更新日: 2022.01.13 年収

看護師の年収。日本全体の平均値と比べて高い?低い?

看護師の年収。日本全体の平均値と比べて高い?低い?
国家資格を持ち専門性の高い業務に従事する看護師は、一般企業に勤める人と比べて高い年収をもらっているのではないか、と考える人もいるでしょう。実際には、看護師の年収や生涯年収は、勤務先の規模や従業員規模などによって差があります。
 
ここでは、企業規模別に看護師の生涯年収を推計するとともに、日本の平均生涯年収とも比較します。看護師の生涯年収について気になる人は、ぜひご一読ください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

【勤務先規模別】看護師の年代別平均年収と生涯年収

厚生労働省「令和2年 賃金構造基本統計調査」の結果をもとに、看護師として働く人の生涯年収を推計してみましょう。なお、看護師の年収は、年齢や経験年数、勤務先の希望によって変わります。
 
ここでは、年齢、勤務先の規模別の看護師のおおよその年収と、22歳で看護師として働き始め、60歳で定年退職する場合の生涯年収を計算します。
 
※以下、年収は所定内給与額×12ヶ月に年間賞与その他特別給与額を加えた概算値です。
 

1000人以上

従業員1000人以上の職場に勤務する看護師の、年代別の平均年収は、図表1のとおりです。
 
【図表1】

20代前半 358万800円
20代後半 430万4200円
30代前半 455万1600円
30代後半 478万5700円
40代前半 516万3500円
40代後半 540万6300円
50代前半 581万7900円
50代後半 608万1400円
60代前半 497万9500円
60代後半 372万5000円
70歳以上 291万9000円

 
年齢とともに年収は上がり、50代後半にピークを迎えたのちに下がります。この年代別平均年収をもとに22~60歳まで働く場合の生涯年収を計算すると、おおよそ1億9400万円となります。
 

100人以上1000人未満

従業員100人以上1000人未満の職場で働く看護師の、年代別の平均年収は図表2のとおりです。
 
【図表2】

20代前半 340万8500円
20代後半 386万700円
30代前半 410万8800円
30代後半 424万6700円
40代前半 455万5100円
40代後半 484万1500円
50代前半 512万8700円
50代後半 526万800円
60代前半 473万9400円
60代後半 405万2200円
70歳以上 415万6300円

 
従業員1000人以上の場合と同じく、年齢とともに年収は上がっていき、50代後半でピークを迎えます。しかしどの年代でも、従業員1000人以上の職場に勤務する看護師よりも、平均年収は低い数字です。
 
この数字をもとに生涯年収を求めると、おおよそ1億7300万円となります。従業員規模1000人以上の場合比べると2000万円強少ない結果です。
 

100人未満

従業員100人未満の職場で働く看護師の、年代別の平均年収は、図表3のとおりです。
 
【図表3】

20代前半 359万600円
20代後半 368万3500円
30代前半 383万7300円
30代後半 430万9900円
40代前半 440万600円
40代後半 463万7600円
50代前半 459万7700円
50代後半 467万2000円
60代前半 430万800円
60代後半 413万6600円
70歳以上 322万8800円

 
1000人以上、100人以上1000人未満の場合と異なり、40代後半と50代後半にピークがあります。また、どの年代でも1000人以上、100人以上1000人未満の場合と比べて平均年収は低く、500万円に届く年代はありません。
 
この平均年収から生涯年収を計算すると、おおよそ1億6400万円となります。100人以上1000人未満の職場に勤める看護師の生涯年収と比べて約1000万円、1000人以上と比べて3000万円以上低い計算です。
 

【PR】おすすめの住宅ローン

auじぶん銀行

au-bank
おすすめポイント

・がん診断保障に全疾病保障を追加
・住宅ローン人気ランキングNo.1!

変動
0.179 %

※住宅ローン金利優遇割最大適用後の変動金利(全期間引き下げプラン)
※新規借入れ
当初10年固定
%

※当初期間引下げプラン
当初20年固定
%

※当初期間引下げプラン
詳しくはこちら

【auじぶん銀行の注意事項】
※金利プランは「当初期間引下げプラン」「全期間引下げプラン」の2種類からお選びいただけます。
ただし、審査の結果保証会社をご利用いただく場合は「保証付金利プラン」となり、金利タイプをご選択いただけません。

※固定金利特約は2年、3年、5年、10年、15年、20年、30年、35年からお選びいただけます(保証付金利プランとなる場合は、3年、5年、10年に限定されます)。
金利タイプを組合わせてお借入れいただくことができるミックス(金利タイプ数2本)もご用意しています。 お申込みの際にご決定いただきます。

※ただし、審査の結果金利プランが保証付金利プランとなる場合、ミックスはご利用いただけません。

※審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5年、10年に限定されます

・変動金利について
※2024年7月現在・本金利プランに住宅ローン金利優遇割を最大適用した金利です。
※J:COM NET優遇割・J:COM TV優遇割は戸建のみ対象
※ J:COM NET優遇割、J:COM TV優遇割、コミュファ光優遇割は適用条件充足後、3ヶ月後から適用開始となります。

看護師の生涯年収は日本全体の平均値と比べて多い? 少ない?

看護師の生涯年収を、日本の労働者全体の生涯年収と比較してみましょう。看護師になるのに必要な学歴は、高専・専門学校・短大卒または、大学・大学院卒です。
 
独立行政法人労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計―労働統計加工指標集2020」によると、日本人労働者全体の高専・短大卒業者および、大学・大学院卒業者の平均生涯年収は、図表4のとおりです。
 
【図表4】

高専・短大卒 大学・大学院卒
男性 2億1770万円 2億7210万円
女性 1億7720万円 2億1570万円

 
看護師の生涯年収と比較すると、従業員1000人以上、100人以上1000人未満の場合は、高専・短大卒女性の平均生涯年収のみ上回っています。しかし、全体としては、看護師の生涯年収は日本人全体の生涯年収より低い傾向が見て取れます。
 

看護師の生涯年収は勤務先の規模などに左右される

看護師の生涯年収は、勤務先の規模などによって異なります。勤務先の従業員数が多いほど、生涯年収は高い傾向です。そのため、看護師でより多く稼ぎたいと考えるなら、できるだけ規模の大きな勤務先を選択するとよいでしょう。
 
また、日本の平均生涯年収と比較すると、看護師の生涯年収は低めです。生涯年収を上げるには、定年後も看護師として再就職するなどの対策が必要といえます。
 
出典
令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省
第10表 職種(小分類)、年齢階級、経験年数階級別所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
独立行政法人労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計―労働統計加工指標集2020」
生涯賃金など生涯に関する指標
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

ライターさん募集