更新日: 2022.03.29 年収

厚生年金の満額いくら? 現役時代の年収がどのくらいあると最高額になるの?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

厚生年金の満額いくら? 現役時代の年収がどのくらいあると最高額になるの?
会社員や公務員などの、会社に勤務する人が加入する厚生年金は、「標準報酬月額」と「標準賞与額」で決まるため、給料が高ければ厚生年金額も増えます。では、厚生年金の満額はいくらなのでしょうか。最高額が気になる人もいるでしょう。
 
本記事では、厚生年金の満額はいくらなのか、日本の公的年金の仕組みなどを解説します。厚生年金の満額が気になる人は、ぜひ参考にしてください。
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公的年金の基本的な仕組み

日本の年金制度は、国民年金・厚生年金・私的年金の3階建てです。そのうちの、国民年金と厚生年金は「公的年金」と言われています。
 
国民年金は、日本国内に住んでいる、20歳以上60歳未満の人すべてが加入することになっています。自営業者や漁業・農業などに従事している人は、国民年金保険料を自分で納めますが、このような人たちを国民年金の「第1号被保険者」と言います。
 
厚生年金は、会社員や公務員などとして働いている人が加入しています。「第1号被保険者」とは違い、厚生年金保険料は毎月給与から天引きされます。このような人たちを「第2号被保険者」と言います。また、「第2号被保険者」に扶養されている配偶者は「第3号被保険者」と言われます。
 
そして、私的年金は、公的年金を補うかたちで加入する年金制度です。例えば、「第1号被保険者」は厚生年金がないため、iDeCoや国民年金基金制度などに加入して、将来受け取る年金額を増やす人もいます。
 
また、会社が社員のために年金を支給する企業年金も、私的年金の1つです。
 

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年金の満額はいくら?

将来受け取る年金額の満額はいくらなのか、気になる人もいるでしょう。そこで、この見出しでは、国民年金と厚生年金の、2つの公的年金の満額はいくらなのかを紹介します。
 
国民年金と厚生年金は、年金額の決まり方がそれぞれ異なるため、満額になる条件をしっかりと理解しておきましょう。また、条件を理解すれば、自分の年金額を試算するときにも役立つでしょう。
 

国民年金の満額

国民年金の満額の条件は、下記を参考にしてください。
 
・20歳から60歳までの40年間、未納なく国民年金保険料を納付する
 
国民年金は、20歳以上60歳未満の日本国民が加入する公的年金です。したがって、満額受け取るには、40年間未納なく、しっかりと保険料を納める必要があります。
 
国民年金は、そのときの物価や平均寿命などを加味して、毎年改定されます。参考として、令和3年4月分からの年金額は「78万900円」です。
 

厚生年金の最高額

次に、厚生年金の最高額の条件を見ていきましょう。

●20歳から60歳までの40年間、厚生年金に加入する
●標準報酬月額の最高額である65万以上の給与をもらう
●標準賞与額の最高額である150万円のボーナスをもらう

厚生年金に加入する40年間、標準報酬月額と標準賞与額の最高額の給与・ボーナスであれば、最高額もらえるでしょう。
 

厚生年金を最高額もらえる人の年収は?

厚生年金を満額もらえる人の年収は、標準報酬月額と標準賞与額が、40年間最高額であることが条件として挙げられます。
 
したがって、初任給から毎月の給与が65万円以上、1回あたりのボーナスが150万円以上であれば、厚生年金を満額もらえるでしょう。
 
給与とボーナスを計算すると、65万円×12ヶ月+150万円×3回=1230万円です。
 
このことから、現役時代の年収は、最低でも「1230万円」であることが、厚生年金を最高額もらえる人の条件だと言えます。
 
なお、東洋経済Plusの年金シミュレーションによると、年収1300万円の人の65歳から受け取れる厚生年金の月額は25万9166円でした。国民年金の月額が6万5075円のため、毎月受け取れる年金額は32万4241円です。
 

厚生年金の最高額をもらう人の現役時代の年収は1230万円以上

厚生年金を満額もらうには、標準報酬月額と標準賞与額が、40年間最高額であることが条件となり、計算すると年収1230万円以上です。
 
勤続年数や仕事が評価されて、年収1000万円を超える人はいるかもしれませんが、初任給から年収1230万円を超える人は、少ないと言えます。国民年金と厚生年金のもらえる条件をチェックして、ぜひ一度、自分の年金額を試算してみてください。
 
出典
日本年金機構 Q国民年金はどのような人が加入するのですか。
厚生労働省 私的年金制度の概要(企業年金、個人年金)
日本年金機構 老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・計算方法
令和3年3月分(4月納付分)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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