更新日: 2021.11.02 年収

年収1000万円を超える人は東京にどれくらいいる?

年収1000万円を超える人は東京にどれくらいいる?
日本で年収1000万円を超える人の割合は、少しずつ増加傾向にあります。本記事では、国税庁の「民間給与実態統計調査」などの結果に基づき、年収1000万円を超える人の割合について詳しく解説します。平均年収が高い会社も紹介しますので、最新の給与事情をチェックしましょう。
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日本で年収1000万円を超える人の割合は?

国税庁の「令和元年分 民間給与実態統計調査」によると、日本で年収1000万円を超える人の割合は、男女合わせた給与所得者全体で見ると下記のとおりです。
 

・1000万円超~1500万円以下:3.5%
・1500万円超~2000万円以下:0.8%
・2000万円超~2500万円以下:0.2%
・2500万円超~:0.3%

 
日本における年収1000万円を超える人たちは、全体の4.8%と少数派であることが分かります。

 

東京で年収1000万円超える人の割合

平成29年度 東京都福祉保健基礎調査「東京の子供と家庭」における主な調査結果によると、東京で年収1000万円を超える人の割合は、共働き世帯の場合が28.4%、共働きではない世帯が17.9%でした。
 
東京都だけで見ると、日本における年収1000万円を超える人の割合よりも高い傾向にあることが分かります。これは、東京都の1人あたりの平均年収が他県に比べると高いこと、共働き世帯が多いこと、また大企業が集中していることなどが理由として考えられるでしょう。

 

平均年収が高い会社

東洋経済社が2020年に発表した、都道府県付の平均年収ランキングの上位5社を見てみましょう。
 

順位 社名 平均年収 本社所在地
1 M&Aキャピタルパートナーズ 2478万円 東京都
2 キーエンス 2110万円 大阪府
3 GCA 2063万円 東京都
4 ヒューリック 1636万円 東京都
5 三菱商事 1607万円 東京都

 
上位5社中、4社の本社所在地は東京都です。なお、表にはしていませんが、上位50社で見たところでも、43社の本社所在地は東京都でした。このことから、平均年収が高い企業は東京都に集中していることが分かります。

 

平均年収が高い業種

次に、平均年収が高い業種を見ていきましょう。
 

順位 業種 平均年収
1 外資系金融 1316万円
2 金融総合グループ 859万円
3 環境関連設備 833万円
4 専門コンサルタント 822万円
5 商品取引 789万円

 
マイナビが発表している、2021年版「110業種のモデル年収平均ランキング」によると、平均年収1位は外資系金融、続いて金融総合グループと続く結果になりました。
 
外資系金融企業とは、資本の3分の1以上を外国法人・外国人が持っている企業のことで、投資銀行や保険会社、証券会社などがあります。
 
しかし、平均年収だけを見ると、1000万円を超える業種はこの外資系金融のみ。2位以下は平均年収が800万円台です。

 

年収1000万円の手取り額は?

年収1000万円は額面年収であり、実際の手取り額はそこから税金や社会保険料などが差し引かれた金額です。一般的な会社員で年収1000万円の場合、約280万円が税金として徴収され、手取り額は約720万円となります。
 
ただし、世帯年収1000万円であれば、夫と妻のそれぞれの年収に対して税金がかかるため、実際の手取り額は変わってきます。これは、日本の所得税が累進課税制度をとっており、所得額によって段階的に税率が高くなるためです。
 
また、独身者か既婚者かによっても手取り額は変わってくるため、ここで挙げた手取り額はあくまでも参考額として考えてください。

 

東京は平均年収が高い傾向にある

日本で、年収1000万円を超える人の割合は全体の4.8%ですが、東京都に限定すると共働き世帯の場合が28.4%、共働きではない世帯が17.9%と高い傾向にあります。これは、東京都内に大企業が集中していること、平均年収が高いこと、共働き世帯が多いことなどが理由として挙げられます。
 
実際に平均年収ランキングを見てみても、本社が東京都にある企業が多くあることが分かりました。今回紹介した内容を参考にして、ぜひ一度ご自分の給料を確認してみてはいかがでしょうか。

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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