更新日: 2021.11.01 年収
年収1000万円の人は食費に毎月どれくらいお金をかけている?
本記事では、年収1000万円の人の生活レベルはどのようなものなのか、生活費の内訳などを詳しく紹介します。ぜひ、ご自分の今の生活レベルと比べてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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年収1000万円の手取り
年収1000万円というのは「額面年収」であり、そのお金がそのまま自由に使えるわけではありません。そこから、住民税や所得税・社会保険料などの税金が差し引かれて、残ったお金が「手取り年収」、つまり自由に使えるお金です。
一般的な社会人の場合、年収1000万円の場合の手取り額は約720万円となります。約280万円ものお金が税金として徴収されます。
年収1000万円の生活費の内訳
年収1000万円の手取り額を踏まえたうえで、生活費の内訳を見ていきましょう。ここでは、総務省統計局の「家計調査(家計収支編)」に基づき、独身者と既婚者の2つのケースについて紹介します。
独身と既婚者では、生活費、特に食費にどれくらいの差があるのでしょうか。
独身の生活費の内訳
まず、年収1000万円の独身の生活費内訳を見ていきましょう。総務省統計局の「家計調査(家計収支編)」の、2020年(令和2年)「単身世帯」の結果を元に紹介します。
用途分類 | 金額 |
---|---|
食料 | 3万6961円 |
外食 | 1万4639円 |
水道光熱費 | 1万2938円 |
医療費 | 1万102円 |
交通・通信費 | 3万4719円 |
教養娯楽 | 2万4356円 |
その他 | 6万3262円 |
出典:総務省統計局 家計調査(家計収支編) 2020年(令和2年)「単身世帯」
総務省統計局の調査では、年収600万円以上となっているため、年収1000万円の場合、もう少し高い金額になるかもしれません。
結果から見ると、食料と外食を合わせて、一人で食費に5万1600円かけていることが分かります。
既婚者の生活費の内訳
次に、年収1000万円の既婚者の生活費内訳を見ていきましょう。こちらでは、同じ総務省統計局の「家計調査(家計収支編)」の、2020年(令和2年)「二人以上の世帯」の結果を見ていきます。
用途分類 | 金額 |
---|---|
食料 | 7万8843円 |
外食 | 1万6631円 |
水道光熱費 | 2万3911円 |
医療費 | 1万6568円 |
交通・通信費 | 5万7774円 |
教養娯楽 | 3万6142円 |
その他 | 7万2589円 |
出典:総務省統計局 家計調査(家計収支編)2020年(令和2年)「二人以上の世帯」
「二人以上の世帯」は、年収が1000~1250万円までの世帯の結果であるため、独身のケースと比べるとより近い数字が出ています。
食料と外食費を合わせると9万5474円なので、二人以上で食費に約10万円かけていることが分かります。
年収1000万円の生活レベルは?
日本の所得税は、累進課税制度により、課税所得金額が高ければ税率が上がる方式を採用しています。それ以外にも、住民税や健康保険料・厚生年金保険料や雇用保険料など、さまざまな税金や保険料が引かれます。
前述のように、一般的な社会人の場合、年収1000万円の手取り額は約720万円です。
年収1000万円は高所得者の部類に入りますが、決してぜいたくな暮らしができる訳ではなさそうです。ただ、独身か既婚者かによって、お金の使い方は変わってきます。独身であれば、既婚者に比べて、ゆとりのある暮らしができるかもしれません。
また、年収1000万円の多くの人が、さまざまな節税対策を行っています。活用できる控除や税金対策があれば、積極的に利用しましょう。老後資金のための節税対策なら、iDeCo(個人型確定拠出年金)やつみたてNISAなどがおすすめです。
そのほかにも、ふるさと納税や扶養控除・配偶者控除、医療費控除などがありますので、ぜひ一度確認してみてください。
年収1000万円でも節税対策は重要!
年収1000万円の世帯の食費は、食費と外食費を合わせて独身は5万1600円、既婚者は9万5474円と2倍ほど変わります。既婚者は独身と比べると食費が高くなりますが、妻や子どもなど、家族が多ければ食費が高くなるのは当たり前です。
年収1000万円は高収入ではありますが、その分税負担が大きくなります。国の制度には、節税対策できるものが多くありますので、うまく活用して手取り額を増やしていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部