更新日: 2022.03.30 年収
年収1000万円を超える人は名古屋にどれくらいいる?
ここでは、名古屋市内の年収1000万円を超える人の人数や割合を紹介するとともに、愛知県全体や東京23区、国内のほかの大都市の数字と比較してみます。名古屋市の収入状況について知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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愛知県の平均年収
名古屋市を擁する愛知県の平均年収(※)を厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」の結果をもとに計算すると、おおよそ513万円です。性別ごとに見た平均年収は、男性:約569万円、女性:約392万円で、男女間では170万円以上の差があります。
年代別では男性は50代後半、女性は40代後半の平均年収が最も高く、金額はそれぞれ約731万円、約446万円です。いずれも年収1000万円を大きく下回っていることから、愛知県において1000万円を超える年収は、トップクラスに位置すると考えられるでしょう。
※平均年収はすべて、令和2年賃金構造基本統計調査の結果値をもとに、きまって支給する現金給与額×12ヶ月に年間賞与その他特別給与額を加えて求めた概算値です。
名古屋市の年収1000万円超の人の人数と割合
総務省「平成29年就業構造基本調査」によると、名古屋市の年収1000万円以上の人の人数と割合は、図表1のとおりです。
図表1
年収 | 全体 | 男性 | 女性 |
---|---|---|---|
1000~1249万円 | 3万6400人(3.0%) | 3万3700人(4.9% ) | 2700人(0.5% ) |
1250~1499万円 | 7300人(0.6%) | 7000人(1.0%) | 300人(0.1%未満) |
1500万円以上 | 1万4300人(1.2%) | 1万1700人(1.7%) | 2600人(0.5%) |
1000万円以上計 | 5万8000人(4.7%) | 5万8000人(4.7%) | 5200人(1.0%) |
続いて、愛知県全体にも目を向けてみましょう。同調査の結果における愛知県の年収1000万円以上の人の人数と割合は、図表2のとおりです。
図表2
年収 | 全体 |
---|---|
1000~1249万円 | 9万3800人(2.3%) |
1250~1499万円 | 2万4000人(0.6%) |
1500万円以上 | 3万6000人(0.9%) |
1000万円以上計 | 15万3800人(3.8%) |
愛知県全体の年収1000万円超の人の数は15万人あまりで、割合は3.8%です。名古屋市の数字と比べると、3割以上が名古屋市に集まっていることになります。
また、総数に対する割合も名古屋市の方が1ポイント近く高いことから、愛知県内に絞って考えると、名古屋市の年収1000万円を超える人は、比較的多いと言えるでしょう。
他市町村との比較
図表3は、名古屋市と東京23区、その他の代表的な大都市の年収1000万円超の人数と割合を比較した表です。
図表3
名古屋市 | 5万8000人(4.7%) |
東京23区 | 44万4300人(7.9%) |
大阪市 | 4万8300人(3.3%) |
横浜市 | 12万4600人(6.2%) |
札幌市 | 2万5300人(2.6%) |
福岡市 | 3万4500人(4.2%) |
名古屋市の年収1000万円超の人数と割合はともに、東京23区、横浜市に次いで3番目に大きな数字となっています。名古屋市は、全国的にみても年収1000万円を超える人が多い都市だと考えてよいでしょう。
名古屋市は年収1000万円を超える人が比較的多い都市
名古屋市の年収1000万円を超える人の割合は5%を切っており、名古屋市全体から見るとそれほど高い数字とは言えません。しかし、愛知県の年収1000万円を超える人の3割以上が名古屋市に集中していること、全国の大都市の中でも人数、割合ともに上位に入ることから、年収1000万円を超える人が比較的多い地域であると言ってよいでしょう。
裏を返せば、比較的割合の多い名古屋市でも5%を切るほどに、1000万円を超える年収を達成することのハードルが高いとも考えられます。
出典
令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省
(都道府県別第1表 都道府県、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額)
統計局ホームページ/平成29年就業構造基本調査
(平成29年就業構造基本調査 主要地域結果(全国,都道府県,県庁所在都市,人口30万以上の市,県内経済圏))
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部