「エアコン」の除湿運転と「空気清浄機」の除湿モードならどちらが節約になるでしょうか?
配信日: 2025.01.24
本記事では、除湿器の種類を紹介するとともに、エアコンと除湿器の電気代を比較します。また、エアコンや空気清浄機を安く購入する方法も紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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除湿器は主に3種類ある
一般的に利用されている除湿器として、コンプレッサー式やデシカント式、ハイブリッド式の3種類が挙げられます。ここでは、それぞれの除湿方式の特性について詳しく解説します。
コンプレッサー式
コンプレッサー式は、部屋の空気を冷やして結露を発生させることで湿度を下げる方式です。消費電力が抑えられ、電気代が比較的安く済む点が特徴です。蒸し暑い夏場には、室温を上昇させず快適に除湿できます。ただし、気温が低下する冬場には効率が悪くなり、除湿能力が低下する場合があります。
また、本体のサイズや重量は製品によって異なりますが、一般的に大きめの傾向にあります。除湿力は高いですが、運転音がやや大きい点にも注意が必要です。音が気になる方は、静音や夜干しモードの機能が搭載された製品がよいでしょう。
デシカント式
デシカント式は、ヒーターで空気を暖めることで湿度を下げる方式です。冬場の結露対策や洗濯物の部屋干しに適しています。外気温に影響されにくく、寒い季節でも安定した除湿能力を発揮するでしょう。また、本体が軽量で運転音が控えめなため、静かな環境を好む方にも適しています。
一方、ヒーターを使用するため消費電力が高く、夏場に使うと室温が上がりやすいデメリットがあります。電気代が高くなる傾向があるため、使用シーンを選ぶ必要があるでしょう。
ハイブリッド式
ハイブリッド式は、コンプレッサー式とデシカント式の利点を組み合わせた除湿方式です。夏場にはコンプレッサー式、冬場にはデシカント式を活用することで、一年を通じて最適な除湿環境を提供します。ただし、ハイブリッド式は複数の機能を備えている分、本体のサイズが大きいものが多く、価格も高めになる傾向にあります。
ハイブリッド式除湿器にかかる電気代
ハイブリッド式除湿器の消費電力を165~295Wとした場合の電気代を算出していきます。なお、電力価格は公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が掲載している目安単価31円/kwhを使用します。
■1時間あたり:5.12~9.15円
165W ÷ 1000 × 31(円/kWh) = 5.12円
295W ÷ 1000 × 31(円/kWh) = 9.15円
■1日あたり(8時間使用):40.96~73.2円
5.12円 × 8時間 = 40.96円
9.15円 × 8時間 = 73.2円
■1ヶ月あたり:1228.8~2196円
40.96円 × 30日 = 1228.8円
73.2円 × 30日 = 2196円
このように、1ヶ月では1228~2196円ほどの電気代がかかることが分かりました。
エアコンの除湿モードにかかる電気代
エアコンの除湿モードの消費電力を425~600Wと仮定して、電気代を計算していきます。
■1時間あたり:13.18~18.6円
425W ÷ 1000 × 31(円/kWh) = 13.18円
600W ÷ 1000 × 31(円/kWh) = 18.6円
■1日あたり:105.44~148.8円
13.18円 × 8時間 = 105.44円
18.6円 × 8時間 = 148.8円
■1ヶ月あたり:3163.2~4464円
105.44円 × 30日 = 3163.2円
148.8円 × 30日 = 4464円
1ヶ月では3163~4464円ほどの電気代がかかるため、除湿器の倍以上の電気代が必要です。
エアコンや空気清浄機を安く購入する方法
エアコンや空気清浄機をお得に購入するには、タイミングと購入先の選び方が重要です。多くの家電量販店では、年間を通じてさまざまなセールを開催しています。特に、3月と9月の決算セールや11月のブラックフライデー、12月の歳末セール時は家電を割引価格で購入できるチャンスです。
また、家電量販店では店舗ごとに価格設定やポイント還元率が異なることが多いため、複数の店舗を比較することが大切です。なお、価格調整の裁量権を持つ店員に相談することで、より効果的な交渉ができる可能性があります。
除湿は自分に合ったもので賢く使用しよう
本記事での試算では、エアコンの除湿運転は、高い除湿能力を発揮する反面、電気代が高くなる傾向があります。一方、空気清浄機の除湿モードは消費電力を抑えられ、経済的に優れています。長時間運転が前提であれば、空気清浄機の除湿モードのほうが節約につながるでしょう。
ただし、電気代は使用する機種や個々の状況によって異なります。用途と予算を考慮して、自分のライフスタイルに合わせた家電を購入することが大切です。
出典
公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会 よくある質問 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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