一人暮らしのため、毎日夕食はコスパもタイパもよい「レトルト食品」です。栄養面を考えると、やめた方がよいでしょうか?

配信日: 2025.01.26 更新日: 2025.01.27

この記事は約 3 分で読めます。
一人暮らしのため、毎日夕食はコスパもタイパもよい「レトルト食品」です。栄養面を考えると、やめた方がよいでしょうか?
一人暮らしの方にとって、すぐに食べられるレトルト食品は非常に便利です。毎日仕事や学業で忙しく、自炊する時間や気力がないときでも、手軽においしい食事がとれるのはレトルト食品のメリットでしょう。
 
しかし、毎日レトルト食品ばかりの食生活では栄養面が気になります。今回は、レトルト食品の栄養価や注意点についてまとめました。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

レトルト食品のメリットとデメリット

レトルト食品は、調理済みの食品を袋や容器に詰めて高圧で加熱殺菌処理をした食品です。無菌状態となるために常温で長期保存が可能になり、加熱するだけで食べられます。
 
調理時間を大幅に短縮できるほか、調理器具や食器を洗う手間が少なく、後片付けが簡単です。これらは忙しい現代人にとって大きなメリットでしょう。
 
レトルト食品は、買い置きしておけばいつでも手軽に食事でき、100円台~300円台の商品が中心で、食費を節約できる可能性があります。カレーやパスタソース、丼ものなど、豊富な種類から選べるのに加え、近年は技術の進歩により、味も格段に向上しているといわれています。
 
レトルト食品のデメリットは、高圧加熱殺菌の過程で食品の風味や食感が変化することがある点です。また、偏った食事になりやすく、特定の栄養素(食物繊維やビタミン類など)が不足する可能性があります。同じような種類や味が続くと、飽きてしまうかもしれません。
 

毎日夕食をレトルト食品にした場合のコスト

毎日、夕食にレトルト食品を食べる場合のコストは、レトルト食品の種類や価格、量によって異なりますが、以下の計算を基におおよその目安を示します。
 
一般的なレトルト食品の価格は、1食あたり100円~300円程度です。1食あたりの価格を250円と仮定した場合、1ヶ月(30日)のコストは7500円となります。また、主食となるご飯を週5回(月に22回)、パスタを週2回(月に8回)食べると仮定します。
 
5キログラムの米を3500円で購入し、1食あたり0.5合(約75グラム)食べるとすると1食あたり52.5円、1ヶ月のコストは1155円です。また、パスタを1食あたり100グラムとすると、月に800グラム消費することになります。パスタの価格が500グラム400円の場合、1食あたり80円、1ヶ月あたりのコストは640円です。
 
主食とレトルト食品の金額を合計すると、夕食にかかるコストの目安は月1万円程度となります。
 
通信販売などを利用してまとめ買いすれば、1食あたりのコストをさらにおさえられるでしょう。しかし、付け合わせなどの追加費用を考慮すると、さらに数千円程度が加算される可能性があります。
 

レトルト食品の栄養価は問題ない?

レトルト食品の栄養価は必ずしも低いとは限りません。技術の進歩により、栄養価をできるだけ損なわないように製造されたレトルト食品も増えています。しかし、ビタミンや食物繊維などの栄養素を十分に摂取できない可能性があります。
 
とくに、ビタミンCなどは加工の過程で失われやすい栄養素です。ビタミンAやEなどは、加工後でも比較的残りやすい栄養素といえますが、生鮮食品には劣ります。
 
また、食品の種類によっては、ナトリウム(塩分)が多く含まれている場合があります。ナトリウムの過剰摂取は高血圧などの原因となるため、注意が必要です。
 
さらに、腸内環境を整えたり血糖値の上昇をおさえたりする効果がある食物繊維は、野菜や果物に多く含まれる栄養素ですが、レトルト食品には不足しがちです。
 

必要な栄養素を摂取するには、レトルト食品だけではなく、付け合わせをプラスする

一人暮らしの食生活は、どうしても偏りがちです。レトルト食品をうまく活用しながら、不足する栄養素を摂取できる付け合わせを考えることで、栄養バランスを保ちつつ、手軽でおいしい食事を楽しめるでしょう。
 
食生活を振り返り、不足している栄養素を把握することから始めることをおすすめします。レトルト食品が多い場合は、ほかの食材(サラダや果物など)を組み合わせるなどして、バランスのよい食生活を目指してみてください。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 夫の家事への不安に関するアンケート ライターさん募集