共働きでも家計管理を夫婦でするべき理由

配信日: 2019.04.11 更新日: 2024.10.10

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共働きでも家計管理を夫婦でするべき理由
あなたのご家庭では、どなたが家計管理を担っていますか?ご夫婦揃って、家計の収支や貯蓄高など把握していますか?
 
少し古いデータですが、2013年の厚生労働省国民生活基礎調査によると、貯蓄額500万円未満の世帯の割合が、所得金額300~500万円未満で50%、500~1000万円未満で約40%となっています。
 
驚くのが、一般的に高所得層と言われる1000~2000万円未満の世帯でも、貯蓄額500万円未満が20%強、うち貯蓄なしが4%いるという事実です。ちなみに、所得金額2000万円以上の世帯でも、貯蓄なしが2.5%も存在します。
 
うらのまさこ

執筆者:うらのまさこ(うらの まさこ)

不動産業界出身のFP

人生100年時代のライフプランとお金の専門家。家計見直しから資産形成・資産運用まで、お客様のライフプラン実現をサポートいたします。国民年金基金PRで定期的にFM愛知等にも出演中。日本FP協会認定CFP(R)、1級FP技能士、宅地建物取引士。

所得が増えればその分お金が貯まる、というわけではない!

筆者へのFP相談事例から、所得金額が高いにもかかわらず貯蓄が少ないご家庭を、2つのパターンに大別してみましょう。
 
まずは夫婦の一方が高所得者で、配偶者が専業主婦(夫)またはそれに近いパターンです。
 
配偶者の方は比較的時間に余裕があるため、お付き合いも多く、外食費や被服費などにお金を使いがちです。また、お子さまの教育に熱心で、数多くの習い事はもちろん、中学から私学に通わせている場合もあります。
 
もうひとつは夫婦共働きで、お互いバリバリと仕事をしているパターンです。夫婦それぞれが自由に収入を使っていることが多く、配偶者がどれくらい稼いでいるのか、どれくらい貯蓄しているかなど、双方で情報共有できていないことがあります。
 
共通して言えるのは、ご夫婦揃って将来のライフプランと、それにかかるお金を把握していないため、長年無計画にお金を使ってしまっているということです。
 
堅実にお金を貯めているご家庭は、
・身の丈(以下)にあったお金の使い方をしようと心がけている
・夫婦で家計の情報共有をしている、もしくは夫婦のどちらかがしっかり家計を握っている
・お金の情報に敏感

といった特徴があります。
 

夫婦で何を・いつ・いくらの目標を設定して、家計を見える化しよう!

家族の夢・目標を実現するためには、収入を増やす、支出を減らす、お金を働かせることが大事です。それでも難しければ、夢・目標の内容を変更、もしくはあきらめるしかありません。
 
何を実現したいのかという目標設定。そして、そのためにいつ・いくらお金が必要か、時期と金額を明確にすることが、達成への早道です。
 
さっそく、家族でお互いの「夢・目標」を話し合う機会を作りましょう。
 
例えば、お子さまが大学進学したいという目標があるとしたら、お金が必要になる時期が定まります。そのための予算ですが、イメージがわかない場合は、生命保険文化センターのサイトなどで調べられますので、ぜひ一度チェックしてみてください。
 
では予算を、現在から必要な時期までの月数で割ってみましょう。その金額は毎月の家計の中で捻出できそうでしょうか?これから必要となる資金作りは、一つひとつ金融商品に当てはめていくと、分かりやすくなります。
 
間に合わない場合は、最終的に「借りる」という選択肢も出てきますが、なんとか努力していきたいですね。目安として、10年以上先に必要となるお金であれば、資産運用を検討するのもひとつの選択肢かと思います。
 
さて、このような資金計画を立てる場合は、「家計簿」をつけることはもちろんですが、「ライフイベント表・キャッシュフロー表」というシートを利用すると、分かりやすくて便利です。日本FP協会のサイトなどで入手できますので、ぜひ一度ご夫婦で作成してみてください。
 
家庭円満の秘訣は、「お金の不安・不満がない」ことです。夢・目標と家計の見える化で、ともに歩んでいくことの価値を、夫婦や家族で共有できると素敵ですね!
 
出典:厚生労働省大臣官房統計情報部「平成26年国民生活基礎調査(平成25年)の結果から グラフでみる世帯の状況」
 
執筆者:うらのまさこ(うらの まさこ)
不動産業界出身のFP
 

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