更新日: 2024.10.10 その他家計
国立大学の4年間の「学費+生活費」は、私立大学の「学費」より安い!
下宿生の生活は年々厳しさを増しています。地方の高校生は、下宿を避けるため地元の大学を志望する傾向があります。しかし、地方によっては大学の選択肢が限られてしまいます。そこで、選択肢を広げるため、国立大学への進学を提案します。
執筆者:新美昌也(にいみ まさや)
ファイナンシャル・プランナー。
ライフプラン・キャッシュフロー分析に基づいた家計相談を得意とする。法人営業をしていた経験から経営者からの相談が多い。教育資金、住宅購入、年金、資産運用、保険、離婚のお金などをテーマとしたセミナーや個別相談も多数実施している。教育資金をテーマにした講演は延べ800校以上の高校で実施。
また、保険や介護のお金に詳しいファイナンシャル・プランナーとしてテレビや新聞、雑誌の取材にも多数協力している。共著に「これで安心!入院・介護のお金」(技術評論社)がある。
http://fp-trc.com/
毎月の仕送り額は過去最低の8万6700円
東京私大教連「私立大学新入生の家計負担調査(2016年度)」によると、「仕送り額」の平均は、入学直後の新生活や教材の準備がかさむ「5月」が10万700円、「6月」以降は8万6700円と過去最低を更新しました。
「6月」以降の「仕送り額」の平均額のピークは1994年度の12万4900円です。ピーク時より3万9200円(31.4%減)も減少しています。「6月」以降の「仕送り額(平均)」から家賃を除いた生活費は2万3700円です。1日当たりの生活費はわずか790円です。学費や不足する生活費を補うため奨学金やアルバイトに頼らざるを得ないのが実情です。
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