです。このことから年間約350円が、パソコンの待機電力にかかる電気料金として消費されていると考えられます。
温水洗浄便座にかかる待機電力
トイレの温水洗浄便座は座る部分と洗浄に使用する水を温めるため、トイレを使用していないときに待機電力を消費していると考えてよいでしょう。
待機電力は機種や使い方によっても異なるようですが、家庭で発生する待機電力のうちの5パーセントほどを占めていると言われています。したがって年間約356.5円が、トイレの温水便座の待機電力として消費されていると考えられます。
HDD/ブルーレイ/DVDレコーダーにかかる待機電力
HDD/ブルーレイ/DVDレコーダーも温水洗浄便座同様、使用していないときにも待機電力を多く消費しているようです。HDD/ブルーレイ/DVDレコーダーが消費する待機電力は、家庭で発生する待機電力のうちの8パーセントほどを占めていると言われています。
したがって、年間約570円がHDD/ブルーレイ/DVDレコーダーの待機電力としてかかっていると考えられます。
待機電力を減らす工夫
待機電力を減らせる工夫として考えられる方法は、以下の通りです。
●使わないときには主電源のスイッチを切る
●長期間使わない家電製品はコンセントを抜いておく
●買い替えの際に、省エネの製品を検討する
リモコンのスイッチではなく、主電源を切れば待機電力が削減できると考えられます。コンセントを抜くことでも同様の効果が得られる可能性がありますが、頻繁に抜き差しすると故障の原因になりかねません。また最近では、省エネ性能の高い家電製品が多く販売されているようです。このような製品を購入することで節電効果が期待できるでしょう。
「パソコン」「温水便座」「HDD/ブルーレイ/DVDレコーダー」は待機電力を消費する量が多い!
ここまで待機電力の消費量が多い家電製品と、待機電力を減らす工夫について解説しました。家庭にある家電製品の中で「パソコン」「温水洗浄便座」「HDD/ブルーレイ/DVDレコーダー」は待機電力の消費が多いと言われています。
これらを減らす工夫をすることで節約が期待できるでしょう。しかしコンセントの抜き差しなどは、あまりやりすぎると故障の原因になるおそれがあるため、注意が必要です。
出典
公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会 よくある質問(その他の質問)|カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
経済産業省資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ 2019年版 6ページ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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