更新日: 2022.02.28 年収

鉄道職員の年収はどれくらい? 仕事別にチェック

鉄道職員の年収はどれくらい? 仕事別にチェック
鉄道職員が、憧れの職業だった人も多いのではないでしょうか。特に電車を思い通りに動かすことができる鉄道運転士は人気がある職業です。鉄道職員は鉄道会社に勤務すればなることはできますが、最も気になる年収はどれくらいなのでしょうか。
 
自分がやってみたい仕事の年収がわかりやすいように、この記事では仕事別の年収をご紹介しています。鉄道職員を目指す人はぜひご覧下さい。
FINANCIAL FIELD編集部

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鉄道職員は民間企業の社員

JR東日本やJR西日本などのJRグループはかつて国営鉄道でしたが、現在は民営化されて民間企業となっています。そのため、日本の鉄道会社はすべて民間企業となりました。
 
鉄道会社としての規模によって鉄道職員の年収も大きく違うことが予想できますが、この記事では鉄道職員の平均年収をご紹介します。その前に日本の主な鉄道会社と鉄道職員の主な仕事をご紹介しましょう。
 

主な日本の鉄道事業者

日本の鉄道会社はJRグループと日本民営鉄道協会に加盟する鉄道会社でほとんどすべてを網羅しています。主な鉄道会社は以下のとおりです。
 

◆JRグループの鉄道会社


●北海道旅客鉄道(JR北海道)
●東日本旅客鉄道(JR東日本)
●東海旅客鉄道(JR東海)
●西日本旅客鉄道(JR西日本)
●四国旅客鉄道(JR四国)
●九州旅客鉄道(JR九州)
●日本貨物鉄道(JR貨物)

 

◆日本民営鉄道協会の大手16社 


●東武鉄道株式会社
●西武鉄道株式会社
●京成電鉄株式会社
●京王電鉄株式会社
●小田急電鉄株式会社
●東急電鉄株式会社
●京浜急行電鉄株式会社
●東京地下鉄株式会社
●相模鉄道株式会社
●名古屋鉄道株式会社
●近畿日本鉄道株式会社
●南海電気鉄道株式会社
●京阪電気鉄道株式会社
●阪急電鉄株式会社
●阪神電気鉄道株式会社
●西日本鉄道株式会社

 

鉄道職員の主な仕事(職掌)

鉄道職員には以下の仕事・職掌・職種があります。


●駅長
●助役・副駅長
●駅務員
●運転士
●車掌
●保線工事
●車両整備
●電気・通信
●土木建築
●ダイヤグラム作成

普段人目につかない仕事もありますが、鉄道を運営する上でどれも欠かせない仕事です。
 
    

鉄道職員の年収

次に鉄道職員の年収を厚生労働省の統計資料から算出します。厚生労働省の資料には、毎月の給与額と賞与額が企業規模別に統計されています。
 
そこで、企業規模別に全従業員の平均年収が比較できる表を作成してみます。最終的には、従業員10名以上のすべての企業における鉄道職員の平均年収を算出して、鉄道職員の平均年収とします。
 

鉄道職員の平均年収は635万円

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」の統計数字を元に算出した鉄道業の平均年収は635万円でした。全従業員の平均年収で役職者の年収も含まれているため、新入社員の年収ではないことに注意しましょう。
 

鉄道職員の平均年収算出の根拠

 
図表1

従業員数 10~99人 100~999人 1000人以上 合計
きまって支給する
現金給与額
28万6300円 35万1600円 40万5900円 39万7800円
年間賞与
その他特別給与額
66万2400円 101万5600円 166万5200円 157万8200円
合計(年収) 409万8000円 523万4800円 653万6000円 635万1800円

 
図表1は給与に関する統計数字を、企業規模別にまとめたもので、合計数字は従業員10名以上のすべての鉄道会社の平均となります。鉄道職員の平均年収635万円はこの合計数字を根拠としています。
 

仕事別鉄道職員の年収

同じ鉄道職員でも仕事の内容は職種で大きく違います。そのため、自分がやってみたい仕事の年収が気になる人は多いでしょう。
 
そこで次は仕事別の年収と、その仕事の簡単な内容をご紹介します。参照したのは、厚生労働省が運営するサイト「職業情報提供サイト」で、年収を確認したのは以下の仕事です。


●駅務員
●鉄道運転計画・運行管理
●電車運転士
●鉄道車掌

 

駅務員の平均年収

駅務員は駅に常駐する仕事で、ホームでの仕事の他に切符関係の改札、出札、集札、乗り越し運賃の精算なども駅務員の仕事です。鉄道会社に就職すると駅務員を経由して、運転士や車掌、また駅長や本社勤務などの道も開けています。
 
平均年収:467.3万円
 

鉄道運転計画・運行管理の年収

列車ダイヤを作成するのが鉄道運転計画士と呼ばれる職種で、そのダイヤに従って列車が運行しているかを管理するのが運行管理の仕事です。日本の列車ダイヤは世界でも名高い過密スケジュールなので、鉄道運転計画と運行管理の仕事はスムーズな運行に欠かせない仕事です。
 
鉄道会社に入社してすぐに鉄道運転管理士になれるわけではなく、駅務員や運転士などを経験して適性がある人がなれる仕事です。
 
平均年収:467.3万円
 

電車運転士の年収

電車が事故なく安全に運行するためには、電車運転士の働きが大きく影響するのは間違いありません。運転技術だけでなく健康管理も事故を防止するためには重要です。
 
電車運転士になるには国家資格の「動力車操縦者」の資格を取得する必要があります。この資格は実技があるので独学で受けることはできません。鉄道会社に入社後に訓練を受ける必要があります。企業の規模が大きければ養成所を持っているので、そこで合格すれば国家試験は免除されます。
 
平均年収:653.3万円
 

鉄道車掌の年収

ローカル線では人件費節約で車掌がいないワンマン電車も増えていますが、大手の鉄道会社ではまだ車掌は必要な職種です。鉄道車掌の仕事は乗客の安全管理がメインで、社内での切符販売、車内放送による乗り継ぎ案内なども仕事に含まれます。
 
車掌は鉄道会社へ就職してから社内の試験に合格することでなれます。特に国家資格などは必要ありません。
 
平均年収:602.5万円
 

鉄道職員の年収は平均年収より高め

日本の平均年収は433万円と言われている中で、鉄道職員の年収は635万円とはるかに上回っています。鉄道事業者の規模によっては下回るケースもありますが、大手鉄道会社に勤務できれば平均年収以上が期待できます。
 
仕事別の年収でも平均を下回ることがないので、年収だけを考えると鉄道職員はおすすめと言えるでしょう。
 
出典
令和2年賃金構造基本統計調査  運輸業・郵便業→鉄道業
産業別検索 | 職業情報提供サイト(日本版O-NET) ※運輸業、郵便業→鉄道業で検索
国税庁「令和2年分民間給与実態統計調査結果」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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