平均年収300万円・500万円・800万円の年金受給額はそれぞれいくら?

配信日: 2022.03.28

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平均年収300万円・500万円・800万円の年金受給額はそれぞれいくら?
厚生年金は生涯平均年収によってもらえる年金受給額が異なります。そのため、平均年収300万円・500万円・800万円では、年金受給額に違いが生じます。
 
また、配偶者の有無や年金受給開始を60歳に繰り上げした場合、70歳に繰り下げした場合で、年金受給額は違います。
 
ここでは、平均年収300万円・500万円・800万円ごとの年金受給額について詳しく解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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平均年収300万円の年金受給額

生涯平均年収300万円の年金受給額は独身で会社員だと月額約11.8万円、自営業やフリーランスの場合は月額約6.4万円になります。
 
配偶者の有無や、繰り上げ・繰り下げした場合の年金受給額は図表1のとおりです。
 
図表1

生涯平均年収300万円 年金受給額 配偶者(専業主婦・主夫)が居る場合 60歳でもらった場合 70歳でもらった場合
会社員 月額約11.8万円 合計18.2万円 月額約8.26万円 月額約16.75万円
自営業やフリーランス 月額約6.4万円 合計12.8万円 月額約4.48万円 月額約9.08万円

 
会社員と自営業、フリーランスで年金受給額に大きな差があるのは、受け取れる年金の種類が違うからです。自営業やフリーランスは国民年金のみ受け取れますが、会社員は国民年金に加えて厚生年金も受け取れるので、将来もらえる年金受給額に差があります。
 

平均年収500万円の年金受給額

 
生涯平均年収500万円の年金受給額は独身で会社員だと月額約15.5万円、自営業やフリーランスの場合は月額約6.4万円になります。
 
配偶者の有無や、繰り上げ・繰り下げした場合の年金受給額は図表2のとおりです。
 
図表2

生涯平均年収500万円 年金受給額 配偶者(専業主婦・主夫)が居る場合 60歳でもらった場合 70歳でもらった場合
会社員 月額約15.5万円 合計21.9万円 月額約10.85万円 月額約22.01万円
自営業やフリーランス 月額約6.4万円 合計12.8万円 月額約4.48万円 月額約9.08万円

 
自営業やフリーランスの方がもらえる年金受給額が、年収300万円と同じなのは、国民年金の受給額が年収によって変動しないためです。
 

平均年収800万円の年金受給額

生涯平均年収500万円の年金受給額は独身で会社員だと月額約21.0万円、自営業やフリーランスの場合は月額約6.4万円になります。
 
配偶者の有無や、繰り上げ・繰り下げした場合の年金受給額は図表3のとおりです。
 
図表3

生涯平均年収800万円 年金受給額 配偶者(専業主婦・主夫)が居る場合 60歳でもらった場合 70歳でもらった場合
会社員 月額約21.0万円 合計27.4万円 月額約14.7万円 月額約29.82万円
自営業やフリーランス 月額約6.4万円 合計12.8万円 月額約4.48万円 月額約9.08万円

 
基本的に厚生年金は年収が増えれば増えるほど、将来もらえる年金受給額も増えていきます。ただし、年収が一定のラインに到達すると支払う保険料が変わらなくなるので、もらえる年金受給額が増えなくなります。
 

平均年収300万円と800万円の年金受給額の差は約10万円

会社員で生涯平均年収300万円、500万円、800万円の年金受給額は図表4のとおりです。
 
図表4

生涯平均年収 年金受給額
300万円 月額約11.8万円
500万円 月額約15.5万円
800万円 月額約21.0万円

 
年収300万円と年収800万円だと、年金受給額の差は月額だと約10万円、年間だと約120万円になります。
 
ただし、本記事の年金受給額は、会社員の場合は22~60歳までの38年間、厚生年金に加入し、自営業やフリーランスの場合は国民年金保険料を満額支払ったと仮定しています。
 
厚生年金の加入期間が短くなったり、国民年金保険料を満額支払っていなかったりする場合は年金受給額が減ってしまいます。また、年金額は社会情勢や経済情勢の変動によって減ることがあるため、公的年金とは別に老後資産を作っておくと良いでしょう。
 
出典
三井住友銀行 年金換算シミュレーション
日本年金機構 年金の繰下げ受給
日本年金機構 老齢厚生年金(昭和16年4月2日以後に生まれた方)
日本年金機構 老齢基礎年金の繰上げ受給
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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