貯金がなかなか「続かない」と悩んでいませんか? 貯金が苦手な人がまず目指すべき「貯金額」とは?

配信日: 2025.01.21

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貯金がなかなか「続かない」と悩んでいませんか? 貯金が苦手な人がまず目指すべき「貯金額」とは?
「なかなかお金が貯まらない」という人は少なくありません。「貯金は苦手だけど今後は貯めていきたい」と考えているなら、まずは小さな金額の貯金目標を立てて挑戦するのがおすすめです。
 
この記事では、貯金が苦手な人が最初に目指すべき目標額について解説します。不測の事態に備えて最低限貯めておきたい金額もあわせて見ていきましょう。
馬場愛梨

執筆者:馬場愛梨(ばばえり)

ばばえりFP事務所 代表

自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、お金について猛勉強。銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。

過去の自分のような、お金や仕事で悩みを抱えつつ毎日がんばる人の良き相談相手となれるよう日々邁進中。むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。平成元年生まれの大阪人。

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小さな貯金目標を立ててみよう

金融広報中央委員会が2023年に行った調査によると、運用や将来の備えとしての金融資産(預貯金、株式、貯蓄型保険など)がないと答えた人の割合は20代で約4割、30代~50代では約3割となっています。「貯金がない(もしくは少ない)」という人は珍しくありません。
 
しかし、その状況に「将来が不安」「このままではいけない」と危機感を持っている人もいるでしょう。今まで貯金ゼロだった人がこれから貯めていく場合、いつまでにいくら貯めたいか、目標を立ててみるのがおすすめです。
 
目標を設定しておけば、今から毎月いくらずつ貯めていけば達成できそうか逆算できます。目標と現実の差がわかりやすくなるので、「今月は○○費を○○円に抑えよう」など具体的な行動に落とし込みやすくなり、結果として貯金に成功しやすくなります。
 
あとどれくらい節約すればいいのか、逆にどれくらいまでお金を使っても大丈夫なのか、具体的にわかるようになり、家計をコントロールしやすくなる点もメリットです。
 
ただ、最初からあまりに達成するのが難しい貯金目標を立ててしまうと、途中で挫折しやすくなるため注意が必要です。
 
例えば、今まで貯金ゼロの状態だったら、いきなり「100万円貯める! 」ではなく、「まずは5万円貯めてみる」、達成できたら「10万円にチャレンジ」、「次は30万円」など、少しずつステップアップしていくイメージで、ゴールをたくさん設定してみましょう。
 
「達成できた!」という成功体験を何回も積み重ねていくことが大切です。何度も目標をクリアするうちに、貯金に対する苦手意識はやわらいでいくでしょう。
 

「生活防衛資金」という考え方

目指すべき貯金額として、もう1つ意識しておくとよいのが「生活防衛資金」です。
 
生活防衛資金とは、突然まとまった金額が必要になったときに備えるためのお金のことです。例えば病気や失業、家電の故障や冠婚葬祭などで発生する予期せぬ出費のことで、いつでも引き出すことができる流動性の高い資金を指します。
 
急にお金が必要になっても困らないようにするには、生活防衛資金として「普段の生活費の6ヶ月分」程度を貯金しておくとよい、ともいわれています。毎月15万円で暮らしている人なら90万円、毎月25万円なら150万円が目安です。
 
前述のとおり貯金額を少しずつステップアップしていって、生活防衛資金分を貯めきれたらひとまず安心です。ここまで来たら、もう「貯金が苦手」を卒業できるのではないでしょうか。
 

まとめ

「今まで貯金がない状態だったけれど、これからがんばりたい」という人は、まず小さな目標を立ててみましょう。
 
貯金ゼロから5万円、10万円を貯めるのはまず1つのハードルです。慣れないうちは大変だと感じるかもしれませんが、経験を積んでコツをつかんでいくうちに、意識せずとも自然にできるようになって簡単に感じてくるものです。貯金ゼロから10万円を貯めるより、貯金100万円を200万円にする方が簡単にできたという人もいます。
 
最初だけ少し辛抱して、支出の見直しなど無理なくできそうなことからちょっとずつ取り組んでみましょう。
 

出典

金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和5年)統計表4
 
執筆者:馬場愛梨
ばばえりFP事務所 代表

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