昨冬までは「エアコンの暖房」で過ごしていましたが、今年はコタツを活用しています。コタツは電気代の節約になるのでしょうか?
配信日: 2025.01.29
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コタツを活用することで、より経済的に暖を取ることができ、冬を快適に過ごすための頼れるアイテムになる可能性があります。そこで本記事では、コタツの電気代やエアコン(暖房)との比較について解説します。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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コタツとエアコン(暖房)の電気代比較
コタツとエアコン(暖房)は消費電力が異なるため、電気代にも差が生じます。1時間あたりの電気代や長時間使用した場合のコストを事前に把握しておくと、節約計画を立てる際に役立ちます。
本項では、コタツとエアコン(暖房)の電気代シミュレーションについて見ていきましょう。
コタツの電気代
コタツの消費電力は、弱で約100W、強で200~300W程度です。全国家庭電気製品公正取引協議会が示す電気代の目安単価(31円/kWh、税込み)をもとに計算すると、1時間あたりの電気代はおよそ3.1~9.3円となります。
コタツの使用時間に応じた電気代のシミュレーションは、図表1のとおりです。
【図表1】
1週間 | 1ヶ月(30日間) | |
---|---|---|
4時間/日 | 86.8~260.4円 | 372~1116円 |
12時間/日 | 260.4~781.2円 | 1116~3348円 |
24時間/日 | 520.8~1562.4円 | 2232~6696円 |
※実際の金額とは異なる場合があります。
筆者作成
使用する製品や環境によって異なりますが、1日24時間使用を1ヶ月続けると電気代は約2232~6696円となります。
エアコン(暖房)の電気代
一般的なエアコン(暖房)の消費電力は、450~1600W程度です。
全国家庭電気製品公正取引協議会が示す電気代の目安単価(31円/kWh、税込み)をもとにした場合、1時間あたりの電気代はおよそ13.9~49.6円となります。エアコン(暖房)の使用時間に応じた電気代のシミュレーションは、図表2のとおりです。
【図表2】
1週間 | 1ヶ月(30日間) | |
---|---|---|
4時間/日 | 389.2~1388.8円 | 1668~5952円 |
12時間/日 | 1167.6~4166.4円 | 5004~1万7856円 |
24時間/日 | 2335.2~8332.8円 | 1万8~3万5712円 |
※実際の金額とは異なる場合があります。
筆者作成
製品によって異なりますが、同じ使用時間で比較すると、エアコンはコタツより電気代が高くなる可能性があります。
コタツやエアコン(暖房)の電気代を節約する方法
コタツやエアコン(暖房)は、工夫次第で日々の電気代をおさえることが可能です。特に、コタツとエアコン(暖房)を併用する場合、それぞれの節約方法を知っておくことが大切です。少しの意識で、家計の負担を大きく軽減できる可能性があります。
本項では、コタツとエアコン(暖房)の電気代を節約する方法について見ていきましょう。
コタツの電気代をおさえる方法
コタツの電気代をおさえる方法は、次のとおりです。
・上掛けと敷布団を併用する
・設定温度を低めにする
・省エネタイプのコタツを選ぶ
・保温マットを敷く
例えば、経済産業省 資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」によれば、コタツの布団に上掛けと敷布団を併用した場合、併用しない場合と比べて年間約1010円の電気代を節約できるとされています(1日5時間使用時)。また、温度調節を強から中に下げて1日5時間使用すると、年間約1520円の節約になるとされています。
エアコン(暖房)の電気代をおさえる方法
エアコン(暖房)の電気代をおさえる方法は、次のとおりです。
・設定温度を低めにする
・必要なときだけ使用する
・フィルターを清掃する
「省エネポータルサイト」によると、エアコン(暖房)の設定温度を21度から20度に1度下げるだけで、年間の電気代を約1650円節約できるとされています(外気温6度、1日9時間使用の場合)。また、暖房の設定温度が20度で1日1時間短縮すると、年間約1260円の節約になるそうです。
さらに、フィルターが目詰まりしているエアコン(2.2kW)と掃除されているエアコンを比較した場合は、年間約960円の節約になるとのことです。
コタツのほうがエアコンより電気代を節約できる可能性がある
製品や使い方によって異なりますが、コタツはエアコンより電気代をおさえられる可能性があります。そのため、冬の暖房アイテムとしてコタツを活用するのはおすすめです。また、エアコンとコタツを併用することで、効率的に暖を取ることも可能です。エアコンが部屋全体を温め、コタツが体を素早く暖かくします。
どちらも日々の使い方を少し工夫するだけで、電気代の節約もできます。エアコンとコタツの電気代を把握し、自分に合った暖房方法で快適に冬を乗り切りましょう。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 無理のない省エネ節約 空調
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー