更新日: 2021.11.01 年収
イマドキ小学生の将来なりたい職業とは? 職種別の平均年収はいくら?
女の子はケーキ屋さんやお花屋さん、男の子は野球選手や警察官など、その時代が反映されるようなラインナップになるのもおもしろいものです。
では、イマドキの小学生は将来どんな職業になりたいと考えているのでしょうか。職種別の平均年収もあわせてチェックしてみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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男女別「将来なりたい職業」ランキング
さっそく、NPO法人日本FP協会が発表した、2020年度の小学生「将来なりたい職業」ランキング(※1)のTOP10を見てみましょう。これは、第14回小学生「夢をかなえる」作文コンクールに応募された、2303点の作品を元に算出されたものです。
【2020年度 小学生「将来なりたい職業」ランキング】
1位:サッカー選手・監督など 76票
2位:野球選手・監督など 71票
3位:医師 65票
4位:会社員・事務員 52票
5位:ゲーム制作関連 51票
6位:ユーチューバー 39票
7位:教師 27票
8位:料理人・シェフなど 27票
9位:建築士 25票
10位:獣医 25票
1位:薬剤師 70票
2位:看護師 68票
3位:保育士 66票
4位:医師 55票
4位:獣医 55票
6位:パティシエール 46票
7位:教師 45票
8位:イラストレーター 37票
9位:美容師 32票
10位:ファッションデザイナー 29票
男子について、70票を超えているのは野球選手とサッカー選手でした。チーム競技で活躍するスター選手は、やはりカリスマ性に富んでいるもの。群を抜いて活躍する選手に憧れを抱く子が多いのかもしれません。
特化したスキルが必要になる職業ばかりが並んでいるなか、4位には「会社員・事務員」がランクイン。小学生のうちから、安定した職業で堅実に過ごしたいと考える子も少なくないのでしょうか。
6位には、いまをときめく「ユーチューバー」がランクイン。メディアに出る著名人といえば、俳優や歌手などもありますが、TOP10にランクインしているものはユーチューバーのみということになります。時代が色濃く反映されたランキングといそうですね。
女子については、「薬剤師」「看護師」「医師」「獣医」など、医療に関わる職業がTOP5に4つも入りました。「保育士」も含め、人や生き物のお世話をしたり助けたりすることを仕事にしたいと考える子が多いのでしょうか。
6位にはパティシエールがランクイン。昔からの定番である「女の子の夢はケーキ屋さん」というものは、伝統なのかもしれません。8位からはデザインやファッション関係の仕事が続きました。小学生の女の子にとって、おしゃれに関係する業界は憧れなのかもしれませんね。
どの業界が稼げる? 職種別の平均年収について
ところで、職種によって平均年収はどれくらい変わるのでしょうか。パーソルキャリア株式会社が発表した「平均年収ランキング2020」を見てみましょう(※2)。
【職種別平均年収ランキング】
1位:投資銀行業務 819万円
2位:運用(ファンドマネジャー/ディーラー) 748万円
3位:戦略/経営コンサルタント 724万円
4位:MR 697万円
5位:業務改革コンサルタント(BPR) 688万円
6位:内部監査 670万円
7位:リスクコンサルタント 668万円
8位:プロジェクトマネジャー 664万円
9位:プリセールス 658万円
10位:プロジェクトマネジメント 652万円
TOP10は上記のとおり。1位と2位は、金融系専門職でした。金融系は小学生のなりたい職業ランキングのTOP10には入っていなかったものの、平均年収でいくとかなり稼げる職種ということがわかります。そのほか、コンサルなどの専門職や企画、営業、ITなどの技術系が平均年収TOP10にランクインする結果になりました。
ちなみに、業種別の平均年収ランキングを見ると、TOP10のうち9つが「メーカー」「金融」「メディカル」系でした。医療の道を志す小学生女子が、将来方向転換して医薬品メーカーや医療機器メーカーに就職することもあるかもしれません。
性別・年代別の平均年収をチェック
最後に、「平均年収ランキング2020」の性別・年代別の平均年収を見てみましょう。
【性別・年代別の平均年収】
●20代 321万円
●30代 377万円
●40代 403万円
●50代以上 431万円
●20代 371万円
●30代 484万円
●40代 573万円
●50代以上 661万円
20代はそこまで平均年収に差がないものの、30代からは男性と女性で大きな差が開いています。その理由としては、子育てなどで時短勤務をする女性がいることや、そもそも男性と女性で給与に差がある企業があることなどが挙げられそうです。
なりたい職業ランキングで、小さい頃から男女で希望する職種に違いがあることがわかりました。性別を問わず子どもたちが将来好きな分野で輝けるよう、男女共同参画社会の推進が望まれますね。
[出典]
※1 NPO法人日本FP協会「小学生の『将来なりたい職業』集計結果発表!」(株式会社共同通信ピー・アール・ワイヤー)
※2 パーソルキャリア株式会社「平均年収ランキング2020を発表」(株式会社 PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部