電気ポットでお湯を1日中保温。再沸騰のほうが節約できる?

配信日: 2025.03.12

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電気ポットでお湯を1日中保温。再沸騰のほうが節約できる?
電気ポットはお湯を手軽に使える便利な家電ですが、1日中保温して使用している場合、電気代が高くなってしまうかも、と気にしている人もいるのではないでしょうか。また、保温した場合と再沸騰ではどちらの電気代が安いのか、気になる人もいることでしょう。
 
そこで本記事では、電気ポットを「保温」から「再沸騰」に切り替えた場合にどの程度節約できるのか、また他の節約方法も解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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保温から再沸騰に切り替えると年間約1万3000円を節約できる可能性がある

経済産業省「省エネポータルサイト」によれば、電気ポットの6時間保温をやめ、必要なときのみプラグを差して再沸騰させることで、年間約3330円の電気代を節約できるそうです。24時間保温に換算すれば、約1万3320円を節約できる計算です。
 
ただし、ここで紹介されている節約額(3330円)は、「電気ポットに満タンの水2.2リットルを入れ沸騰させ、1.2リットルを使用後、6時間保温状態にした場合」と「プラグを抜いて保温しないで再沸騰させて使用した場合」を比較したものです。
 
条件によって節約額は変わるため、あくまで参考としてください。
 

電気ポットの電気代を節約する方法

電気ポットは保温して使用するよりも、必要なときだけ再沸騰して使用した方が電気代を節約できることが分かりました。ここからは、保温をやめる以外の方法で、電気ポットの電気代を節約する方法をご紹介します。
 

保温の温度を低く設定する

電気ポットでお湯を沸かした直後は、お湯の温度は100度になっており、設定した保温温度に下がるまでの間、ヒーターがオフの状態になるようです。そのため、保温温度の設定が低いほどオフの時間が長くなり、節約効果もあるでしょう。
 
メーカーや使用状況によっても異なりますが、2.2リットルのお湯が沸騰してから保温温度になるまでの目安は、表1の通りです。
 
表1

保温の設定温度 保温温度になるまでの時間
80度 約4時間40分
70度 約7時間50分

出典:象印マホービン株式会社「VE電気まほうびん 取扱説明書」を基に筆者作成
 
温度設定を低くすると保温温度になるまで数時間程度かかるため、その間ヒーターがオフになり、節約効果が期待できるでしょう。
 

電気ポットのタイマーを活用する

タイマー機能が付いている電気ポットを使用すると、お湯が沸騰し始める時間を設定できたり、自動で電源をオフにできたりします。タイマーが機能している間は電源がオフになるため、しばらく使わないときにはタイマーを設定しておくと電気代の節約に有効です。
 

再沸騰する回数を減らす

電気ポットでお湯を沸騰させるときは消費電力が高く、電気代も高くなると考えられます。節約のために保温温度を低く設定しても、再沸騰により温度を上げると、多くの電力を消費します。
 
頻繁に再沸騰をしていると、その分電気代もかかるため、必要なときのみ使用するとよいでしょう。
 

少量なら電子レンジを使用する

温める量が少ない場合は、電子レンジを使用するのもよいでしょう。最大出力が650ワットの電子レンジでコップ1杯の水を1分間温めた場合、電気代は約0.3円、毎日1回使用しても年間約110円です。
 
あるメーカーによれば、電子ポットにかかる電気代は年間約6000円とされます。電子レンジを利用することで、年間数千円を節約できる可能性があります。
 

電気ポットは保温より再沸騰の方が節約できる

電気ポットの6時間保温をやめて、必要なときのみ再沸騰させて使用した場合、年間約3330円を節約できることが分かりました。24時間保温している場合は、年間約1万3320円の節約になる計算です。
 
また、保温から再沸騰に切り替える以外に、「保温の温度を低く設定する」「電気ポットのタイマーを活用する」といった方法でも節約が可能です。自分の生活状況に適した方法で、無理のない節約を行いましょう。
 

出典

経済産業省 無理のない省エネ節約
象印マホービン株式会社 VE電気まほうびん 取扱説明書(10~11ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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