寒い冬を乗り切るため、「こたつ」と「電気ストーブ」のどちらを使うか悩んでいます。どちらが電気代を抑えられるのでしょうか?
配信日: 2025.01.13 更新日: 2025.01.14
本記事では、こたつと電気ストーブの電気代や特徴を徹底比較し、さらに節約術もご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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こたつと電気ストーブの電気代を徹底比較!その違いとは?
暖房器具を選ぶ際、気になるのはやはり電気代ですよね。ここでは、こたつと電気ストーブの電気代を具体的に比較します。電気代の計算方法は、「消費電力(kW)×使用時間(時間)×電力量料金(円/kWh)」です。
▼こたつの消費電力
一般的なこたつの消費電力は約300~600Wです。公益財団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が提示している電気料金の目安単価31円/kWhを使用し、1日8時間使用した場合を計算すると以下の通りです。
●300Wの場合:0.3kW× 8時間×31円/kWh= 約74.4円/日
●600Wの場合:0.6kW× 8時間×31円/kWh = 約148.8円/日
▼電気ストーブの消費電力
電気ストーブの消費電力は、タイプによって400~1200Wと幅があります。以下は同じ条件での計算例です。
●400Wの場合:0.4kW× 8時間×31円/kWh= 約99.2円/日
●1200Wの場合:1.2kW× 8時間×31円/kWh= 約297.6円/日
1日の電気代としてこたつは約74.4~148.8円、電気ストーブは約99.2~297.6円となります。1ヶ月で考えるとこたつは約2322~4464円、電気ストーブは約2976~8928円です。
こたつは電気ストーブに比べて比較的経済的だといえます。ただし、電気ストーブは部屋全体を短時間で暖めるのが得意なため、使用目的によって選ぶのがポイントです。
性能と使い勝手はどう違う?
こたつと電気ストーブは、それぞれ得意な暖房のスタイルがあります。次に、それぞれの特徴を見てみましょう。
▼こたつの特徴
こたつは、足元を中心に暖かい空気を循環させるため、体の芯から温まることができます。部屋全体を暖めるわけではないため、広い部屋での使用には向いていませんが、少人数で集まるリビングや、寒さが気になる足元を暖める用途にはぴったりです。また、こたつ布団で暖かさを逃がさずに保つことができるため、電気代を抑えながら快適に過ごせます
▼電気ストーブの特徴
電気ストーブは放射熱を利用して部屋全体を暖めます。特に、すぐに暖かくしたい場合や広い部屋での使用に適しています。ただし、消費電力が大きいため、長時間の使用には注意が必要です。
生活シーン別の選び方としては、以下を参考にしてください。
●一人暮らしの狭い部屋:こたつが経済的で快適です。光熱費を抑えられるメリットがあります。
●家族が集まるリビング:こたつを中心にしつつ、補助的に電気ストーブを使うのがおすすめです。こたつは家族団らんの場所としても活用できます。
●短時間だけ使いたい場合:電気ストーブで一気に暖めるのが効率的です。特にハロゲンヒーターは即暖性に優れています。
さらに電気代を節約!暖房器具の賢い使い方とは?
電気代を抑えるには、暖房器具の使い方を工夫することが大切です。以下のポイントを参考にしてください。
1.断熱シートを活用する
こたつの下や部屋の床に断熱シートを敷くと、熱が逃げにくくなり効率的です。特に、「空気を逃さないようにする」ことが重要です。
2.タイマー機能を活用する
電気ストーブは必要なときだけ使用するのがポイントです。タイマーを設定して無駄を省きましょう。
3.補助暖房を取り入れる
湯たんぽや電気毛布を併用すると、暖房器具の設定温度を下げても快適に過ごせます。ただし、電気毛布と湯たんぽの併用は避け、それぞれ単独で使用しましょう。
4.部屋の断熱対策
厚手のカーテンを使うことや、窓やドアの隙間を防ぐことで暖房効率を高めることができます。
これらの工夫を取り入れることで、こたつや電気ストーブをさらに経済的に使えます。
まとめ
こたつと電気ストーブのどちらを選ぶかは、単純に電気代だけでなく、生活スタイルや部屋の環境によっても変わります。長時間使うならこたつ、短時間で部屋全体を暖めるなら電気ストーブがおすすめです。また、断熱対策や補助暖房を活用することで、さらに電気代を節約できます。
冬を快適に過ごすために、ぜひ本記事を参考にして、自分に合った暖房器具を選んでください。そして、賢い使い方を実践しながら、暖かく経済的な冬を楽しんでください。
出典
公益財団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー