
ここでは、年収500万円以上稼ぐ女性の割合や推移について解説します。

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジュを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
年収500万円の手取り
年収500万円の場合、手取り額は390万〜400万円程度です。100万円ほどが所得税や住民税、社会保険料などで引かれるためです。ただし、独身や既婚、雇用形態や扶養家族などによって控除が変わるため、手取り額にも差が出るので注意してください。
年収500万円以上稼ぐ女性の割合・推移
国税庁「民間給与実態統計調査(令和2年分)」の「給与階級別給与所得者数・構成比」によると、1年を通じて勤務した給与所得者5245万人の内、女性(2167万9000人)で年収が500万円を超える人の割合と、過去の推移は図表1のとおりです。
【図表1】
年収が500万円を超える女性の割合 | ||||
---|---|---|---|---|
平成28年分 | 平成29年分 | 平成30年分 | 令和元年分 | 令和2年分 |
10.7% | 11.3% | 12.2% | 12.6% | 12.1% |
また、年収が500万円台の女性の割合と推移は、図表2のようになります。
【図表2】
年収が500万円台の女性の割合 | ||||
---|---|---|---|---|
平成28年分 | 平成29年分 | 平成30年分 | 令和元年分 | 令和2年分 |
5.0% | 5.4% | 5.6% | 5.5% | 5.7% |
令和2年の数字を見ると、年収500万円台の女性はおよそ18人に1人、年収が500万円より多い女性はおよそ8人に1人いることが分かります。
年収500万円以上稼ぐ男性の割合・推移
同じ国税庁「民間給与実態統計調査(令和2年分)」の「給与階級別給与所得者数・構成比」を基に、1年を通じて勤務した給与所得者の男性(3076万7000人)の内、年収が500万円より多い男性の割合と、過去の推移についてもみてみましょう【図表3】。
【図表3】
年収が500万円を超える男性の割合 | ||||
---|---|---|---|---|
平成28年分 | 平成29年分 | 平成30年分 | 令和元年分 | 令和2年分 |
41.1% | 42.8% | 44.0% | 44.0% | 43.1% |
また、年収が500万円台の男性の割合と推移は、【図表4】のようになります。
【図表4】
年収が500万円台の男性の割合 | ||||
---|---|---|---|---|
平成28年分 | 平成29年分 | 平成30年分 | 令和元年分 | 令和2年分 |
12.8% | 13.3% | 13.5% | 13.5% | 13.4% |
令和2年分のデータを見ると、年収500万円台の男性はおよそ7人に1人、年収が500万円を超える男性はおよそ5人に2人の割合です。女性の割合と比べると2倍以上になります。
年収500万円以上稼ぐ男女の割合・推移
年収500万円を超える男女計の割合と、年収500万円台の割合についてもみてみましょう【図表5】。
【図表5】
年収が500万円を超える男女の割合 | ||||
---|---|---|---|---|
平成28年分 | 平成29年分 | 平成30年分 | 令和元年分 | 令和2年分 |
28.6% | 30.0% | 30.9% | 30.6% | 30.3% |
また、年収が500万円台の男女計の割合と推移は、【図表6】のようになります。
【図表6】
年収が500万円台の男女の割合 | ||||
---|---|---|---|---|
平成28年分 | 平成29年分 | 平成30年分 | 令和元年分 | 令和2年分 |
9.6% | 10.1% | 10.2% | 10.1% | 10.2% |
令和2年分のデータを見ると、1年を通じて勤務した給与所得者5245万人のうち年収が500万円を超える人はおよそ3人に1人、年収が500万円台の人は10人に1人です。
給与所得者の女性のうち約8人に1人が年収500万円以上稼ぐ
国税庁の資料を基にすると、1年を通じて勤務した給与所得者の女性のうち、年収が500万円より多い女性は12.1%おり、およそ8人に1人の割合です。男性の割合(13.4%、5人に2人)よりは低いですが、「思っていたよりも多い」と感じる方もいるのではないでしょうか。
自身の年収と照らし合わせ、年収を上げる方法などについて、この機会に考えてみてはいかがでしょうか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部