母は「栄養があるから」と毎回「赤い卵」を買ってきます。白色の方が安いイメージですが、栄養価は変わるのでしょうか?
配信日: 2025.01.22
栄養価の高い卵を選ぶために、からの色で判断している人もいるかもしれません。しかし、卵の栄養価は本当にからの色で変わるものなのでしょうか。
本記事では、からの色が赤い卵と白い卵の栄養価の違いや価格の違いを確認するとともに、栄養価の高い卵の選び方についてもご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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赤い卵と白い卵の栄養価の違い
今回の事例のように、「赤い卵は栄養価が高い」と思っている人もいらっしゃるでしょう。
しかし、JA全農たまご株式会社によると、からの色による栄養価の違いはないということです。からの色が異なるのは生んだ鶏の種類の違いによるもので、白色の卵は「白色レグホン」などの白玉鶏が、赤色の卵は「ロードアイランドレッド」などの赤玉鶏が生んだものです。
また、白色と赤色の中間色であるピンク色の卵を見かけることもありますが、これは白玉鶏と赤玉鶏を掛け合わせた種類の鶏が生んだ卵であると考えられます。
どの種類の鶏であっても、同じ餌を食べていた場合、生んだ卵の栄養価にはほとんど差が出ないようです。
赤い卵と白い卵の価格の違い
赤い卵は白い卵より価格が高いイメージを持っている人もいらっしゃるでしょう。同じからの色の卵でもサイズやブランドなどによって価格の違いがあるようなので、あるネットスーパーで販売されている白い卵と赤い卵の価格を比較してみました(2025年1月現在)。
・商品A:236円
・商品B:343円
・商品C:351円
・商品D:312円
・商品E:351円
・商品F:387円
このように、白い卵とほとんど同じ価格でも販売されているものもありますが、赤い卵の方が若干高めのようです。そのことから「赤い卵の方が高級で栄養価が高い」というイメージがついてしまったのかもしれません。
栄養価の高い卵の特徴とは?
では、栄養価の高い卵は何で判断できるのか、疑問に思われる人もいらっしゃるでしょう。
卵の栄養価を決めるのは、鶏が食べていた餌の質です。例えば、添加物が一切入っていない複数種類の自然素材を配合した飼料で育った鶏が生んだ卵は、栄養が豊富で味わいも濃厚といわれています。ビタミンEやβカロテン・ミネラルもたっぷり含まれているようです。
また、飼育の仕方によって卵の栄養価に違いが出ることもあります。例えば、ある程度歩きまわれるスペースがあるなど、ストレスの少ない環境で育った鶏が生んだ卵は、大きくて栄養があるといわれています。
高めの価格で販売されている卵はそのような栄養価の高い卵であると考えられるため、価格の安さだけで選ばず、どのような特徴の卵なのかパッケージに記載されていないかを確認したうえで選んだ方がよいかもしれません。
卵はからの色で栄養価は変わらない
からの色が赤い卵は白い卵より少し高めの価格で販売されていることがあるため「赤い卵の方が高級で栄養価が高い」と思っている人もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実際のところからの色は鶏の種類の違いによるもので、栄養価の違いはないということです。卵の栄養価や味の違いは、鶏がどのような餌を食べて、どのような環境で育ったかが大きく影響します。
例えば、添加物が入っていない自然素材の餌を食べて育った鶏や、ある程度歩きまわれるスペースがあり、ストレスを感じにくい環境で育った鶏が生む卵は栄養満点といわれているため、からの色や値段の安さで選ぶのではなく、特徴を確認して選ぶことをおすすめします。
出典
JA全農たまご株式会社 たまごAtoZ たまごの殻の色の違いは?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー