更新日: 2022.03.01 年収

年収は住むところで決まる? 高収入が多い地域の生活レベルは?

年収は住むところで決まる? 高収入が多い地域の生活レベルは?
都市部に住むべきか、地方に住むべきか迷っている方の悩みのひとつに、住むところで年収が変わるのかという点があるでしょう。
 
年収には地域差があり、高収入が多い地域に住んでいる方は年収が高く、生活レベルも高い傾向があります。
 
この記事では、総務省の資料などを基に、年収の高い地域とその生活レベルについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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年収が最も多い地域は東京都、最下位は沖縄県に

 
総務省の「2019年全国家計構造調査」による調査結果から、世帯年収の多い都道府県を1位~5位まで「図表1」にまとめます。
 
【図表1】

順位 都道府県 年間収入
1位 東京都 629万7000円
2位 神奈川県 615万4000円
3位 愛知県 613万4000円
4位 富山県 612万4000円
5位 福井県 608万8000円

 
図表1を見ると、世帯年収の最も多い地域は東京都、次いで神奈川県、愛知県が続いています。
 
東京・神奈川の首都圏エリアは、企業の本社が設置されることも多く、愛知県にはトヨタがあることから年収の高さにもうなずけます。
北陸地方の富山県・福井県が上位5位以内に入っているのは意外ですが、世帯年収での調査のため、都心部と比べて世帯の人数が多いことが理由と考えらえます。
 
また、世帯年収の最も低い地域は沖縄県の423万3000円となっており、1位の東京都との年収差は206万4000円です。
 

高収入の地域の大学進学率

 
高収入の多い地域の教育レベルを知るために、各地域の18歳人口の大学進学率を見ていきましょう。
 
【図表2】

都道府県 大学進学率 大学数
東京都 72.7% 137校
神奈川県 54.4% 31校
愛知県 52.4% 50校
富山県 44.8% 5校
福井県 47.8% 5校

 
東京都は大学進学率、大学数ともに全国1位です。大学進学率2位は京都府の65.2%となっており、日本を代表する国立大学を有する2地域が上位となっています。
 
大学進学率が最も低いのは鹿児島県で、進学率は35.8%です。
 
したがって、年収の高い地域と進学率の高さには、ある程度の相関があると考えて良いでしょう。
 

高収入の地域の自動車保有率

高収入の地域ではマイカー保有率が高くなるのか、各地域の自動車保有車両数を見ていきましょう。
 
【図表3】

都道府県 自動車保有車両数 全国順位
東京都 441万3094台 2位
神奈川県 399万259台 4位
愛知県 513万5442台 1位
富山県 89万7193台 35位
福井県 66万281台 43位

 
自動車保有車両数の全国順位では、愛知県が1位、東京都が2位と、世帯年収との相関が見られます。
 
また、愛知県の自動車保有車両数が多い背景には、トヨタの本社が置かれており、トヨタ系列で従事する方が多いからと考えられます。富山・福井県は全国順位で下位ですが、上位3都県と比べるとそもそもの人口が少ないため、自動車保有車両数も少なくなっていると考えられます。
 

高収入の地域の家賃の平均は?

 
世帯年収の高い地域は家賃にも影響するのか、各地域の1ヶ月当たり家賃・1畳当たり家賃を比較します。
 
【図表4】

都道府県 1ヶ月当たり家賃 1畳当たり家賃
東京都 8万1001円 5128円
神奈川県 6万8100円 3898円
愛知県 5万2492円 2824円
富山県 4万2992円 2350円
福井県 4万2374円 2224円

 
1ヶ月当たり家賃で比較すると、東京都が全国1位、神奈川県が全国2位となっており、高収入の地域は家賃も高くなる傾向が分かります。
 
持ち家住宅率は東京都が沖縄県に次ぐワースト2位になっている一方、富山県は全国2位、福井県は全国3位と持ち家率が高くなっています。
 

高収入の地域でのお買い物の方法

 
高収入の地域では大学進学率が高く、自動車保有車両数も多いなど、生活レベルも年収に比例して高いことが分かりました。
 
また、一般的には年収が高い層には「マネーリテラシー」の高い方も多いことが予測できます。ここでは、高収入の地域でのお買い物の方法から、年収の高い方のマネーリテラシーを分析します。
 

現金以外でお買い物をする方の割合

 
マイナポイント事業など、政府もキャッシュレス決済を推進しており、マネーリテラシーの高い層の方は現金以外の支払い方法でお買い物をしていると考えられます。
 
高収入の地域の現金を除く購入の割合は、図表4のとおりです。
 
【図表5】

都道府県 現金以外の支出の割合 全国順位
東京都 31.0% 3位
神奈川県 31.2% 2位
愛知県 30.9% 4位
富山県 25.2% 19位
福井県 20.7% 34位

 
現金以外の支出の割合が最も高いのは千葉県で、次いで、神奈川県・東京都・愛知県が続いています。
 
富山県・福井県の順位は全国下位になりますが、世帯の人数が多いため、高齢の家族が現金でお買い物をされていると考えられます。
 

ECサイトでの購入割合

お買い物上手の方は、店頭ですぐに商品を購入するよりも、ECサイトなどを比較して同じ商品でも安く購入されています。
 
図表5は、高収入の地域のインターネット通販での購入割合を見ていきましょう。
 
【図表6】

都道府県 ネット通販の購入割合 全国順位
東京都 6.0% 1位
神奈川県 4.6% 3位
愛知県 3.3% 7位
富山県 1.9% 38位
福井県 1.8% 40位

 
東京が1位、神奈川が3位、愛知が7位と、高収入の地域はネット通販の購入割合でも上位に入っています。
 
都道府県別消費支出の「通信販売」での購入割合から、年収の高い5地域を抜粋して表組
 

最も高収入の地域は東京都! 大企業が立地する地域の年収が高い傾向に

 
全国で最も高収入の地域は東京都となっており、最も収入の少ない沖縄県と比べると世帯年収の差は200万円以上と大きくなっています。年収上位の東京・神奈川は首都圏のため、企業の本社が多く、3位の愛知県はトヨタのお膝元であることが要因として考えられます。
 
資本金の大きい企業では年収も高くなる傾向がありますので、大企業が集約する地域の年収が高くなるのは自然と言って良いでしょう。
 
出典
総務省「2019年全国家計構造調査 所得に関する結果及び家計資産・負債に関する結果」
文部科学省「高等教育に関する基礎データ」
総務省統計局「都道府県別でみる住宅状況」
運輸局「全国都道府県別自動車保有車両数」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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