更新日: 2020.12.07 その他家計

冬のボーナス減。家計のためにできる節約方法って?

執筆者 : 杉浦詔子

冬のボーナス減。家計のためにできる節約方法って?
新型コロナウイルスの影響で、会社の経営状態が悪くなり、今年の冬のボーナスが減ったという話も出ています。そもそもボーナスとはどのように金額が決まるのか。また、ボーナス減となってしまった場合に、今からできる節約方法がないか考えてみましょう。
杉浦詔子

執筆者:杉浦詔子(すぎうらのりこ)

ファイナンシャルプランナー/産業カウンセラー/キャリアコンサルタント

「働く人たちを応援するファイナンシャルプランナー/カウンセラー」として、働くことを考えている方からリタイアされた方を含めた働く人たちとその家族のためのファイナンシャルプランニングやカウンセリングを行っております。
 
2005年にCFP(R)資格を取得し、家計相談やセミナーなどのFP活動を開始しました。2012年に「みはまライフプランニング」を設立、2013年よりファイナンシャルカウンセラーとして活動しています。
 

ボーナスの金額の決まり方

ボーナスの金額は、会社がいくらもうけているかという経営状態に左右されます。会社は個々人のボーナス査定の前に、会社の経営状態を確認し、社員全員に支給するボーナスの総額について、いくらが適切かを決めます。
 
ボーナスの総額が多くなれば個々人がもらえるボーナスも増える傾向となります。なお、労働組合に加入している場合には、労働組合と会社で給与の何ヶ月分をボーナスとして支給するか、ボーナスの金額の交渉を行っています。
 
次に、業績評価・能力評価・行動評価など、その会社で決めた評価基準により、個々人のボーナス査定が行われます。会社の経営状態と個人の査定が共に上がるとボーナスは増え、会社の経営状態と個人の査定が共に下がるとボーナスが減るのが一般的です。
 

冬のボーナスが減った場合の節約方法

冬のボーナスが減った場合、家計のためには年末年始のイベント支出を抑えることが一番の節約になります。
 
今までクリスマスに外食をしていた方は、料理や飲み物をインターネットで注文して、自宅で大切な人と過ごす日にします。少しぜいたくをしてもおつりがくるように考えて注文しましょう。
 
忘年会や新年会もオンライン飲み会に代えて、節約することができます。
 
年末年始は、電車や車での帰省を控え、電話やインターネットなどのオンライン帰省にしましょう。交通費や宿泊費、そして時間の節約ができます。楽しみにされている手土産やお年玉は、宅配便で送ったり、電子マネーで渡したりなど工夫してみましょう。
 
オンラインは対面に比べて味気のない感じもしますが、コロナ禍でオンライン飲み会やオンライン帰省が受け入れられるようになってきました。ボーナスが減った今こそ、積極的にオンラインを活用し、年末年始の出費を節約しましょう。
 

冬のボーナスが減って、ボーナス払いが払えないとき

残念ながら既に買い物をしてしまったボーナス払いの金額は減額することができません。住宅ローンやクレジットカードのボーナス払いは「ボーナスが減ったら払わなくていい」というものではありません。受け取るボーナス額にかかわらず、既に支払うと約束した額を支払わなければなりません。
 
しかし、どうしても払えないときはそのまま放置せずに、毎月払いやリボ払いに変更することで支払いを繰り延べられないか、ローン会社やカード会社に相談しましょう。繰り延べることによって新たな利息が発生することにもなりますが、次の支払いに向けて節約することで、返済できるよう取り組んでいきましょう。
 
執筆者:杉浦詔子
ファイナンシャルプランナー/産業カウンセラー/キャリアコンサルタント