社会人2年目で一人暮らし中の息子が「まったく貯金がない」と話していました。同じような人は日本にどのくらいいるのでしょうか。正直かなり少数派ですよね…?
配信日: 2025.01.18
ただし、理想的な形で貯金できている人は少ないかもしれません。特に20代は、貯金がゼロという方もいるでしょう。本記事では、貯金がない20代の割合を紹介しつつ、資産形成の方法やポイントについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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貯金ゼロの割合
金融広報中央委員会が行った2023年の調査によると、金融資産非保有、つまり貯金がゼロの20代は43.9%とされています。この結果を見ると、貯金がない20代は多数派ではありませんが、少数派ともいえないでしょう。
また、同調査における20代以外の貯金ゼロの割合は30代が34%、40代が40.4%、50代が38.3%、60代が33.3%となっています。この結果から、年齢による割合の差はそこまでないことがわかりました。
なお、20代で金融資産が1000万円以上と回答した人は1.6%と少数ですが、30代では16.4%、40代は17%、50代は22.7%と上昇しており、60代では34.2%と貯金ゼロの割合を上回っています。
1000万円以上の金融資産を持つ60代の割合は多くはありませんが、ごく少数とはいえない結果になっています。貯金額は人によって大きく異なり、貯金が少ない理由は年齢によるものだけではないと考えられるでしょう。
資産形成の方法と種類
資産形成をする方法は、大きく分けて貯蓄と投資の2つです。
貯蓄とは、お金そのものを蓄えることを指します。貯蓄に代表される普通預金や定期預金は金利が低いながらも、元本割れをするリスクがなく資産形成できる点が特徴です。
一方の投資は、株式や投資信託、不動産などの利益が見込める商品を購入して資産を増やすことを目指す行為のことです。
効率的かつ大きなリターンが望める反面、元本保証がないために資産を失うリスクもあります。流動性が低く、中長期的な資産形成に向いている方法です。資産形成の方法を細分化し、種類別で以下にまとめました。
・普通預金
・定期預金
・債権
・投資信託
・株式投資
・FX
・不動産投資
・NISA
・iDeCo
・保険商品
上記のうち、普通預金と定期預金は貯蓄型、そのほかは投資型の資産形成方法です。
保険商品とは保障と貯蓄を兼ねたもので、代表的なものは個人年金保険や学資保険、養老保険などです。保障を受けつつ、保険料の払い込み満了後に解約返戻金などを受け取れる点がメリットといえます。
資産形成の方法にはそれぞれにメリットやデメリットが存在するため、充分に調べてから実践することをおすすめします。
資産形成のポイント
資産形成を行うにあたり、まずは自身のライフプランを考えることがポイントの1つといえます。
ライフプランはもちろん、家計状況も人によって異なるため、あくまで自身の目的を基に資産形成を行うことをおすすめします。結婚や子育てなど、大きな支出を伴うライフイベントに向けて資産形成を行っていくのも良いでしょう。
資産形成においては、どのような方法にもリスクがあり、リスクを最小限に抑えることは資産形成を行ううえで非常に重要なことです。さまざまな資産形成方法を併用し、分散的に投資することでリスクを軽減することがおすすめです。
なお、投資で生まれた収益を運用に回すことで、さらに大きな収益を生む複利効果を得られます。投資期間が長ければ複利効果も大きくなりやすく、収益の安定化が見込めるため、長期的な目線で資産形成を行っていくことも大切です。
貯金ゼロの20代は40%以上
金融広報中央委員会の調査によると、貯金ゼロの20代の割合は43.9%と、決して少数派とはいえない結果です。
なお、ほかの年代でも30〜40%ほどの割合が貯金ゼロという結果であるため、20代特有の結果ではないことがわかります。
出典
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(単身世帯調査)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー