年収250万円の生活レベルは?100万円アップすると手取りはいくら増える?
配信日: 2022.01.31
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
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年収250万円の生活レベル
厚生労働省が発表している令和2年賃金構造基本統計調査によると、20~24歳の男女の平均的な月収は約21万円となっており、年収にしておおよそ250万円です。つまり年収250万円とは、社会に出たばかり、もしくはまだ働き始めて数年の労働者が得る平均的な収入額といえるでしょう。
それでは、より具体的な家計の中身を想定してみます。年収250万円の月の手取りは大体17万円前後です。
「家計調査報告(家計収支編)2020年(令和2年)」を見ると、単身世帯の1ヶ月の家計において、食費が約4万1000円、住居費が約2万1000円、光熱水費が約1万2000円、交通・通信費が約1万8000円、家具・家事用品が約5000円などとされており、総額としておおむね約15万円の支出が平均とされています。
ちなみにこの内訳に貯蓄は含まれていません。つまり、年収250万円は単身であれば2万円程度の一定の貯蓄をしながら平均的な水準の生活をできるだけの金額だといえます。
しかし、実際に暮らしてこの平均通りの家計になるかというと、そうとは限りません。例えば住居費に関しては、地域差などもありますが、単身向けのコンパクトな間取りとはいえ2万円台で借りられる物件はそう多くないでしょう。
また、冠婚葬祭の費用や生活必需品の修理、急なけが・病気など何か突発的な事態が起き、まとまった費用が必要になった場合にはやや心もとない収入ともいえます。
なお、この年収で配偶者や子供など、複数人数の生活をまかなうとなると、ほぼ全ての支出が増えると予想されるため、生活していくのはかなり難しいでしょう。娯楽費や被服費など、優先順位の低い支出から切り詰めていかなければ生活に必要な費用が支払えない可能性もあります。
結論として、年収250万円は単身であれば平均的な生活を送れるものの、それほど大きな余裕はなく、2人以上で暮らすとなるとかなり厳しい金額といえます。
収入が100万円アップした場合手取りはどのように変わるか
年収が100万円アップすると350万円、月収はおおよそ29万円になります。手取りとして考えると月22~24万円ほど、1年で264~288万円です。年収250万円の手取りと比べると、月にして5~7万円、1年換算すると60~84万円も違います。
これだけ手取りが変われば生活のレベルを上げることも可能です。例えば住居費をアップして、より好条件の物件に住むのも一つ。娯楽費をアップし、趣味や遊びにお金をかけたいという人もいるでしょう。
また、月々の貯蓄を殖やしてもしものときや将来に備えたいという希望もかなえられます。なお、単身でなく、配偶者など家族と生活する場合でも、この手取り額であれば不可能ではないでしょう。
2人以上世帯の平均的な月の支出額は約27万7千円です。この平均には子供などがいるファミリー層も含まれているため、例えば夫婦2人で暮らす場合などはより少ない生活費で済むと考えられます。
年収300万円台でマイホームを取得している人もいるため、いろいろな将来設計ができそうです。世帯の人数によって生活レベルは変わりますが、2~3人暮らしであれば現実に暮らしていくことが難しいほどではありません。100万円年収が上がることで、生活の幅や選択肢はかなり広がるといえるでしょう。
年収250万円は平均的な生活が可能なレベル
年収250万円は平均的な生活が可能なレベルの金額です。ただし、世帯の構成によっては暮らしていくことが難しくなります。年収が100万円上がれば生活の中の選択肢は一気に広がり、単身世帯ならある程度余裕のある暮らしも見込めるでしょう。
ぜひこの記事を参考に、自分が生活する場合の家計収支などを考え、具体的な生活をイメージしてみてください。
出典
厚生労働省 令和2年賃金構造基本統計調査結果の概況より「性別」
日本年金機構 令和2年9月分(10月納付分)からの厚生年金保険料額表(令和3年度版)
国税庁 給与所得の源泉徴収税額表(令和3年分)
総務省統計局 家計調査報告(家計収支編)2020年(令和2年)平均結果の概要
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員