更新日: 2022.02.25 年収
月収が安い・高いの基準はいくら?年齢別の平均もチェック
適切な平均月収を把握すると、今後の資金計画や転職活動などにも活用できます。「令和2年賃金構造基本統計調査」を基に解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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月収の高い・低いの基準は30万7700円
厚生労働省が公表している「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、令和2年の平均月収は30万7700円です。
「令和2年賃金構造基本統計調査」は、10人以上を常時雇用する4万8007の民間事業所を対象に実施している調査です。大規模な調査で把握した平均値なので、月収が高い、低いを判断するときの基準にできるでしょう。
ちなみに、性別で分けると男性は33万8800円、女性は25万1800円が平均月収です。
年齢別の平均月収一覧
月収が高い、低いの基準となる平均月収は、年齢によっても異なります。図表1は、令和2年の年齢別平均月収です。
図表1
年齢 | 男女平均月収 | 男性平均月収 | 女性平均月収 |
---|---|---|---|
~19歳 | 17万9600円 | 18万3200円 | 17万3700円 |
20~24歳 | 21万2000円 | 21万4600円 | 20万9200円 |
25~29歳 | 24万4600円 | 25万2600円 | 23万3400円 |
30~34歳 | 27万4400円 | 28万9200円 | 24万6800円 |
35~39歳 | 30万5200円 | 32万8300円 | 25万8500円 |
40~44歳 | 32万9800円 | 36万700円 | 26万8300円 |
45~49歳 | 34万7400円 | 38万7900円 | 27万1100円 |
50~54歳 | 36万8000円 | 41万9600円 | 27万4700円 |
55~59歳 | 36万8600円 | 42万100円 | 27万1100円 |
60~64歳 | 28万9300円 | 31万4300円 | 23万2000円 |
65~69歳 | 25万7400円 | 27万5000円 | 21万5500円 |
70歳~ | 24万7900円 | 26万500円 | 21万7300円 |
最も平均月収が高いのは、55~59歳の36万8600円です。20代の平均月収と比較すると、10万以上も上昇しています。
定年を迎えるまでは、年齢とともに平均月収が上昇していくことが分かります。また、男女別に見ると、どの年齢でも男性のほうが平均月収が高くなっている状態です。
職業によっても平均月収が異なる
平均月収は、職業によっても大きく異なります。図表2は、「令和2年賃金構造基本統計調査」に記載されている職業別の平均月収です。
図表2
業種 | 男性平均月収 | 女性平均月収 |
---|---|---|
建築業 | 34万5500円 | 25万1000円 |
製造業 | 32万1800円 | 22万2700円 |
情報通信業 | 40万5000円 | 31万5500円 |
運輸業・郵便業 | 28万5300円 | 22万3300円 |
卸売業・小売業 | 34万6100円 | 23万6000円 |
金融業・保険業 | 47万9200円 | 28万1400円 |
学術研究・ 専門、技術サービス業 | 42万900円 | 30万1400円 |
宿泊業・飲食サービス業 | 27万8200円 | 20万8900円 |
生活関連サービス業・娯楽業 | 30万700円 | 22万5100円 |
教育・学習支援業 | 42万9400円 | 30万6900円 |
医療・福祉 | 35万4500円 | 26万4000円 |
上記に分類されないサービス業 | 28万3500円 | 22万8500円 |
男性は、「金融業・保険業」「教育・学習支援業」で、女性は、「情報通信業」「教育・学習支援業」の平均月収が高くなっています。
男女ともに「宿泊業・飲食サービス業」が最も平均月収が低く、業種によっても月収に差が生まれることが分かります。
平均月収を目安に将来の資金計画を
平均月収が把握できれば、自分の月収が妥当なのか判断ができます。それだけでなく生涯で得られる月収の目安が把握でき、資金計画が立てやすくなります。
この記事をもとに自身の年齢や性別、職業の平均月収を掴み、資金計画に活用してみてください。
出典
厚生労働省 令和2年賃金構造基本統計調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部