1LDKに住んでおり12月の電気代が「1万円」を超えました。暖房の温度を「24度」で使っているのですが、下げれば電気代を節約できますか?
配信日: 2025.01.19
本記事では、電気代を抑えるための暖房の温度調整のポイントと、実践的な節電方法を解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
設定温度で変わる年間コストの節約効果
エアコン暖房の電気代は、設定温度が1度異なるだけで大きく変わります。一般的な家庭では、暖房時の設定温度を20~22度に保つことが推奨されており、これを守ることで快適さを保ちながら無駄な消費電力を抑えることが可能です。
設定温度を1度下げると、月間の電気代を約10%削減できるといわれています。もしエアコン暖房の月間使用コストが1万円であれば、年間で1万2000円の節約が期待できるということです。
また、外気温との大きな温度差を作らないよう、部屋全体の断熱性を向上させる工夫も有効です。例えば、隙間テープや断熱シートで冷気の侵入を防ぐと、エアコンの稼働時間が短くなり、結果的に電気代を抑える効果があります。適切な温度設定とともに、省エネ意識を高めることが重要です。
フィルター掃除と運転効率の向上で節約
エアコンの性能を維持するためには、フィルターの定期的な掃除が不可欠です。汚れたフィルターでは空気の流れが悪くなり、暖房効率が低下して余計な電力が消費されます。
目安として2週間に1度程度フィルターを掃除すると、運転効率が20%向上し、年間の電気代を5~10%節約できます。例えば、月間電気代が1万円の家庭では、年間5000~1万円の節約につながるでしょう。
さらに、内部クリーニングも重要です。エアコン内部にほこりやカビがたまると、効率が大幅に低下します。
プロによる年1回のクリーニングを行うことで、エアコンの寿命を延ばし、故障リスクの軽減も可能です。メンテナンス費用は必要ですが、長期的に見ると節約効果は大きく、快適な暖房環境を維持する助けになります。
暖房効率を高める断熱対策とアイテムの活用
部屋の断熱性を改善することで、エアコンの負荷を軽減し、電気代を節約できます。
冬場に冷気が侵入しやすい窓やドアに隙間テープを貼る、厚手のカーテンを使用する、床にラグを敷くなどの工夫をすることで、熱の損失を防げます。これによってエアコンの設定温度を高める必要がなくなり、年間の電気代を5000円~1万円程度削減できる可能性があるでしょう。
さらに、サーキュレーターや扇風機を併用することで、暖かい空気を部屋全体に循環させるのも効果的です。エアコンの設定温度を1〜2度下げられる場合、年間で1万円以上の節約が期待できます。
特に、サーキュレーターは初期投資が数千円程度と安価な上、電力消費が少なく、長期的なコスト削減に優れているのでおすすめです。
運転モードの選択と適切な使用時間で電気代を抑える
エアコンの運転モードを効率よく活用することも、電気代節約には欠かせません。
多くのエアコンには「自動運転モード」や「省エネモード」が搭載されており、部屋の温度を自動で調整して余計な電力消費を防ぐよう設計されています。手動で頻繁に温度を変更するよりも省エネ効果が高いため、適したモードに設定することが重要です。
また、エアコンの付けっぱなしとオンオフを頻繁に繰り返す場合を比べると、付けたままにする方が電気代を抑えられるケースもあります。
特に短時間で何度もオンオフする場合、立ち上げ時の消費電力が増加するためです。外出が2〜3時間程度の場合はエアコンを付けっぱなしにし、長時間留守にする場合は電源を切るなど、状況に応じて使い分けることで効率よく運用できるでしょう。
年間コスト削減には工夫と意識が鍵
エアコン暖房の電気代節約は、設定温度の調整、フィルター掃除、部屋の断熱性向上、運転モードの活用といった工夫で実現できます。
月間の使用コストが1万円の場合には、設定温度を1度下げるだけでも年間1万2000円、断熱対策や効率的な運転モードの設定で1~2万円の節約が可能です。これらを組み合わせれば、年間で約2~3万円の電気代削減が期待できるでしょう。
小さな工夫が積み重なることで大きな成果につながるため、エコ意識を持ち、日常生活に取り入れてみてください。
出典
環境省 エアコンの使い方について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー