更新日: 2024.10.10 ライフプラン
教育費は、ひとことで言い尽くせない! 子どもの成長の前にライフイベントを知っておこう!
執筆者:重定賢治(しげさだ けんじ)
ファイナンシャル・プランナー(CFP)
明治大学法学部法律学科を卒業後、金融機関にて資産運用業務に従事。
ファイナンシャル・プランナー(FP)の上級資格である「CFP®資格」を取得後、2007年に開業。
子育て世帯や退職準備世帯を中心に「暮らしとお金」の相談業務を行う。
また、全国商工会連合会の「エキスパートバンク」にCFP®資格保持者として登録。
法人向け福利厚生制度「ワーク・ライフ・バランス相談室」を提案し、企業にお勤めの役員・従業員が抱えている「暮らしとお金」についてのお悩み相談も行う。
2017年、独立行政法人日本学生支援機構の「スカラシップ・アドバイザー」に認定され、高等学校やPTA向けに奨学金のセミナー・相談会を通じ、国の事業として教育の格差など社会問題の解決にも取り組む。
https://fpofficekaientai.wixsite.com/fp-office-kaientai
教育費は人生の三大支出のひとつ
教育費といっても、本当はひとくくりにできるようなものではありません。
妊娠・出産・育児・養育・教育・進学と、子育てに関連する言葉はたくさんあります。便宜上、教育費とひとくくりにして呼んでいますが、子どもが生まれると分かってから独り立ちするまでにかかる、あらゆる費用が含まれています。
さて、教育費は、家計内では一般的に「支出」に関する項目です。よく人生の三大支出として、住宅関連費・教育費・老後の生活費があげられますが、それだけ重要でお金がかかるのが教育費と言われるものです。
教育費とライフステージ、そして、それに関わる出来事などを列挙してみます。
○妊娠が分かったら、どんな費用がかかる?
○母親になっても、仕事を続ける? 退職する? 職場復帰は?
○産休のときの収入は?
○育休のときの収入は?
○夫の育休は?
○学資保険ってどうなの?
○保育園の保育料は?
○幼稚園の園料は?
○習い事はどうするの?
○小学校の入学で、どれぐらいお金がかかるの?
○中学・高校・大学は?
○留学するときは?
○大学院への進学は?
○英語の教育・プログラミングの教育は?
○部活はどうなの?
○子どもが病気になったら?
○PTAの費用って?
……あげたらキリがないですね。
教育費とファイナンシャル・プランニング
子どもの教育費は、両親の考え方、家庭環境や教育方針に大きく左右されます。だから、どうしようかとみなさん思い悩み、「よく分からない、どうしたらいいか教えてほしい」ということになるんだと思います。
お子さんの誕生は、人生の中でも大きなライフイベントです。誕生後、矢継ぎ早に来るお子さんの成長にともなうイベントに、事前に準備する余裕もなく、その都度その都度、対応せざるを得ないのは仕方ないことです。
しかし、ファイナンシャル・プランナー(FP)事務所としての役割は、「その都度」の前に、なるべく対応できるようにしてもらうことです。今後は、しばらく「教育費」について、実務的な話も交えてお伝えしていければと思います。
次回は、教育費に関わる最初のイベント、「妊娠したとき」についてお話します。
執筆者:重定賢治(しげさだ けんじ)
ファイナンシャル・プランナー(CFP)