電気代がまだまだ高く暖房費が心配です……。実家の母が「こたつがいいよ」と言うのですが、こたつの電気代は安いのでしょうか?
配信日: 2025.01.04
こたつは足元から暖かさを感じられ、食事やパソコン作業をしながら使用でき、家族とのコミュニケーションも取りやすい人気の暖房器具です。しかし、電気代がどのくらいかかるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、こたつの電気代がどのくらいかかるのかを解説します。また、こたつの電気代の節約方法についても紹介しますので、今冬こたつを導入しようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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こたつの電気代はいくら?
こたつにはフラットカーボンヒーターやハロゲンヒーターなどの種類があり、消費電力はおおよそ300~600ワット程度です。
こたつの1時間あたりの電気代は、「消費電力(ワット)÷1000×電気料金単価」で計算できます。
電気料金単価を全国家庭電気製品公正取引協議会が提示する目安単価の31円/キロワットアワー(税込み)とすると、消費電力300ワットと600ワットのこたつで1時間あたりの電気代は以下のとおりです。
●300ワットの場合
300ワット÷1000×31円/キロワットアワー=9.3円
●600ワットの場合
600ワット÷1000×31円/キロワットアワー=18.6円
例えば、こたつを1日6時間使用すると、電気代は55.8~111.6円です。これを1ヶ月(30日間)使用した場合の電気代は、1674~3348円になります。
エアコン(暖房)の電気代
参考までに、エアコン(暖房)の電気代も確認してみましょう。一般的なエアコン(暖房)の消費電力は、450~1600ワット程度です。
電気料金単価を31円/キロワットアワー(税込み)とした場合の電気代は、1時間あたり13.95~49.6円となります。
また、1日6時間使用する場合の電気代は83.7~297.6円で、1ヶ月(30日間)では2511~8928円程度です。
製品や使用状況により異なる場合はありますが、エアコンと比べてこたつの電気代は安くおさえられる可能性があります。
こたつとエアコンを併用するのもおすすめ
冬の暖房機器として、こたつとエアコンを併用するのもおすすめです。
エアコンの暖かい空気は天井付近にたまりやすく、床近くには冷たい空気が残りがちです。こたつを使えば、身体を直接温めながらエアコンで部屋全体を暖めることができます。こたつで身体が温まれば、エアコンの設定温度を下げられるので電気代の節約にもつながります。
また、部屋や身体を効率よく暖めることで、冷えによる体調不良のリスクを軽減できるでしょう。また、こたつは空気を乾燥させにくいため、エアコンのみの使用よりも健康的な暖房方法といえます。
こたつとエアコン、それぞれの特性を生かして快適な室内環境をつくりましょう。
こたつの電気代の節約方法
こたつの使い方を工夫することで、消費電力をおさえ、電気代を節約することができます。
主な節約方法は、以下のとおりです。
●上掛けと敷布団をあわせて使う
●設定温度を低めに調整する
●省エネ性能の高いこたつを選ぶ
経済産業省資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約」によると、こたつ布団に上掛けと敷布団をあわせて使用した場合、こたつ布団のみの場合に比べて年間で32.48キロワットアワーの節電効果があり、電気代を約1010円節約できるとしています(※)。
また、こたつの温度設定を「強」から「中」に切り替えることで、年間48.95キロワットアワーの節電が可能になり、電気代を約1520円の削減が期待できます(※)。
(※)1日5時間使用した場合
これからこたつを購入する予定の方は、省エネ性能に優れた製品を選ぶことで、電気代の節約が可能です。これらの工夫をするだけでも、電気代の節約効果が期待できます。
こたつや暖房器具を賢く使って、電気代をおさえながら冬を乗り切ろう!
こたつの電気代は、エアコン(暖房)に比べて安くおさえられる可能性があります。また、こたつをエアコンと併用して使用することで、効率よく身体を温めることができます。
こたつは食事をしたり、家族や友人とテレビを見たり、ゲームを楽しんだりするときにも便利に使えるでしょう。
こたつを使って、電気代をおさえながら今冬を乗り越えてください。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
経済産業省 資源エネルギー庁 無理のない省エネ節約
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー