「旬の食材も、もう安いとは言えないよね」とママ友が残念そうにしていました。「冬の旬の食材」で、安くて美味しい料理を作るならどれがおすすめですか?
配信日: 2024.12.21
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
12月の旬野菜の価格動向と購入の工夫:家計に優しい選び方とは
農林水産省は、令和6年12月の東京都中央卸売市場に出荷される野菜について、生育状況や卸売価格の見通しを主要産地などへの聞き取り調査を基にまとめました。12月は、夏秋産地から秋冬産地への切り替わりが進む時期で、多くの野菜が平年並みの価格に落ち着くと予測されています。主要野菜の生育、出荷、価格の見通しは表1の通りでした。
表1
品目 | 12月の価格の見通し |
---|---|
だいこん | 12月前半:平年を上回って推移 12月後半:平年並みで推移 |
にんじん | 12月前半:平年を上回って推移 12月後半:平年並みで推移 |
はくさい | 12月前半:平年を上回って推移 12月後半:平年並みで推移 |
キャベツ | 前月から徐々に落ち着くものの 平年を上回って推移 |
ねぎ | 12月前半:平年を上回って推移 12月後半:平年並みで推移 |
レタス | 12月前半:平年を上回って推移 12月後半:平年並みで推移 |
きゅうり | 前月から徐々に落ち着くものの 平年を上回って推移 |
なす | 前月から徐々に落ち着くものの 平年を上回って推移 |
トマト | 前月から徐々に落ち着くものの 平年を上回って推移 |
ばれいしょ | 平年並みで推移 |
さといも | 平年並みで推移 |
出典:農林水産省「野菜の生育状況及び価格見通し」を基に筆者作成
この結果から判断すると、「平年並みで推移」と予測されているじゃがいも(ばれいしょ)と里芋が、12月の中では比較的安価で購入しやすい可能性が高い旬の野菜です。
これらの野菜は価格の変動が少なく安定しており、家計にも優しい選択肢といえます。だいこん、にんじん、はくさい、ねぎ、レタスなどの冬の代表的な旬野菜は、12月前半は平年を上回る価格となる予想が出ていますが、後半には平年並みに落ち着く見込みです。そのため、購入するタイミングを工夫することで、これらの野菜も手頃な価格で楽しめるでしょう。
さらに、キャベツ、きゅうり、なす、トマトといった野菜は12月全体を通して平年よりやや高めで推移する可能性があります。これらの野菜は、季節外れのため価格が高くなりがちです。
農林水産省おすすめレシピ
令和元年のデータによると、1人1日あたりの平均摂取量は、野菜が280.5g、果物が100.2gとされており、厚生労働省が策定した「健康日本21(第二次)」の目標値である野菜350g、果物200gに達していない状況です。
このため、野菜や果物の摂取量を増やすことが課題となっています。農林水産省では、この課題解決の一環として、旬の野菜を使ったおすすめレシピを提案しています。
今回は、価格が安定している旬の里芋を使った「里芋のサラダ」をご紹介します。調理時間は20~30分で、2人分の材料は以下の通りです。
材料(2人分)
里芋:200g
小エビ:大さじ2
天かす:大さじ2
マヨネーズ:大さじ1/2
醤油:大さじ1
あおさ:大さじ1
塩・コショウ:少々
1. 里芋をよく洗い、皮付きのまま1cmほどの輪切りにして蒸します。
2. 柔らかくなったら、熱いうちに皮をむき、粗くまたは滑らかになるまで潰します(お好みで調整)。
3. フライパンにごま油を少量入れ、小エビと天かすを軽く炒めます。
4. 潰した里芋に炒めた小エビと天かすを加え、マヨネーズ、醤油、あおさを入れてよく混ぜます。
5. 塩・コショウで味を整えたら完成です。
旬の里芋を活用することで、手軽に野菜の摂取量を増やすことができます。ぜひ試してみてください。
じゃがいもや里芋は価格の変動が少なく家計に優しい食材
冬の旬の食材の中でも比較的安定した価格で手に入るものもあります。例えば、じゃがいもや里芋は価格の変動が少なく、家計に優しい食材です。これらを使えば、手頃に栄養たっぷりの料理が作れます。
たとえば里芋を使った『里芋のサラダ』はおすすめです。里芋を蒸して潰し、小エビや天かすを加えてマヨネーズと醤油で和えるだけで、簡単においしい一品ができます。
また、大根や白菜、ネギといった冬野菜は12月後半になるほど価格が落ち着く予想であるため、タイミングを見て購入すればお得に楽しめるかもしれません。旬の食材を活用して、美味しくて栄養満点な料理をぜひ楽しんでください。
出典
農林水産省 野菜の生育状況及び価格見通し(令和6年12月)について
農林水産省 「野菜を食べようプロジェクト」
農林水産省 サトイモのサラダ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー