冬は毎日「寄せ鍋」だけど、白菜が1/4サイズ「179円」でビックリ! 鍋料理は意外と「節約」にならないの? 価格状況を解説
配信日: 2024.12.26
本記事では、鍋料理に入れる具材の価格状況について解説します。また、節約におすすめの鍋料理の具材も紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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鍋料理に入れる具材の価格は高騰している
夏の猛暑によって、野菜の生育に影響が出ており、野菜の価格が高騰しています。そのため、鍋料理で人気の白菜やニンジン、ネギなども価格に影響を受けているのです。
農林水産省の青果物の日別情報グラフによると、白菜の卸売価格は、平年値であれば1キログラムあたり40円のところ、2024年12月14日時点で1キログラムあたり81円です。平年値と比較すると、価格の差は、2倍以上になります。
ニンジンの卸売価格は、平年値であれば1キログラムあたり119円なのに対し、2024年12月14日時点で1キログラムあたり170円と高いです。ネギの卸売価格も、平年値であれば1キログラムあたり326円ですが、2024年12月14日時点で1キログラムあたり513円と大幅に高騰しています。
鍋料理に入れることも多い豚肉の卸売価格は、農林水産省の畜産物の日別情報グラフによると、東京都中央卸売市場で2023年12月は1キログラムあたり506円なのに対し、2024年12月19日時点で1キログラムあたり673円と高くなっています。
卸売価格には、送料やそのほかの費用が含まれておらず、スーパーで購入する価格とは異なりますが、お鍋に入れる具材は平年値よりも高騰しています。節約のために「寄せ鍋」をしたとしても、レシートを見ると高く感じるでしょう。
節約におすすめの鍋料理の具材
「寄せ鍋」で節約するには、具材にかかる値段を抑える必要があります。お値打ち価格のおすすめ具材は「もやし」や「ちくわ」、「うどん」です。
「もやし」は、スーパーで20円から30円で販売されているケースことも多く、鍋の具材にピッタリです。「ちくわ」は1袋4~5本程度で110円から120円とリーズナブルで、高タンパク質のため、栄養面でも優秀なおすすめの具材です。
近年、米の値上がりが問題となっており、お米が品薄状態になった時期もありました。そこでおすすめなのが「うどん」です。「ゆでうどん」の価格は、約140円であり、お鍋のしめにも向いています。
鍋料理で節約するための工夫
鍋料理の具材が高騰しているため、節約するには、安いスーパーで野菜を購入するなど工夫する必要があります。また、鍋料理をお値打ちに作るには、調味料を自作したり、残った具材を次の料理で活用したりするのがポイントです。
調味料を自作する
鍋料理をするときに、販売されている鍋の素を購入する人もいるでしょう。自分で調味料を作るのは難しいと思っている人もいるかもしれません。しかし、実は家庭にある調味料だけで鍋の味付けができます。
「寄せ鍋」を作るときの調味料は、4人前だと、料理酒(大さじ3)、みりん(大さじ3)、醤油(大さじ3)、顆粒和風だし(小さじ2)で作れます。
「塩ちゃんこ鍋」を作るときの調味料は、1人前だと、料理酒(50cc)、みりん(30cc)、薄口しょう油(10cc)、鶏がらスープの素(小さじ3)、塩(小さじ1)、にんにくとショウガ(2センチメートル)で完成です。
残った具材は次の料理で活用する
鍋料理の具材を余らせてしまう人もいるかもしれません。しかし、残った具材を別の料理に活用すれば、食費の節約にもつながります。具材が余ったときのアレンジ例として、具材を細かくカットし、卵を追加すると玉子丼ができます。
そのほかにも、残った出汁にじゃがいもや玉ねぎ、こんにゃく、ニンジンを加え、醤油と砂糖で味を調えると肉じゃがにできます。ついつい作りすぎてしまう鍋料理ですが、捨てずにアレンジをすると美味しく食べられます。
鍋料理をするときは、具材を選んで節約しよう
鍋料理に入れる具材の価格が高騰しているため、お値打ちな具材を購入し、鍋の素を自作すると節約になります。
残った鍋料理はアレンジをすると、飽きずに食べられます。寒い日が続きますが、鍋料理を食べて身も心も温かくして過ごしましょう。
出典
農林水産省 農林水産省統計部「食肉卸売市場調査(日別)」
農林水産省 農林水産省統計部「青果物卸売市場調査(日別調査)」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー