そこで今回は、世間の夫婦の金銭事情やお金に対する意識などを知るべく、スパークス・アセット・マネジメント株式会社が発表した「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2020」の結果(※)を見てみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
夫婦の貯金の管理はどうしている? 気になる預貯金残高もチェック
この調査は、全国の20歳以上の既婚(配偶者がいる)男女を対象に行われたもの。さっそく、夫婦の貯金額について年代別に見てみましょう。
【夫婦の預貯金の残高の平均】
・20代 : 255万円
・30代 : 443万円
・40代 : 696万円
・50代 : 741万円
・60代以上:1533万円
→全体平均: 734万円
年数を重ねるにつれ、ジワジワと預貯金額が増えていることがわかります。60代以上で大きく増えているのは、退職金などが要因と考えられそうです。
ちなみに昨年の調査では全体平均が758万円だったとのことで、今年は減少していることが明らかに。コロナ禍で収入が減り、なかなか貯金に回せなかった家庭も少なくないのでしょうか。
また、夫婦の貯金の管理については以下のとおり。
【夫婦の貯金の管理はどちらが主導で行っているか】
・妻が主導で行っている :52.8%
・夫が主導で行っている :25.4%
・夫婦別々に管理している:21.8%
半数以上の夫婦は、妻が主導で管理していることがわかります。4組に1組は夫が主導、5組に1組は夫婦別々に管理しているようですね。
夫婦それぞれがバリバリ働いている場合は、おのおの自分で管理したほうが手間がかからなくていいのかもしれません。
夫婦ともに毎月のおこづかいは減少傾向!
さて、次に夫婦のおこづかい事情をチェックしてみましょう。
ずばり、毎月のおこづかい額(ひと月に自由に使えるお金)はいくらなのでしょうか。男女別、年代別に見てみます。
【毎月のおこづかい額の平均】
<男性>
・20代 :2万8691円
・30代 :2万5960円
・40代 :3万610円
・50代 :5万1805円
・60代以上:4万3230円
<女性>
・20代 :2万1300円
・30代 :1万5730円
・40代 :1万5416円
・50代 :2万110円
・60代以上:2万7130円
どの年代においても、妻より夫のほうがおこづかいが多いことがわかります。
全体平均は、2万7998円。昨年は2万9133円だったことから、おこづかいは夫婦ともに減少傾向にあるようです。特に、40代の減少が顕著に。夫は3万5960円から3万610円に、妻は2万3220円から1万5416円に減っています。
コロナ禍で収入が減るなか、なにかとお金のかかる子育て世代は自分のおこづかいを削って子どもにかかるお金に充てているのかもしれません。
妻の収入・出費を把握していない男性は意外に多い?
次に、お互いの収入に対する認知度を見てみましょう。
【配偶者の給料を把握しているか(対象:配偶者が働いている人)】
<男性>
・把握している :55.3%
・把握していない:44.7%
<女性>
・把握している :77.4%
・把握していない:22.6%
およそ8割の妻は夫の収入を把握しているにも関わらず、半数近くの夫は妻の収入を把握していないという事実が明らかに。そこまで妻の収入に興味がないという男性が少なくないのでしょうか。
では逆に、お互いの出費についてはどうなっているのでしょうか。
【配偶者の娯楽費・交際費を把握しているか】
<男性>
・把握している :26.2%
・把握していない:73.8%
<女性>
・把握している :51.6%
・把握していない:48.4%
妻側は、把握している人としていない人がほぼ同率という結果に。夫側は、なんと妻の娯楽費・交際費を把握していないという人が7割以上もいるという結果になりました。収入同様、妻の個人的な出費についても無関心な男性が多いのかもしれません。
これは妻にとって朗報というべきか否か……!?
夫婦円満を保つ秘訣? 夫婦間のマネールールとは
最後に、夫婦円満の秘訣になるかもしれないお金に関するルールについて見てみましょう。
【夫婦にどのようなマネールール(お金に関する夫婦間のルール)があるか(複数回答)】
1位:勝手に高額な買い物をしない 36.5%
2位:おこづかいの使いみちには口を出さない 22.5%
3位:毎月一定額は貯蓄に回す 20.9%
4位:お金のことで不満があったら伝える 20.5%
5位:ライフプラン・マネープランは二人で決める 16.0%
読めば読むほど、納得してしまう内容ばかり。中でも、勝手に高いモノを買わないというルールを決めている夫婦がもっとも多いようです。
自由に使えるおこづかいの使いみちには口を出さず、その代わり毎月一定額は貯蓄に回すというルールも、いざこざやストレスを回避する良い方法なのかもしれません。当たり前のことですが、不満があったら態度で表したりそのまま放置したりせず、きちんと話し合うことが大切と言えそうです。
コロナの影響で家計が厳しくなっている家庭も少なくないですが、夫婦円満を保つためにも二人で協力し合ってお金のやりくりをしていきたいものですね。
[出典]
※スパークス・アセット・マネジメント株式会社「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2020」(@Press ソーシャルワイヤー株式会社)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部