年末に向けて見直したい家計! どこをチェックすればいい?
配信日: 2020.12.17 更新日: 2024.10.10
帰省? 大掃除? それらも大切ですが、同じくらい大切なことに家計の見直しがあります。年末前の時期は家計の見直しに適したタイミングなのです。
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
◆お問い合わせはこちら
https://www.secure-cloud.jp/sf/1611279407LKVRaLQD/
2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
目次
なぜ年末に向けて家計の見直しをするの?
帰省や大掃除、年賀状の作成や新年のあいさつなど、年末年始は多くの方にとって1年で最も忙しい時期といえます。しかし、年末前のタイミングであれば年末年始に比べて落ち着いています。かつ、時期的にも1年間の収入や支出が大方確定している方も多いです。
さらに、この年末前に1年間を振り返ることで、家計における新年の目標をスムーズに立てることができるようになることから、年末前に家計を見直すべきだといえるのです。
【年末に向けて見直したい家計のポイント1】 年間収支の確認
年末前に行う家計の見直しにおいては現状の収支を把握することから始めましょう。1年間の収入と支出を明確にして、赤字なのか黒字なのかを確認します。
普段あまり収支の状況を気にしていないという場合はもちろん、それなりに意識していても実際に計算してみると予想とは大きく異なる数値が出ることもあります。
その際、目標を定めていた場合はその目標との差異も確認しておかなければなりません。例えば、目標の貯蓄額は100万円だったが、実際は80万円しか貯蓄できておらず目標達成には20万円不足していた、といった具合です。
【年末に向けて見直したい家計のポイント2】 キャッシュレス決済の利用状況
2019年に引き続き、2020年は政府のキャッシュレス決済還元事業によってキャッシュレス決済の利用が増加した1年です。キャッシュレス決済によって現金での支払いが減ったため、体感的にお金を支払う頻度が減ったように感じていたところ、いざ口座を確認すると思った以上に残高が減っていたという話をよく耳にします。
ここ1年の間にキャッシュレス決済を使い始めたという方は、支出が増えていないか前年の同時期と比較してみるようにしてください。
【年末に向けて見直したい家計のポイント3】 趣味や嗜好品、お小遣いを見直す
2020年は新型コロナウイルスの流行から外出が減り、自宅などで過ごすことが多くなった1年です。しかし、だからこそ以前よりも支出が増えているということもあります。
自粛のストレスからお酒やたばこ、お菓子といった嗜好品への支出が増えたり、家にいることからネット通販でついつい買い物をしてしまったり、趣味に没頭してしまったなど理由はさまざまです。
社会情勢を鑑みるとこういった趣味や嗜好品、お小遣いへの支出増加は仕方ないといえる部分もあります。
ただ、食費などのようにどうしても出ていくお金、削るにも限界のある支出と違い、趣味などの支出は削りやすい部分でもあることを意識してください。
【年末に向けて見直したい家計のポイント4】 目標を立てる
年末前に1年の家計を振り返ることができたら、次はそれを踏まえて新年の目標を立てるようにしてください。そうすることで、今年1年の家計においてよかった点と悪かった点を来年の家計に生かすことができるからです。
忙しくなる年末の前に家計の見直しを!
年間の収支がほぼ確定し、かつ、本格的に忙しくなる前の年末前にこそ家計の見直しを進めておくべきです。新年を迎える前に家計の見直しを行って1年を締めくくり、翌年の目標を立てていくようにしてください。
執筆者:柘植輝
行政書士