更新日: 2021.11.01 年収
年収800万円独身の生活レベルってどんな感じなの?
生活レベルを知ることで、今後の資金計画や生活計画について考えやすくなります。ここでは、年収800万円を稼いでいる方の割合や生活レベルについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
年収800万円稼いでいる人の割合
国税庁の「令和2年分 民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得(給料+手当+賞与)者5245万人の給与階級別の割合は、図表1のとおりです。
【図表1】
男性 | 女性 | 男女 | |
---|---|---|---|
800万円超900万円以下 | 4.1% | 0.8% | 2.8% |
900万円超1000万円以下 | 2.8% | 0.4% | 1.8% |
1000万円超1500万円以下 | 5.2% | 0.7% | 3.4% |
1500万円超2000万円以下 | 1.1% | 0.2% | 0.7% |
2000万円超2500万円以下 | 0.4% | 0.1% | 0.2% |
2500万円超 | 0.4% | 0.1% | 0.3% |
※国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査」より
上記のとおり、年収800万円台の割合は男性が4.1%、女性が0.8%、男女計で2.8%です。また、年収が800万円より多い方の割合は男性が14.0%、女性が2.3%、男女計は9.2%になります。
年収800万円台の方はおよそ36人に1人、800万円より多い方はおよそ11人に1人の割合です。
平均給与は433万1000円
国税庁の「令和2年分 民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は433万1000円でした。男性は532万2000円、女性は292万6000円です。全体では前年比-1.4%、男性は-1.0%、女性は-0.8%となります。
平均給与の内訳は、図表2のとおりです。
【図表2】
令和2年分 | 平均給料・手当 | 平均賞与 | 平均給与 |
---|---|---|---|
男性 | 449万4000円 | 82万8000円 | 532万2000円 |
女性 | 253万8000円 | 38万8000円 | 292万6000円 |
計 | 368万5000円 | 64万6000円 | 433万1000円 |
※国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査」より
年収800万円稼いでいる人の手取り
年収800万円を稼いでいても、すべてが手元に残るわけではありません。年収800万円から、所得税や住民税、社会保険料などが引かれます。手取り額は、扶養家族の有無など細かい条件によって変わりますが、およその金額は把握することが大切です。手取り額が分かれば、生活イメージがしやすくなり、早い段階で具体的な資金計画を立てられます。
手取りはおよそ600万円
年収800万円の場合の手取り額は、およそ600万円です。例えば、30代独身で年収800万円の場合、所得税が約47万円、住民税約46万円、社会保険料約112万円が控除されます。「年収800万円−(約47万円+約46万円+約112万円)=595万円」となり、手取りはおよそ600万円です。
また、所得税や住民税、社会保険料は、妻や子どもなど扶養家族がいる場合は控除が受けられます。
年収800万円独身の生活
例として、年収800万円、手取り600万円の30代独身で都内住まいの場合、図表3のような生活が考えられます。
【図表3】
内訳 | 金額(万円) |
---|---|
家賃 | 13.0 |
水道光熱費 | 1.5 |
通信費 | 1.0 |
食費 | 7.0 |
交際費 | 5.0 |
趣味 | 3.0 |
日用品 | 2.0 |
合計 | 32.5 |
ボーナスがなく手取りが月50万円(手取り年収600万円÷12)だとすると、毎月17万5000円のお金が余ります。月10万円以上を貯金や投資にまわすことが可能です。また、車を所有しても、お金には余裕があるでしょう。
年収800万円の独身は浪費しなければ生活には困らない
年収800万円で独身の場合、大きな浪費やぜいたくをしなければ、特に生活には困りません。毎月10万円以上を、貯金や投資にまわすことも可能です。ただ、将来的に結婚して家族が増えると、家計に余裕がなくなりますので、早めに貯金や投資をして備えておくことが大切です。
なお、住んでいる場所や生活の仕方によって収支は変わります。ぜひ、自分が年収800万円を稼いだ場合のシミュレーションも行ってみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部