年収600万と800万の人が平均寿命まで生きたとき、年金支給額にどのくらい差が生まれる?

配信日: 2022.03.30

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年収600万と800万の人が平均寿命まで生きたとき、年金支給額にどのくらい差が生まれる?
超高齢化社会と言われる日本ですが、年収600万円と年収800万円で比べた場合、年金支給額にどのくらいの差が生まれるのでしょうか。年金は、老後の生活を支えるための大切なお金のため、将来もらえる年金額が知りたい人も多いでしょう。
 
本記事では、日本の平均寿命に触れつつ、年収600万円の人と年収800万円の人が、平均寿命まで生きたときの年金支給額について詳しく解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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日本の平均寿命

厚生労働省「令和2年簡易生命表の概況」より、男女の平均寿命を見ていきましょう。

●男性:81.64年
●女性:87.74年

男性の平均寿命は81.64年、女性の平均寿命は87.74年であり、男女差は6.11年です。前年度と比べると、男性は0.22年、女性は0.30年上回っていることがわかりました。
 
前年度との差を死因別に分解すると、男女ともに悪性新生物・心疾患・脳血管疾患・不慮の事故などの死亡率の変化が影響していると考えられます。
 

平均寿命まで生きた場合の年金支給額を試算

男性の平均寿命は81.64年、女性の平均寿命は87.74年でしたが、もし、平均寿命まで生きた場合、年金支給額は合計でいくらになるのでしょうか。年収600万円の人のケースと、年収800万円の人のケースで試算してみました。
 
将来受け取る年金支給額を知っておけば、老後資金の目安にもなるため、ぜひ参考にしてください。
 

年収600万円の人のケース

三井住友銀行の年金試算シミュレーションを用いて、年収600万円の人の年金額を試算してみました。

【条件】

現在の年齢:40歳
就業開始年齢:22歳
就業終了年齢:60歳
年収:600万円
夫の年収が600万円であり、妻は専業主婦(国民年金のみ)で試算します。

 
(表1)

夫の老齢厚生年金 10万1000円
夫の老齢基礎年金 6万4000円
妻の老齢基礎年金 6万4000円
合計 22万9000円

 
試算の結果、1ヶ月の年金支給額は、合計22万9000円になりました。65歳から年金を受け取ると仮定して、男性の平均寿命までの年金支給額を計算してみます。
 
男性の平均寿命にあわせて、82歳まで生きたと仮定すると、4671万6000円です。

●男性(82歳):3366万円
●女性(82歳):1305万6000円

次に、男性が82歳、女性が88歳まで生きたと仮定した場合の年金支給額を計算してみましょう。

●男性(82歳):3366万円
●女性(88歳):1766万4000円

この場合の年金支給額は、5132万4000円であることがわかりました。
 

年収800万円の人のケース

では次に、年収以外は同じ条件で、年収800万円の人の年金額を試算してみましょう。

【条件】

現在の年齢:40歳
就業開始年齢:22歳
就業終了年齢:60歳
年収:800万円
夫の年収が800万円であり、妻は専業主婦(国民年金のみ)で試算します。

 
(表2)

夫の老齢厚生年金 12万7000円
夫の老齢基礎年金 6万4000円
妻の老齢基礎年金 6万4000円
合計 25万5000円

 
こちらも、年収600万円と同様に試算します。
 
まず、男性の平均寿命にあわせて、82歳まで生きたと仮定すると、5202万円です。

●男性(82歳):3896万4000円
●女性(82歳):1305万6000円

次に、男性が82歳、女性が88歳まで生きたと仮定した場合の年金支給額を計算してみましょう。

●男性(82歳):3896万4000円
●女性(88歳):1766万4000円

この場合の年金支給額は、5662万8000円であることがわかりました。
 

年収600万円と年収800万円の年金支給額の差は?

年収600万円の人と年収800万円の人の、年金支給額の差は、(表3)を参考にしてください。
 
(表3)

男女ともに82歳 男性82歳・女性88歳
年収600万円 4671万6000円 5132万4000円
年収800万円 5202万円 5662万8000円
年金支給額の差 530万4000円 530万4000円

 
男女ともに82歳だった場合の年金支給額の差は530万4000円、男性82歳・女性88歳だった場合の差は530万4000円でした。
 

年収600万円と年収800万円の年金支給額の差は500万円以上

年収600万円の人と、年収800万円の人の平均寿命までの年金支給額の差は、男女ともに82歳だった場合は530万4000円、男性82歳・女性88歳だった場合の差も530万4000円でした。
 
年収200万円違うと、500万円以上もの差が生まれます。
 
今回試算した結果は、平均寿命でしたが、もちろんそれ以上に長生きする可能性も十分に考えられます。60歳を過ぎてからでは難しいので、今のうちにしっかりと計画を立てて老後資金を貯めましょう。
 
出典
厚生労働省 主な年齢の平均余命 
三井住友銀行 年金試算シミュレーション
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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