暖房は電気代が「高い」のでなるべく使いたくないですが、寒いのも我慢できません。「コスパ」のよい暖房器具はないのでしょうか?
配信日: 2025.01.17
本記事では、低コストで効率的な暖房器具をご紹介します。また、光熱費を抑えながら快適に冬を過ごすためのポイントも併せてご提案します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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暖房の電気代
総務省統計局の「家計調査」による、2023年で3ヶ月ごとの電気代を比較してみましょう。図表1より1~3月の電気代がほかのシーズンよりも高く、暖房が電気代に影響していることが推測されます。
図表1
期間 | 電気代 |
---|---|
2023年1~3月 | 1万4646円 |
2023年4~6月 | 9190円 |
2023年7~9月 | 8390円 |
2023年10~12月 | 8514円 |
出典:総務省統計局「家計調査 家計収支編 総世帯 四半期」より筆者作成
例えば、最大消費電力1400ワットのファンヒーターの場合、(公社)全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している「新電力料金目安単価」の31円/kWhより算出すると、1時間あたり約43.4円の電力が必要になります。1日4時間で1ヶ月(30日)使えば、1ヶ月で5208円必要です。
また、消費電力1500ワットのオイルヒーターで同様に計算すると、1時間あたり約46.5円、1日4時間で1ヶ月使うと5580円となります。
消費電力が高い暖房を長時間使うと、電気代がどんどん高くなるため注意が必要です。
低コストで効率的な暖房器具
部屋全体を暖めるのに効率的な暖房器具は「エアコン」、スポット的に暖めるのに効率的な暖房器具は「ホットカーペット」です。
エアコンは温風を循環させるため広い部屋全体を暖めることができます。また、暖まったあとは消費電力を調整できるため、長時間使う場合にもおすすめです。
ただし、エアコンは稼働時に電力を多く消費し、暖まるまでに時間がかかるというデメリットもあります。例えば、暖房で最小160~最大1175ワットのエアコンの場合、1時間あたりの電気代は約5.0~36.4円です。
一方、ホットカーペットは手足や部分的に寒い場所をすぐに暖めることができるうえに、消費電力の低い暖房器具です。空間自体は暖まりませんが、足もとが暖まると体感温度を高めるため体がぽかぽかします。
例えば、3畳用で消費電力が700ワットのホットカーペットの場合、1時間あたりの電気料金は21.7円となり、電気消費量はかなり抑えられます。
節電しながら寒い冬を過ごすためのポイント
暖房器具にはそれぞれ長所と短所があるため、目的に合わせて使い分けることが節電にもつながります。
リビングなど広めの部屋を全体的に暖めたい場合には「エアコン」が適しているといえますが、狭い部屋を短時間で暖めたい場合には「電気ストーブ」やパネルヒーターがよいでしょう。
手足など局所的に暖めたい場合には、消費電力が少ない「電気ひざかけ」や「こたつ」もおすすめです。エアコンと併用して使えば、エアコンの設定温度を低く保ちながら快適な温度を維持できます。
暖房器具を選ぶ際には、「省エネ機能」にも注目しましょう。例えば、人感センサーで気流をコントロールするエアコンは、人の動きを検知して必要なエリアを効率的に暖めることができ、省エネ効果があります。
用途に合わせて暖房器具を選ぼう
暖房器具はさまざまな種類がありますが、それぞれ異なる用途に特化しています。消費電力が高い器具でも、効果的な使い方をすることで効率的に部屋を暖めることができます。どのような場所をどのように暖めたいのか、目的に合わせて選びましょう。
また、フィルター掃除など定期的なお手入れも暖房効果を高めるため節電効果もより高まります。工夫しながら暖かい冬を過ごしましょう。
出典
総務省統計局 家計調査 家計収支編 総世帯 四半期
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー