更新日: 2022.01.31 年収

地方の年収800万円と東京の年収1000万円では、どっちの方が豊かに暮らせる?

地方の年収800万円と東京の年収1000万円では、どっちの方が豊かに暮らせる?
豊かな生活を送りたい人にとって、年収1000万は1つの目安となります。しかし、同じ1000万でも物価や環境の異なる都会と地方では暮らし方も変わってきます。
 
本記事では、地方の年収800万円と東京の年収1000万円では、どっちの方が豊かに暮らせるかを比較しました。
FINANCIAL FIELD編集部

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東京の年収1000万の世帯割合はどのくらい?

そもそも東京に年収1000万を超える世帯はどれくらいあるのでしょうか。
 
3861世帯を対象に実施した平成29年度 東京都福祉保健基礎調査「東京の子供と家庭」によると、東京で年収1000~1200万円の世帯割合は10.4%となっています。
 
世帯の年間収入は、600~800 万円未満の割合が 20.2%で最も高く、800~1000万円未満が 14.1%と続きます。共働き世代に限ると1000万円以上の世帯割合は28.5%、共働きではない世帯でも17.9%という結果です。
 
一方、国税庁が実施した「令和2年分民間給与実態統計調査」によると、日本全国の労働者において年収1000万円超~1500万円以下が3.4%、1500万円超~2000万円以下が0.7%、2000万円超~2500万円以下が0.2%、2500万円超が0.3%。つまり、年収1000万円を超える人は、わずか4.6%であることがわかります。
 
異なる統計資料なので単純に比較することはできないですが、他の地域と比べても都内の平均年収は高い傾向にあるといえるでしょう。
 
しかし、都内では年収が1000万以上でも生活が苦しいと感じている人が少なくありません。その理由の1つに生活コストの高さが挙げられます。特に家計の負担になるのが家賃です。次は、地方と東京の生活費の差を見ていきましょう。
 

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地方と東京の生活費の差は?

地方と東京の生活費の差を、家賃・日用品・移動手段の3点から比較してみましょう。
 
まず、家賃について総務省統計局の平成30年住宅・土地統計調査によると、最も家賃の高い都道府県は「東京」で金額は8万1001円です。首都圏近郊が比較的高く、神奈川の6万8100円、埼玉5万9358円と続きます。
 
最も安い都道府県は「鹿児島」で金額は3万7863円です。場所によっては、地方と東京の家賃に2倍以上の差があります。また、家族構成や立地によって、家賃はさらに高額になります。
 
日用品については、東京の方がわずかに高い傾向ですが、家賃ほどの差はありません。
 
移動手段については、車の所有が大きく影響します。地方は移動手段として車が欠かせないケースが多く、複数台持っていることも珍しくありません。東京は公共交通機関が充実しているので、車を持っていなければ生活にかかる固定費を削減できます。
 

地方で年収800万あれば豊かに暮らせるの?

年収が800万円あっても、実際の手取りは約600万前後となります。それでも毎月50万近く手にすることができるので、独身であればかなり豊かな暮らしができるでしょう。
 
ただし、地方でもファミリー世帯では、毎月50万円だと足りないと感じることがあるかもしれません。特に、家のローンや子どもの教育費など、毎月決まった支出があると、ぜいたくな暮らしは難しくなる可能性があります。
 
とはいえ、一般的に年収が800万円あれば、高い生活水準をキープできるといわれています。お金のかけ方にメリハリをつけると、豊かさを感じやすくなるのではないでしょうか。
 
例えば家にお金をかけたのであれば車の費用を抑える、食べるものにこだわりたいのであれば洋服はファストファッションを取り入れるなど、支出のバランスを考えて生活するのもおすすめです。
 

自分なりの豊かさを求めることが大切です

地方の年収800万円と東京の年収1000万円は、どちらも日本の平均からすると高い生活レベルになりますが、地方は車が必須な場合が多く、東京は家賃が高いため、800万でも1000万でも「足りない」と思うことがあるかもしれません。
 
しかしながらぜいたくを求めすぎると、せっかく豊かな生活を送れるポテンシャルがあるのに、それを無駄にすることにつながります。自分がお金をかけたいところを明確にして、自分なりの豊かさを求めることが大切です。
 
出典
東京都福祉保健局 『東京の子供と家庭』の結果 平成29年度東京都福祉保健基礎調査
国税庁長官官房企画課 令和2年分民間給与実態統計調査 調査結果報告
総務省統計局 平成30年住宅・土地統計調査 調査の結果
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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