手取り「18万円」で生活が厳しいので実家に戻りたい…家にどのくらいお金を入れるのが一般的でしょうか?

配信日: 2025.01.17

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手取り「18万円」で生活が厳しいので実家に戻りたい…家にどのくらいお金を入れるのが一般的でしょうか?
社会人になって一人暮らしを始めたものの、手取り18万円では生活が厳しくて、実家に戻ることを検討する人もいるでしょう。実家暮らしでは家賃などの出費が減るので、趣味や貯金にまわすお金が増えて生活に余裕が出ることが期待できます。一方で、家にどのくらいお金を入れたらよいかも気になるところです。
 
そこで今回は、実家暮らしになったら家にどのくらいお金を入れるのが一般的かについて調べてみました。一人暮らしの平均的な生活費や実家に戻る前にお金のことを話しておくことの大切さについてもご紹介しますので、参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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手取り18万円で一人暮らしは厳しい?

総務省統計局の「家計調査/家計収支編(2023年)」によると、単身世帯のうち勤労者世帯34歳以下の消費支出は月平均16万7633円(男性:17万42円/女性:16万3471円)で、支出項目別の金額は以下の通りです。

●食料:3万8668円
●住居:3万5391円
●光熱・水道:9821円
●家具・家事用品:4224円
●被服および履物:5676円
●保健医療:4680円
●交通・通信:2万1646円
●教育:9円
●教養娯楽:2万3297円
●その他の消費支出:2万4222円

給与の手取りが18万円であれば1万2367円の黒字ですが、住居が3万5391円になっているなど、家賃や生活スタイルによっては生活が厳しくなると考えられます。給与が上がって経済的に余裕が生まれるまでは、実家に戻って生活したいと考える人もいるでしょう。
 

実家暮らしになったらどのくらいお金を入れるのが一般的?

株式会社モデル百貨が実家暮らしの社会人(独身者)を対象に実施した調査によると、実家暮らしをしている独身の社会人で家にお金を入れている人の割合は61%であるとのことです。実家暮らしの方が毎月家に入れるお金の平均は5万4009円で、年代別の平均をまとめると以下の通りです。

●20代:3万3232円
●30代:4万1750円
●40代:5万9131円
●50代:7万5473円

同調査によると、全体の平均では6万2641円が浮いて、一人暮らしと比べて幸福だと感じている人は81%であることが分かります。手取り18万円であれば、家に5万4009円を入れたとしても12万5991円が残り、趣味や貯金など自分の好きな目的で使えるでしょう。
 

実家に戻る前にお金のことを話し合っておくことが大切

実家暮らしになって家にお金を入れるか否か、入れる場合の金額については、各家庭によって異なります。実家に戻る前にお金のことを話し合っておけば、親子のトラブルを避けられるでしょう。
 
実家の経済状況によっては、親が生活費を入れてほしいと考える場合もあるでしょう。子どもが実家に戻ってくると、以下のような支出が増えます。

●食費
●水道光熱費
●日用品

実家に戻ったとしても「いつかは再び一人暮らしをしたい」「結婚して家を出たい」と考える人もいるでしょう。家にお金を入れることには、お金を管理する習慣がついて自分のためになるメリットもあります。
 
家に入れる金額を、毎月4万円・5万円のように固定するのではなく、手取りの2割・3割のように割合で計算する人もいるようです。そうすることで、手取り額が変動したときに負担を感じることなく対処できます。
 

実家暮らしの独身の社会人が家に入れるお金は毎月平均5万4009円!

34歳以下の単身勤労者世帯における1ヶ月の消費支出は平均16万7633円ですが、住居は3万5391円であることから、家賃や生活スタイルによっては、手取り18万円でも生活が厳しくなる場合も考えられます。
 
今回参照した調査結果によれば、実家暮らしの独身の社会人が家に入れるお金の平均は5万4009円であることが分かりました。実家に戻る場合は、この金額を目安にして家にお金を入れることを検討できるでしょう。
 
実家暮らしに戻って家にお金を入れるか否かや、入れる場合の金額については、実家の経済状況などによって各家庭で異なります。子どもが実家に戻ってくると、食費・水道光熱費・日用品などの支出が増えることは確かですから、親子のトラブルを避けるためにも、実家に戻る前にお金のことを話し合っておくことは大切です。
 

出典

e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査/家計収支編(2023年) 単身世帯 詳細結果表 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 表番号2 男女、年齢階級別
株式会社モデル百貨 独身実家暮らしのお金事情についての調査(PR TIMES)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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