デジタル時代に家計簿を紙でつけている人は半数以上?デジタル家計簿を利用しない理由とは

配信日: 2025.01.10

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デジタル時代に家計簿を紙でつけている人は半数以上?デジタル家計簿を利用しない理由とは
家計の流れをつかむのに便利なツールとして家計簿があります。収入に比べ支出は多岐にわたるため、記録をつけておくことで、いつ、どこに、どのようにしてお金が出ていっているか目で見て分かるようになります。そのため、家計簿はぜひ習慣化したい記録だといえるでしょう。
 
家計簿はこれまで専用のノートや手帳などに記録を残していたかもしれません。デジタル時代の現代では、パソコンを使い自分で作成したり、専用ソフトやスマホアプリを利用することもあるでしょう。ですが、デジタルツールを使わずに紙の家計簿を使っている人はまだ半数近くいるといいます。
 
本記事では、家計簿をつけている人の実態と、なぜデジタルツールを利用しないのか、また家計簿の効果についても改めてご紹介します。
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家計簿をつけている人の割合

株式会社ベネッセコーポレーション発行の生活情報誌「サンキュ!」が2022年5月13日から14日にかけてインターネットで行った家計簿に関する調査によると、20〜40代の既婚女性約300人中、家計簿をつけている家庭は約8割だと分かりました。
 
この調査において、紙家計簿派は約3割、紙とデジタルの併用派は約2割、デジタル家計簿派は約5割という内訳でした。
 
また伊藤手帳株式会社が2021年3月に行った紙の家計簿に関する調査においては、4135人のうち家計簿を定期的につけている人の割合は43.7%でした。その中で、紙の家計簿を活用している人の割合は46.2%となっており、両社の調査において、約5割の方が紙の家計簿を使っていると分かりました。
 

家計簿アプリを利用しない理由

伊藤手帳株式会社の調査内で、紙の家計簿のみ使っている404人に対し、紙の家計簿を使う理由について調査をした結果、以下の通りとなりました。

●自分で紙に記入したり集計する事でお金を使ったという実感がわく:68.8%
●自分で紙に記入したり集計する事で無駄な支出を抑えることができる:37.1%
●予算と支出の進捗がわかりやすい:30.9%

また、紙の家計簿を使っている人の家計簿アプリの経験者は36.6%ですが、紙のみの家計簿に戻った理由の調査では次のような回答がみられました。

●アプリの設定や入力が面倒だった:54.7%
●自分に合った家計簿の管理を行うには紙の方が便利だった:35.8%
●お金の使いすぎを防止するのは紙の方が効果的だったから:29.7%

この結果より、手軽に便利そうに使えるデジタルツールですが、出来上がっているフォーマットに個別に入力するよりも、紙に手書きをしたほうが面倒ではなく、手間がかからないからといった理由で敬遠される結果になっています。
 

紙の家計簿とデジタルツールの比較

紙の家計簿とデジタルツールの家計簿には、それぞれによさがあります。紙の家計簿は、手で書くため記憶に残りやすく、自分の好みにあったカスタマイズが可能です。一方、紙に書き起こしていくため、自分で計算する必要があり、時間がかかってしまうデメリットもあります。
 
デジタルツールの場合、決められたフォーマットの中に入力するだけなので、入力の手間が少ない特徴があります。アプリだと、自動計算の機能や数値をグラフ化するなど、視覚的に把握できるのも特徴です。ただし、設定が難しいと感じる人もいるかもしれません。
 
どちらを選ぶかは、自分がどちらの方法が続けやすいかを基準に考えるとよいでしょう。紙もアプリも目的は家計の把握です。自分にあった方法で家計管理に役立てましょう。
 

家計簿を紙でつける人は半数以上!ただし家計管理に必要なのはツールではなく「自分に合った方法」

家計簿をつける人の約半数はデジタルツールではなく、紙の家計簿を活用していると分かりました。また、その理由は、デジタルだからこそその入力方法に縛られてしまい、手間がかかるという理由がみられました。
 
家計簿をつける目的は人それぞれですが、節約から貯金につなげることが目的の方が多いのではないでしょうか。家計簿をつけることが目的ではありませんので、紙の家計簿でもデジタルツールの家計簿でも、自分が続けられる自分に合った方法で家計簿をつけるようにしましょう。
 

出典

株式会社ベネッセコーポレーション 「サンキュ!」 20~40代の既婚女性約300人に家計簿に関する調査 (PRTIMES)
伊藤手帳株式会社 20-50代女性の家計簿に関する調査 (PRTIMES)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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