更新日: 2022.01.13 年収
銀行員の平均年収と初任給はどれくらい?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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銀行員の平均年収
2021年8月に発表された東京商工リサーチの「平均年間給与」調査によると、国内78銀行の2021年3月期の平均年収は606万6000円でした。中央値は608万4000円です。前年の平均年収は607万3000円、中央値は610万8000円で、2021年の平均年収は前年から7000円減少しています。
国内78銀行のうち、平均年収が前年から増加したのは38行、減少したのは40行です。平均年収が最も高いのは三井住友銀行で842万2000円、2位はあおぞら銀行で808万9000円、3位は東京スター銀行で801万1000円となります。
業態別では、大手銀行の平均年収が767万3000円(前年762万5000円)、地方銀行の平均年収が620万円(前年620万2000円)、第二地銀の平均年収は548万5000円(前年551万2000円)でした。
給与所得者の平均年収
国税庁「令和2年分民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者(5245万人)の平均年収は433万1000円でした。2015年〜2020年の平均年収推移は図表1のとおりです。
【図表1】
年 | 平均年収 |
---|---|
2020年 | 433万1000円 |
2019年 | 436万4000円 |
2018年 | 440万7000円 |
2017年 | 432万2000円 |
2016年 | 421万6000円 |
2015年 | 420万4000円 |
※国税庁「令和2年分民間給与実態統計調査」より
このように、平均年収は420万〜440万円前後を推移しています。これと比較すると、銀行員の平均年収は比較的高い水準にあるといえるでしょう。
銀行員の初任給
銀行員の初任給は、各銀行の採用情報で知ることができます。「銀行員は平均年収が高いので初任給も高いはず」と考えている方もいるかもしれませんが、実はそれほど高くありません。一般企業の初任給と比べて、ほとんど同水準です。
ここでは、メガバンクの三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の初任給について見ていきましょう。
三菱UFJ銀行
三菱UFJ銀行の2022年度新卒採用情報によると、「総合職」と「ビジネス・スペシャリスト職」の初任給は、図表2のとおりです。
【図表2】
総合職 | ビジネス・スペシャリスト職 | |
---|---|---|
大学院卒 (学士4年・修士2年の課程を修了) |
23万円 | 22万円 |
大学院卒 (上記より修業年限が短い) |
21万1000円 | 20万1000円 |
大学卒 | 20万5000円 | 19万5000円 |
短大卒・専門学校卒 | – | 18万5000円 |
最も初任給が高いのが、総合職の大学院卒(学士4年・修士2年の課程を修了)で、最も低いのがビジネス・スペシャリスト職の短大卒・専門学校卒です。
三井住友銀行
三井住友銀行の2022年度新卒採用情報によると、「総合職」「総合職(クオンツコース)」「総合職(デジタライゼーションコース)」「総合職(リテールコース)」の初任給は、図表3のとおりです。
【図表3】
総合職 | 総合職 クオンツコース |
総合職 デジタライゼーションコース |
総合職 リテールコース |
|
---|---|---|---|---|
大学院卒 | 23万円 | 23万円 | 23万円 | 23万円 |
大学卒 | 20万5000円 | 20万5000円 |
どの職種も大学院卒は23万円、大学卒(総合職とリテールコースのみ)は20万5000円と、学歴によって初任給が変わります。
みずほ銀行
みずほ銀行の2022年度新卒採用情報によると、「スタートオープン型」と「キャリア特定型」の初任給は図表4のとおりです。
【図表4】
スタートオープン型 | キャリア特定型 | |
---|---|---|
大学院卒 | 23万円 | 23万円 |
大学卒 | 20万5000円 | 20万5000円 |
どちらの初任給も大学院卒だと23万円、大学卒だと20万5000円です。
銀行員の平均年収は世間一般の平均年収より高い
三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の初任給は大学院卒が23万円など、一般的な企業とほとんど同じですが、平均年収には約170万円の差があります。(銀行員606万6000円、給与所得者433万1000円)
銀行員の平均年収は世間一般の平均年収より高い水準です。ぜひ、ご自身の初任給や平均年収とも比べてみてください。
出典
国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部